海外基地赴任の軍人と恋愛関係になったり結婚するケースは多い。しかし、実際、結婚に成功する(結婚しても離婚しない)ケースは稀であると思ってよい。一時のアバンチュール(冒険的恋愛)を求めているなら、外国の軍人は格好の相手といえるかもしれない。しかし、相思相愛が続き生涯を共有できる相手を求めようというなら、よほど運がよく賢くなければ難しい。言葉での十分な伝達能力、互いに相手の考えや育った文化を理解・尊重できる、あるいは近い将来に理解できる条件を備えている、などが必要となる。
 横田基地ウオッチャーおじさんの余計なお世話なのですが、まじめに軍人との恋愛、結婚を考えている人に少しは参考になるかもしれません。一部に不愉快な内容がありますが、現実を語るには不可避の内容です。話は男性軍人と日本女性のケースですすめます。

 困った現実を知る

 期限付きの恋で終わることが一般的

軍人はいづれ転勤する。特に独身の場合年か3年で別の基地へと行くことになる。真剣に恋愛し、結婚して幸せに暮らしている人もいる一方で、初めから期限付きの恋と割り切っている軍人が多いのも事実。期限付きの恋で終わる可能性が大きいことは初めから覚悟しなければならない。

 赴任期間だけの恋愛と考えている軍人は、当然のように各任地で「ピックアップ・ガール」を確保する。それも複数の現地女性をピックアップ(いわゆるナンパ)している軍人は珍しくない。「国ではモテナイ男が、日本勤務になったら大モテ男になる」ことがあるらしい。日本女性の側が外人ならだれでも良いと思っているのか、日本の男性に魅力がなくなっているのか。日本でのナンパの成功率は高いようで、日本女性はお手軽な存在と見られているようだ。

 言葉巧みに女性を次々に誘惑し、遍歴を重ねることを生きがいとする「女たらし」もいるし、そうでなくとも、郷里に将来を約束したスイートハートが待っていたり、前の任地での恋人がいたり、別居中の妻がいたり、単身赴任中の遊びなどなど様々なケースがあるが、それでも本人は「シングル」であると言って言葉巧みに交際を求める。

赴任時だけの恋愛と考えているのは軍人だけではない、同様に割り切って考える日本女性もいる。エアマン(空軍軍人のこと)狙いで、横田周辺に集まってくる女性もかなり見受けられる。エアマンと付き合うことがステータスシンボルと思い込んでいる女性やセックス中毒の傾向のある女性などだ。基地友好祭や周辺のクラブなどでエアマンをゲットしょうとしている姿をしばしば目にするが、かなり見苦しい場合もあり、老人の中には昔のパンパンガールの姿を思い出し、不快感をぶちまける人もいる。日本赴任で大モテ男に変身した軍人とミリタリー狙いの女性が深い仲になることに時間はかからない。数回のデートで肉体関係を持つ女性は少なくない。

あるエアマンのナンパの仕方

これは知り合いの元エアマンから聞いた彼のナンパ法の話だ。彼は妻子がありながら、街中で初対面で目が合っただけの女性に「あなたはとってもキュートだ」などと平気で話しかけ、反応がよければ名前や電話番号を聞き、「一緒に○○に行きましょう」などと約束までしてしまう男だった。彼によると。

基地内にはキングバーガーがあるが、それでも兵隊が福生駅近くのマックへ行くのは、キングの味に飽きてくるのと、ナンパのためだという。かなりの高確率できっかけが作れるという。ナンパの穴場は福生駅近くだけでも何箇所かあるらしい。

きっかけが作れたら基地に誘う。初めて基地内に入るだけでも女性は喜び、週末に行われるイベントや食事に誘えばさらに打ち解ける。彼女のほうは自分が彼にとっての特別な女性であるかのように、勝手に錯覚してくれる。

最後に、稲城のリクリエーションセンターで週末の夜行われるディスコに誘う。車で行き、深夜まで踊る。アメリカンな雰囲気を味わい、アルコールも入り夢心地の中で、予約しておいた隣接するキャビン(センター内の宿泊施設)に入り昼すぎまで眠る。飲酒運転は出来ないし、彼女一人では帰れない深夜という好条件をセットできる。そこで当然のように肉体関係まですすむ。彼は「NO」の言えない日本女性を知り尽くしているようだ。

その後は、彼女のアパートや基地内の独身寮(部外者の宿泊は禁止されているが)などでデートを重ねるという。

 最近は、インターネットで交際相手を探すことが出来るようになり、ナンパもパソコンに向かっての効率的作業となった。ヒットする相手を手当たりしだいにピックアップする凄腕の中には、○○カ国人○○人の女性と関係を持ったことを勲章にしている人も。
 (横田以外の例では、)兵隊個人のホームページなどで自分の関係した女性の(裸の)写真と実名を公開しているよな悪もいるので、写真を撮らせる場合には注意。知らないところで、彼のコレクションとしてHPで世界中に配信される。

現実を知ることと自己責任

エアマンにも人生計画を持つしっかり者もいれば遊び人もいる。強い使命感を持って空軍に入隊する立派な軍人もいれば、「軍人にでもなろうか」「軍人にしかなれない」といったデモシカ軍人もいる。中には犯罪摘発を逃れるために軍人になるケースもあると聞く。あまり報道されないことだが、他の米軍基地同様、横田でも薬物乱用や児童ポルノ所持などで捕まる者もいる。「何時でも、何処でも、誰とでも」とフリーセックスを信条にしている人もいれば、ゲイや変態と思われる人もいる。よくよく人を見極める能力が無ければ、軍人と付き合うことはリスクの大きな賭けのようなものだ。

 未成年者との性交渉も時々話題となる。女子高生と関係を持ったエアマン。横田高校の男子生徒が年齢を偽って日本の成人女性と関係を持ったなどの話が漏れてくる。これらのケースは、合意の上であっても東京都青少年の健全な育成に関する条例の「何人も、青少年とみだらな性交又は性交類似行為を行ってはならない」に抵触するが、こうしたケースの結末についての情報は知らない。

相手を理解・尊重できなくともセックスは出来る。若い二人が肉体関係にのめりこむと益々求め合うようになるのは世界共通。愛し合っているという錯覚に落ちると、後は怖いものなし。勝手に結婚の夢に酔ったりもする。軍人にとっては、ただのセックスフレンドとしか思っていないかもしれないし、「ただの」が「無料の」ぐらいにしか思っていない「ホーガール」「ホー」という認識でしかないかもしれない。「ホー」とはWHORE(尻軽女・売春婦)とかHOLE(穴)の意味だ。もし「私は遊ばれているだけなのかしら」と感じたら、高い確率でビンゴ(的中)だと思っていいだろう。

 妊娠すると一気に現実問題に直面する。特に、望んでいない妊娠や望まれていない妊娠は2人に深刻な決断を迫ることになるかもしれない。宗教上の理由で堕胎を容認しない男性の場合は、仕方なくデキチャッタ結婚を選ぶかもしれない。デキチャッタ結婚でも、その後うまくいく場合もあるが、妊娠中の制約や出産後の育児に手がかかり甘い新婚生活になるか・・・。更に、他の基地への異動が重なれば妻の側の精神的負担はかなりのものとなる。


 短大の英文科を出たとか、短期留学をしたとかの英語力だけで、相手の心まで読めるとは思えない。笑顔でオーバーなジェスチャー付で、「BABY」「MY SWEETIE」「HONEY」「DARLING」「MY SPECAL WOMAN」「ONE WOMAN」などを用いて殺し文句を並べられれば、初心な娘さんはイチコロ。「NO」を言えない日本女性、物事を好意的に考えがちな日本女性はズルズルと術中にはまっていく。両者が単なる「恋愛ゲーム」と割り切っていれば害は少ないだろうが、一方だけが真剣な場合は結末が怖い。


 軍隊と性

 入隊する若い兵士は、多感で、好奇心があり、性欲旺盛。そんな軍人を相手に、どこの基地の周辺にもバー街ができ、性産業が集まる。朝鮮戦争のころの横田周辺には「パンパン」とか「オンリー」呼ばれた売春婦がまちにあふれていたという歴史がある。

 今では、買売春は犯罪であるという啓蒙がすすんで、それと判る店は少なくなったが、電柱などに貼られたピンク看板を見る限り、女性のデリバリーはむしろ盛んになっているようにも見える。
 私には、ミリタリー恋愛関係の掲示板サイトに「同じ思いの方お友達になりませんか」と女性を誘う書き込みの多いのが気になる。その手の組織による、趣味と実益を兼ねた性アルバイトの誘い方とダブってしまうのだが、考えすぎだろうか。20歳代後半から30歳代が中心といわれる主婦売春グループは、幼稚園保護者会など普通の付き合いがきっかけとなって組織犯罪に誘い込まれているケースも多いといわれる。その手の組織にとっては、大勢の彼氏を紹介でき、双方に実益にもなることから、セックス中毒・依存症の女性は商品として価値ある存在だ。同性による「友達になりましょう」から始まる怖い世界もあることは知っておくべきだろう。
 だいぶ以前の、横田基地内へのフィリピン女性のデリバリー問題(フィリピン女性が横田での売春を強要されカソリック教会に救済を求めてきて発覚)を知る人も、この掲示板の状況をいぶかしがる。

 軍人の性欲対策は、軍隊内の隠れた課題でありつづける。基地周辺や戦地では性犯罪が必ずといってよいほど発生する。
 最近、軍人が関与するレイプ事件がやや減っているということは、性欲対策がうまく行っていることを意味するのかもしれない。セックスフレンドという自由恋愛が、買売春に変わって軍人の性欲を満たし、性犯罪抑止に貢献していると分析するのは間違いだろうか。


 恋愛相談でいっぱいの掲示板

 軍人との恋愛をテーマにした掲示板等には、書き込みがあふれている。その利用内容は、男探し、悩み告白、同情を求める、助言を求める、交際中の彼が二股、三股をかけていないか探る、軍人の妻が夫の浮気をチェックするなどが多いようだ。掲示板には、軍人と交際中の日本女性の不安の声がいっぱい登場する。彼とのコミュニケーションが成立せず、相手の心の中が読めないからだ。
 その声に対する返答は、同じ不安を持つ人の同情の声や励ましの声が多いが、忠告や否定の類は少ない。同情はしつつも「他人の不幸は蜜の味」とばかりに書き込みを楽しんでいる人もいるのかも知れない。
 忠告してみたところで、「彼を信じて」とか「私は魅力的はず」「私は騙される様なバカではない」「がんばれば道は拓ける」といった自信過剰によって受け入れられないだろうとも思う。自分の愚かさを棚に置き、悲劇のヒロインを演じ陶酔しているようにしか思えない書き込みには関わりたくないのかも知れない。
 
 それでも、つまらぬ男の勲章の一つにならぬよう、同性として忠告するようなことも掲示板で情報交換できると良いのではないか思う。もちろんプライバシーに十分に配慮してのことだが。


                   参考 駐留軍将校の日本女性への忠告


 軍人との結婚を考えるなら

私は、エアマンと日本女性の恋愛や結婚を否定しょうとは思わない。むしろ、「成功」を望み、「ハッピーエンド」を望んでいる。それには日本女性がよほど賢くなければ難しいと感じている。横田に集まる「エアマン狙いのバカ娘」には「ハッピー」な短い日々はあっても「ハッピーエンド」はない。
 
 私の知るある元エアマンは、子どもまでもうけた日本女性との離婚の際、「彼女は私を愛したわけではない。彼女はエアーフォースと結婚したかっただけだった」と語ったことがある。他にも離婚に至った原因はあるだろうが、結婚の前提が最初から狂っていたように思える。何故、軍人のこの彼となのか。しっかりした考えがありますか?


 彼が真剣に恋愛や結婚を考えているかチェック

 彼が真剣に日本女性と恋愛や結婚を考えているなら、職場のBBQパーティーなどに招待したり、上司や友人に積極的に紹介したり、郷里の家族に紹介しようとするでしょう。彼女の側の家族にも会いたがるはずです。軍人が外国人と結婚する場合、上司の承認が必要条件なのですから、上司への紹介は必須のことです。
 逆に、ただの遊び相手かそれ以下にしか考えていないなら、上司や友人には紹介したくないだろう。むしろ、関係を隠したいはず。深い関係と勝手に思い込んでいても、上司や友人への紹介がなかったり、エアフォースボール(米空軍創立記念ダンスパーティー)などのフォーマルなイベントに誘われないとすれば・・・・・・残念。
 

軍人の置かれている位置を理解しよう

横田基地は軍事基地です。楽しいイベントがあるからといって遊園地や軍用機テーマパーク、ミニアメリカテーマパークではありません。(平和維持の目的のために)常に戦争の準備をしている場所です。軍人は戦争に即応できるように訓練され、任務を遂行する義務を課せられ、軍人の生活は、一般市民社会での生活とは大きな違いがあります。

 転勤(PCS)・出張(TDY)・派遣(DPY)
 軍人の宿命は移動。2、3年ごとの任地異動(Permanent Change of Station)があるほか、AEF(航空宇宙遠征軍)のローテーションで20カ月間に4カ月以上にわたり戦闘地域に派遣(
Deploy)される。イラク戦争の長期化で陸軍兵士が不足している状況下では、空軍兵であっても陸軍の隷下に入り、最も危険なコンボイ・エスコート(輸送車列警護)などを命じられている現実もある。実際に横田の兵隊もコンボイ・エスコートの任務に就いている。軍人の妻は若くして未亡人になる可能性が否定できないのだ。
 彼が米本国の基地に異動になり、結婚して一緒に任地へ行った日本女性が、その生活に馴染めなくてノイローゼになったという話はよくある。米国に行けば、エアマンとの結婚はステータスシンボルではなくなる。だれも羨ましいなどとは思わない。日本語は通じないし、片言英語では他の軍人妻との交流も困難。基地の外へ出れば、根強い人種差別にも遭遇する。そのとき軍人の外国人妻の現実を知ることになる。

軍隊内は階級社会。将校と下士官にそれぞれ10数段階の階級がある(米空軍の階級のページ参照)。そして、この階級と勤続年数によって基本給が決まってくる。ペイ・ランクは、将校はO-1からO-10まで、下士官はE-1からE-9の段階。基本給のほかに家族手当、住宅手当、危険手当、海外手当(COLA)など様々な手当てがあるが、その給料でどのような生活が可能かをしっかり知る必要がある。「米軍人の基本給」のページ参照。
 夫の階級は、妻の地位でもある。軍人と結婚することは、軍隊社会に嫁入りすることでもあり、その序列に馴染むこと、妥協することも必要となる。これが日本女性には精神的にかなり負担となるらしい。

                      参考 米空軍の階級とペイランク

勤続20年で定年。基本的に入隊して20年が除隊の年になる。一部の重要ポストにつく高官でなければ定年延長はない。高卒で入隊すれば38歳が除隊の歳。大卒でも40歳そこそこで除隊となる。肩たたきによる除隊、太りすぎによる除隊、犯罪関与による不名誉除隊など中途での除隊もありうるので、除隊後の生活をどうするかは軍人にとって大きな関心ごとのはずだ。軍隊にいる間に基地内の大学に通い大学卒業の資格を取ったり、除隊後のことを考えて様々な技能を習得しようとする賢い軍人も多い。結婚を考えるなら彼の確かな(その場限りの夢でない)人生設計をしっかり聞いておこう。無計画な遊び人の夫を持ったら「一生の不作」は間違いない。

軍人の離婚率は高い。正確な数字を持ち合わせていないが、将校も下士官も民間より高い離婚率を持つ。イラク戦争に入ってから離婚率はさらに上昇しているとの星条旗新聞(05.6.9)の報道を最近目にした。任務での長期別居が避けられない軍人家族の生活は、しばしば離婚のきっかけとなる。長期の洋上勤務の避けられない横須賀基地での米軍人と日本人の結婚の半数以上(8割近く?)が離婚しているという話も聞いたかことがある。これは、あくまで統計上のことだが。年配の軍人でシングルという場合、離婚経験があってもおかしくない。

アメリカには日本のような戸籍の制度が無いので、本人が言わなければ離婚歴など分かりません。離婚経験があるか、扶養義務のある子どもがいるか、前妻に退職金の一部を支払わなければならないか、などをしっかり聞いて納得しておかないと後でトラブルの原因となりかねない。


結婚手続きは日本でがいいかな?

軍人との結婚を決意したら、結婚手続きは軍の法務部(リーガルオフィス)に問い合わせて進めるのがよい。日本と米国の役所に提出する書類などを確かめておこう。アメリカ大使館には結婚手続きの書類やその訳文が用意されている。結婚は、日本でするほうが良いだろう。役所での手続きは簡単だし、将来うまく行かなかったら「協議離婚」制度で離婚も簡単だ。(離婚を簡単に考えているのではなく、あくまで手続きの煩雑さの問題として)

結婚式も、横田基地内の2つの教会が使えるし、宗派にもよるが基地外にも教会はある。事前に、憲兵隊に書類を出せば親戚や友人も呼べる。彼の郷里でアメリカンスタイルで式を挙げるのもよいだろう。どちらにしても式はセレモニーでしかなく、実質的には、2人と将来生れる子ども、それに家族のためにどうしたらよいかを考えて決めればよい。

それより、2人の人生設計をどうするか、結婚後の名前をどうするか、出産はどこでするか、将来(定年後)どこに永住するかなどをしっかり話し合っておくことのほうが大切。

国際離婚の手続きは大変だ

日本で結婚手続きをし、日本に住民登録していれば「協議離婚」により離婚することは比較的簡単。しかし、「協議離婚」の制度がない米国では裁判所での決定が必要で、時間がかかることを覚悟しなければならない。両者の離婚条件が対立すれば、弁護士費用などもかかり、「再婚が許されない」など州により様々な制約がある。
 
 子どもができてからの離婚は深刻だ。離婚が子どもに与える影響は、何時でも何処でも大き過ぎる。親権についても日米の考え方に大きな差がある。日本では子どもが幼い場合全ての親権を母親側に与える傾向にあるが、米国では子どもたちの親権を分けたり、面接権を相手側に与えたりする判決もある。


 多くの困難に直面するとは思いますが、国際結婚を決めた方に敬意を表します。良き経験者などの助言を参考に、道を拓いてください。



兵隊との結婚・恋愛の現実

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