航空機事故対応の演習

ケガ人エキストラが配置されて後半へ

 後続の消防車が炎上する航空機を包囲して消火

 消火後も包囲したまま待機

 到着した消防車は、放水しながら模擬航空機に接近

写真で見るエクササイズ

負傷者の症状カードを見て無線で必要な救護を要請連絡

頭部から出血し重傷の判断

負傷者にはトリアージタグが着けられ処置の指示がされる

赤=最優先治療(救命可能)
黄=非緊急治療(生命に問題なし)
緑=軽処置(自分で歩行し救護所へ)
黒=死亡、処置しても死亡する


 同様のタグが、消防庁など日本の救急機関でも使用されている

「ママ助けて!痛い!痛い!」と迫真の演技をする負傷者役

気持ち悪い!内臓が飛び出すメイク。事故現場ではこれが現実に

 負傷した少年を臨時救護所へ運ぶ

臨時救護所で応急処置し、救急車両の到着を待つ

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 建物内からも負傷者が救助された

 横田基地内で0月、航空機災害対応の演習が実施された。在日米軍が行ったもので、横田のほか、米海軍横須賀基地、米陸軍のキャンプ座間なども連携した総合的な演習。

 在日米軍の基地の1つで、C‐130輸送機が着陸に失敗し、滑走路を越え建物に激突し炎上、乗員や建物内にいた数十人が負傷したと想定。横田では消防隊、医療群など200人以上が参加し、航空機災害への緊急対応態勢が試された。

 航空機火災訓練施設は基地内北東部にあり、土壌汚染が起きないように施設内はコンクリート舗装され、火炎を発生させるのにはガスが使用されている。専用の模擬航空機が設置され、演習に繰り返し使われている。

到着した飛行場用の大型消防車は炎上する模擬機体を取り巻き、その放水しながら機体に接近する。消火する(訓練ではガス栓を閉める)一方で、延焼する建物の消火と負傷者の救助にも取り掛かる。

  迫真の演技「負傷者」        
         システム化された救助

 模擬機体の周辺に負傷者役のエキストラが配置されると後半シーンに。負傷者役には負傷メーキャップが施され痛々しい。一人ひとりに症状の書かれた青いカードが胸に着けられている。重傷者は無言で動かない。痛みを訴え「痛い!」「マミー!ヘルプ!」「誰か助けて!」「助けてくれないなら、殺して!」などと迫真のセリフが聞こえる。血のりをかけられ、火傷の化粧をしたり、内臓が飛び出していたりで訓練とはいえ余りに生々しい光景で、気の弱い人なら見ただけで気分が悪くなりそう。

 消防隊員らは、症状を書いたカードを読み対処法を自分で判断する。必要な処置を無線連絡し、応援を要請する。トリアージ(選別)が行われ、負傷者にはその負傷の程度や症状を書き込んだトリアージタグが付けられる。症状はカラーコードで大まかな段階別に選別され、カードの一部が切り取られる。「死亡」段階(黒)のタグが着けられている人は後回しにされ、軽傷段階(緑)の人は臨時救護所まで自力で歩くことが指示された。最優先治療段階(赤)は重傷で緊急対応の必要のある人で、担架に乗せられ最優先で運ばれた。非緊急処置段階(黄)の人は、処置が遅れても生命に問題がない人。

 死人役は一番大変だったようだ。炎天下にコンクリート上に倒れ、動いても話をしても駄目。その上、処置は一番最後となる。

 米陸海空の各部隊で異なる演習目的を設定しての演習。総合的な医療関係の協力・支援計画における改善点、情報収集・理解、限界を知ることが試された。

横田基地内では第374医療群の事故現場への緊急対応、基地消防隊の消火・救助活動が試され、横須賀基地やキャンプ座間ではヘリコプターなどによる救援活動への出動訓練が行われた。

 

東京消防庁なども別に演習

     応援協定で基地内に出場

 在日米軍独自の演習の後の同日、同じ訓練施設で東京消防庁の航空機災害対応訓練も実施された。消防庁第8本部ハイパーレスキュー隊の大型化学消防車、屈折放水塔車、秋川署10d水槽車、福生署はしご車、第9本部指揮車、ポンプ車などが出場した。東京消防庁と横田基地との消防相互応援協定による出場を想定して行われたもので、消火、負傷者検索、メディカルバスへの負傷者搬送などを行った。

 

   トリアージタグ