チョウセンアカシジミ蝶の舞う里


文化庁優秀映画作品賞・キネマ旬報文化映画第1位




企画/草刈広一     監督/飯塚俊男

撮影/原  正     演出助手/阿部ひろ子・浅野露子

撮影助手/重枝昭典   現地録音/浅沼幸一

ナレーター/中山千夏  演奏/縄文太鼓

企画・著作/チョウセンアカシジミの記録映画を作る会





小さな生きものからのメッセージ

 チョウセンアカシジミは、大陸のアムールや朝鮮半島で発見された。日本の生息地はきわめて局地的で、東北地方では岩手県と山形県、信越地方では新潟県北部である。山の中に棲むチョウセンアカシジミが、山形県川西町では広々とした水田に点在する農家の屋敷林で見つかった。水源地の山に生活していた蝶が、水路をつたって里に降りてきたのかもしれない。川西町では江戸時代に用水路が作られ、用水路に沿ってチョウセンアカシジミの食樹のトネリコが植えられていた。
 数年前、水路の改修工事で食樹のトネリコが伐採され、チョウセンアカシジミの貴重な生息地が失われた。町民の訴えで蝶の保護区ができ、この小さな蝶を絶滅から守ろうと、トネリコを植え、蝶の卵を増やしている。
 1ミリ余の小さな生命の幼虫の誕生から、蝶への変身、そして交尾・産卵まで、蝶の一生を丹念な映像で捉えながら、人間と小さな生きものについて考察したエコドキュメント。

 ほんの小さな環境の変化がいかに貴重な蝶を減らし、また自然の循環を理解することでそれを増やすかを教えてくれる。心の暖まるような丁寧で美しいフィルムである。(北杜夫)
 小さなチョウセンアカシジミの一生が、この上なく美しく描きだされている。チョウの生態を通して、生きものと環境の問題を提起し、小さな生命が訴える問題の大きさが、この作品を美しい上に力強いものにしている。(羽田澄子)




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