★元市民課職員の危ない話★
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1人でも仙人続柄の話
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戸籍も住民票もこの「続柄」が記載されています。続柄って複雑?!
その2

 住民票に記載されている「続柄」とは

 住民票には、「氏名」「生年月日」「性別」「世帯主氏名」「続柄」「住所」「本籍」「筆頭者氏名」他、が記載されています。

 「続柄」の欄には、ズバリ世帯主からみた続柄が記載されています。たとえば、夫(A)妻(B)とその子供(C)(D)(E)の3人の計5人の世帯で、世帯主が夫(A)という場合、夫(A)の住民票の続柄の欄には「世帯主」と記載されています。
 氏名の欄には、当然本人の氏名が、世帯主氏名の欄にも本人の氏名が、続柄の欄には「世帯主」と記載されるのです。これがまずポイントかな。
 妻の住民票の続柄の欄は「妻」、子供は3人ともそれぞれ「子」と記載されます。

続柄というと「長男、長女、二男、二女、三男、三女、四男、四女・・・・」という言葉を思い浮かべますが、これらの言葉は、住民票の続柄には一切記載されることはありません。これらはすべて「子」と記載されます。さらに実の子供ではなくても、その子供と世帯主が養子縁組していれば、親子関係は成立しますので、その子供の住民票の続柄はやっぱり「子」と記載されるのです。
 以前は住民票も「長男、長女、二男、二女、養子……」などの表記をしていたのですが、平成7年にそれらがすべて「子」という表示に変更になったのです。

 上記の5人世帯の子供(C)が(F)と結婚して(C)は男で(F)は女、同居することになって計6人世帯になった場合、(F)の住民票の続柄は「子の妻」になります。
 世帯主(A)と(F)が養子縁組をすれば、親子関係が成立しますので、(F)の続柄は「子」になります。養子縁組をしない限り(A)と(F)は直接には関係がないので「子の妻」なのです。 
 
  

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 そして、「孫、曾孫、祖父、祖母、叔父、叔母、姪、甥」という言葉も住民票の続柄には使いません。たとえば、おじいちゃんが世帯主で、孫と一緒の世帯だったとしても、その孫の住民票には、世帯主氏名欄にはおじいちゃんの氏名が記載されていて、続柄は「子の子」という表示になります。「孫」ではありません。そのおじいちゃんに曾孫がいたら、その曾孫の住民票の続柄は「子の子の子」です。

 「兄、弟、姉、妹」という続柄はあります。続柄は世帯主からみた続柄ですので、世帯主の兄や弟が、その世帯主と一緒の世帯になっていれば、それぞれ「兄」「弟」「姉」「妹」という続柄になります。
 たとえば、姉妹2人で暮らしているというような場合、お姉さんが世帯主なら妹の住民票の続柄は「妹」と記載されているわけです。
 もしその妹が子供を産んで3人世帯になったとしたら、その生まれた赤ちゃんの続柄は「妹の子」となります。
 世帯主から見て「兄、弟、姉、妹」ですので、上記(A)(B)(C)(D)(E)の世帯には「兄」とか「弟」という続柄の人はいません。世帯主(A)に兄弟がいたとしても、この世帯の中にいませんし、(C)(D)(E)は兄弟ですが、世帯主からみればやっぱり「子」です。

 世帯主からみて「叔父」や「叔母」は、どういう続柄で記載されるかというと「父の兄」「父の弟」「父の姉」「父の妹」、同じように「母の兄」「母の弟」「母の姉」「母の妹」という表示になります。以外と具体的、そのままが続柄として載っているのです。
 
  

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 夫婦のうち、夫が世帯主なら妻は「妻」という続柄で、妻が世帯主なら夫は「夫」という続柄になります。妻が世帯主の場合、妻の住民票には「妻」という続柄はどこにもありません。妻の続柄は「世帯主」なのです。

 さて、離婚したらどうなるでしょうか。

 夫(A)が世帯主の場合、夫婦なら妻(B)は「妻」でしたが、離婚すると夫婦ではなくなる(妻ではなる)わけで、(B)の続柄は「妻」から「同居人」と修正されます。子供達(C)(D)(E)は、世帯主(A)の子供に変わりはないので、続柄も「子」のままで変化はありません。「同居人の子」に変わるということはありません。離婚届の時に子供の親権者を母(B)にしたとしてもです。たしかに同居人の子であることに違いないのですが、世帯主(A)の実の子供でもあるわけで、そのまま「子」となるのです。わざわざ回りくどい続柄にはならないということです。
 離婚は夫婦の問題ですから子供は何も変わらないともいえます。これは住民票だけでなく、戸籍もそうです。子供の戸籍は変わりません。親権者は誰か書き加えられるだけです。子供が離婚するわけじゃないのですね。
 「同居人」なんて続柄は、なんとなくいやだという人は、離婚届を出す前に、あるいは同時に、夫か妻かどちらかの住所が変われば世帯が別になりますので「同居人」という続柄ではなくなります。(離婚届を出す前なら「同居人」にはなりません)住所が変わる夫か妻が、他人の世帯に入るとそこの住民票の続柄は「同居人」になってしまいますが・・・・。
 
  

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 今、お話している住民票の「続柄」は、何回も言いますが世帯主からみた続柄が記載されます。しかも、その世帯の中だけの続柄しか表示されませんから、夫婦でも、たとえば別居(単身赴任なども)している場合は、住所が違いますので、別々の世帯ということで、「夫」とか「妻」という続柄はあり得ません。 

 婚姻届は出してないけど、実際夫婦同然に生活しているという男女2人の世帯の場合、通常ですと、男が世帯主だったら、女は「同居人」という続柄ですが、申し出すれば女の続柄を「未届の妻」という続柄にしてもらえます。夫婦別姓を実践していらっしゃる世帯は、こうなっている人が多いのではないでしょうか。
 住民票をどこかに提出するとき「同居人」という続柄では、夫婦であるという証明にはなりません。ところが「未届の妻」という続柄なら事実上は夫婦として同一世帯で生活しているということが認められて、その手続ができるという場合もあるのです。
 
  

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 住民票の続柄は、いままでお話したように、「夫、妻、子、兄、弟、姉、妹、父、母、同居人、未届の妻、未届の夫」という表示で、あとは、これまたお話しているように、それらを「○○の○○」「○○の○○の○○」のように組み合わせたものです。

 最後にもう1つ「縁故者」という続柄があって、これは実際には少ないと思います。私は続柄がそう記載されている住民票を見たことがあります。見たことはあるのですが、見ただけで実際に続柄を「縁故者」と手続したような申請は1件も取り扱ったことがありませんでした。
 他人ではないけれど、上記のように続柄の組み合わせでは、表記できないような遠い親戚とでもいいましょうか。事実上の養子とかそんな感じだと思います。ちょっと自信がありません。

 最後の最後におまけとして……

 出生届に、生まれた子の氏名や住所や世帯主の氏名を記入する欄があります。ここまではわかりやすいと思いますけど、「世帯主との続柄」という欄があります。ここを間違って記入してしまう人が多いのです。そういう届書を受けるたびに「まただ!」と心の中でつぶやくのでした。正しく記入している人のほうが少ないんじゃないかと思うぐらいです。
 どう間違うかというと「長男」「二男」とか「長女」「二女」とか記入してしまうのです。
 「住所」「世帯主氏名」「世帯主との続柄」ですから、これは住所関係のことを記入する欄なので「長男、二男、長女、二女」という続柄はないのです。世帯主からみて子供なら「子」と記入しなければならなりません。赤ちゃんの親の親(おじいちゃん)が世帯主だったとしたら「子の子」と記入するのです。
 そんなこと言われても知らないですよね。教えてもらわない限り間違って記入しても当然ですよね。「子」という続柄は、まだまだ世間一般に浸透していないということです。はい。
 さて、上記の誤りはいたしかたないところですが、その「世帯主との続柄」の欄に
「父」と記入してしまう人も多いのです。これはおかしいですよ。生まれたばかりの赤ちゃんが「父」だなんて、世帯主の父が生まれたばかりの赤ちゃんのはずがありません。男の赤ちゃんならいずれ父になることもあるでしょう。でも女の赤ちゃんなのに「父」というのはどういうこと?
 出生届の用紙をよく見ると、まず「生まれた子」について記入する欄と、「生まれた子の父と母」について記入する欄に分かれているのです。そのほかに「その他」の欄と「届出人」の欄の大きく4つに分かれています。
 「世帯主との続柄」の欄は、明らかに「生まれた子」について記入する欄の中にあるので、「生まれた子」の続柄を書かなければなりません。だれからみた続柄かというと、世帯主からみた続柄です。それを逆に書いてしまうのですね。
 私は「世帯主からみた続柄」という表現をよく使います。こう言うとわかりやすいと思うからです。出生届には「世帯主との続柄」
(正確には「世帯主との続き柄」)とあらかじめ記入されています。もしかしたらこの「との」という表現がわかりにくいものにしているかもしれません。

 説明が「わかりやすい、わかりにくい」というのは、言葉が「正しいからわかりやすくて、誤っているからわかりにくい」ということではありません。どんなに正しい言葉で詳しく説明しても、聞いている人が理解できなかったら、それは、まったく説明していないのと同じです。と私は思うのであった。(「続柄」のコーナーとは関係ない意見でした!!)
  
  

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