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氏・名を変更したい!
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外国人と結婚したら

夫婦別姓

 日本人同士の婚姻なら、夫婦は必ず同じ氏になりますね。夫婦別姓にはなりません。ところが、日本人と外国人の婚姻(俗にいう国際結婚)は、夫婦別姓になるのです。これは、日本人の男性と外国人の女性との婚姻でも、逆に、日本人女性と外国人男性の婚姻でも同じように夫婦別姓になります。外国人と婚姻しても氏は変わらないからです。

 どうしても夫婦別姓を望んでいるあなた、民法改正まで待てないというあなた、結婚相手を外国人にすれば、いとも簡単に夫婦別姓を実行できます!
 夫婦別姓を望んでいるいないに関わらず、現に婚姻届を正式に届け出て、夫婦別姓を実行している夫婦は日本全国にたくさんいるわけです。いえ、海外で生活している方もいるでしょうから、世界各国にいるのです。

 ところで、逆に、外国人と婚姻した日本人で、「結婚したのだから、結婚相手の外国人の氏に変更したい!  夫婦2人同じ氏にしたい!!」という人もいることでしょう。

 そんな人の為に、「外国人との婚姻による氏の変更届」という戸籍の届出があります。「婚姻届」や「出生届」などに比べると長いタイトルの届出ですね。しかもカッコ書きで「戸籍法第107条2項の届」なんて書いてあります。
 これを役所に届け出ると、結婚している外国人の氏に変更することができます。この届出ができるのは、婚姻後6ヶ月以内に限られています。また、婚姻届と同時に届け出ることも可能です。なんと家庭裁判所の許可は必要なく、国際結婚の婚姻届に比べたらとってもとっても簡単な手続なのです。(楽勝!)

 届出人は、本人(氏を変更しようとする日本人)で、届け出るときに相手(外国人)の承諾や同意はまったく必要ありません。手続上は、本人の意思だけで届け出ることができるのです。(ますます楽勝!)

  

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具体的に

 たとえば、ベルナール・キースという外国の男性(ベルナールが氏で、キースが名とします)と、山田花子という日本人女性が婚姻しても、婚姻だけですと山田花子さんは「山田花子」のまま氏は変わりませんが、婚姻後6ヶ月以内に、あるいは婚姻と同時に「外国人との婚姻による氏の変更届」を役所に届け出れば、「山田」から「ベルナール」に氏が変更になって、「山田花子」から「ベルナール花子」になります。当然、住民票の氏名の欄も「ベルナール花子」となります。
 夫のベルナール・キースさんの本名?の文字は、本国ではカタカナではなくアルファベットを使用していると思われるので、花子さんの氏もアルファベットになるかというとそうではなく、カタカナで表記されることになります。花子さんにとっては「ベルナール花子」が、戸籍にも住民票にも記載されている正式な本名になるわけです。
 そして、また、「鈴鳴花子」にもなりません・・・、はい。

  

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 アルファベットはカタカナになりますが、たとえば、中国のように、外国人の氏名が元々漢字で表記していて、その漢字が正しい日本の漢字なら、カタカナではなくそのまま漢字を使用します。
 たとえば、陳孫把という氏名の外国人と山田花子さんが婚姻して、「外国人との婚姻による氏の変更届」を役所に届け出れば、花子さんは「陳花子」になります。

 このように、婚姻後6ヶ月以内なら家庭裁判所の許可を必要とすることなく簡単に氏を変更できるようになったは、昭和59年のことです。それ以前は「外国人との婚姻による氏の変更届(戸籍法第107条2項の届)」という届出そのものが存在していませんでした。
 相手の外国人の氏に変更したいという場合は、通常の氏の変更と同じように、家庭裁判所の許可を取ってから届出する道しかなかったのです。氏の変更許可は「やむを得ない事由」が認められないと許可になりませんから、だれでも簡単に許可になったとは思われません。それが、許可そのものが必要なく届け出ることができるようになったのですから、戸籍法も時代に合わせて柔軟に変化していることがわかります。(えっ?遅すぎるって?!)

  

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 何度もお話ししているように、婚姻後6ヶ月以上過ぎてしまったときは、この「外国人との婚姻による氏の変更届(戸籍法第107条2項の届)」を届け出ることはできません。

 日本人同士の婚姻は、婚姻届を届け出るときに、夫の氏にするか、妻の氏にするか好きなほうを選ぶことができます。どちらを選んだにしても「婚姻から6ヶ月以内なら相手側の氏に変更することができる」というのはどの法律にも載っていないので、一度決めたら簡単には氏は変えることができません。

 それを考えると、外国人と婚姻するときには、夫婦別姓と、外国人の氏に変更するのと好きなほうを選べる上に、とりあえず夫婦別姓を選んだ場合は、婚姻6ヶ月以内なら外国人の氏に簡単に変更できるという特典付きですから、日本人同士の婚姻よりも優遇されていると言えば言えるかもしれません。
 6ヶ月という期間があれば、外国人の氏に変更するのかしないのかを考えて決定する時間としては充分すぎるでしょう。氏をいつでも自由にコロコロ変えることができるようにしたら社会的に混乱をきたしますので、そんなことからも6ヶ月という期限を定めたものと思われます。


 ただし、一度「外国人との婚姻による氏の変更届(戸籍法第107条2項の届)」を届け出て、外国人の氏に変更になった後に、また元の氏に戻りたいといってもそれは簡単にはできません。通常の氏の変更と同じように家庭裁判所の許可が必要になります。当然、許可にならないということも考えられます。
 外国人の氏に変更する手続そのものは簡単ですが、よく考えてから届出するようにしましょう。

  

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