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★元市民課職員の危ない話★
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「本籍が違います」の話 ■■■■■

 

妻 「この住民票なんですけど・・・」

職員「はい、なんでしょうか。」

妻 「本籍が違ってるんです。」

職員「はぃ? 本籍が違うとはどういうことでしょうか?」

妻 「主人の本籍はココ(住民票の本籍の欄を指さして)でいいのですが、私の本籍はココではなく○○市なんです。」

職員「こちらがお客様で、こちらが主人様ですね? 失礼ですが、お二人はご夫婦・・・」

妻 「はい。そうです。」

 


 住民票の本籍の欄・・・、夫の本籍と、妻の本籍は、同じにところになっています。当然、筆頭者も同じ、夫の氏名が記載されています。

 ところが、その住民票を見て、妻が「私の本籍はココではない」と言い出したのです。「夫の本籍はここだけど私はそこじゃない」と・・・・。

 夫婦だったら、住民票どおりに本籍は同じなはず・・・。

 もしかして、どこかで離婚届を出したばかりで、まだそれが住所地の住民票に記載されていない状態なのか・・・とか、いろいろ考えるまでもなく、お客様の単なる勘違いだと判明するのに時間はかかりませんでした。

  

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 夫婦は、必ず同じ戸籍に入っています。同じ戸籍ということは、本籍も同じということです。夫婦でありながら本籍が違う(戸籍が違う。戸籍が別々。)ということはあり得ません。
 もっとも、夫婦といっても元々は他人ですから、婚姻する前はそれぞれ別な戸籍に入っていたことでしょう
(そうじゃない場合もありますが)。ようするに本籍は別々なところだったわけです。その別々な戸籍の2人が婚姻届を出すことによって、同じ戸籍に入る(2人とも初婚だったら2人で新しい戸籍を作る)のですから、その時点で本籍は同じになります。

 その後、夫婦の本籍が別々になるということは、離婚を意味します。(ガーン!)

 このような戸籍うんぬんというよりも、上記の人は、たぶん、「本籍」=「出生地」というような思い込みがあったのでしょう。
 「夫の出生地はココだけど、私の出生地はココではない」と言いたかったかもしれません。

 「本籍」というと、ものすごく威厳があって由緒正しきものということから?その人の生まれた地(あるいは祖先が元々いた地)を指すもののような捉え方をしてしまう人がいますが、ハッキリ言います。本籍は出生地ではありません。出生地ではないどころか、それ自体にはその他なんの意味もないのです。
 本籍は戸籍の表示にすぎません。表示ですから、役所からすれば数多い戸籍のインデックスですし、本人からすれば、身分事項のパスワード的な役割もあります。パスワードが合えば(ようするに本籍と筆頭者が合えば)戸籍謄本が取れるわけです。パスワードですから、意味がないほうがいいのですよ。住所と本籍が同じなんてのは、いちばん危ないですね。(おっと、話しが危なくなってきたのでココでストップ)
 まぁ、戸籍謄本等は、本籍地の役所でしか取れませんから、本籍の意味があるとすればそれだけです。

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