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★元市民課職員の危ない話★
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■■■■■■■ 戸籍抄本の話 ■■■■■■■
    

職員「申し訳ございませんが、戸籍抄本は、本籍地の役所でないと取れないのですが」

客「えーっ、いつから? 5年ぐらい前はここで取れたわよ」

職員「いえ、そんなはずはありません。戸籍法ができてからずっとそうですから。その時は住民票だったのではないでしょうか?あるいは、5年前は本籍が当市だったとか・・・・」

客「ここで申請すれば、取り寄せてもらえるの?」

職員「いえ、こちらではできないのです。お手数でも、お客様のほうで直接、本籍地の役所に請求していただくようになります」

客「まぁ、ずいぶん、サービス悪いのね」


 戸籍抄本が本籍地の役所じゃないと取れないというのは、知らない方がものすごく多いので、しかたのないことですが、市役所は行政書士とは違うので、お客様に変わって戸籍抄本を請求するということはできません。市役所は請求するほうではなく、交付請求をお受けして交付するところなのです。公務中に個人的なお願いにつきあっているほど暇じゃないし、いくらたのまれても、そんなことをやっていることを世間に知れたら、こちらがくびになってしまいます。(しまいました?!)

 「前に来たときはここで取れた」というのもよく聞きますが、そんなことはありえないのです。戸籍簿は本籍地の役所にしかないのですから。これは「以前は戸籍抄本、八百屋で取れた」と言っているのと同じぐらいありえないことなのです(これはちょっといいすぎ!)。八百屋にも戸籍簿はないでしょうから。たぶん、住民票抄本か何かと勘違いしているのではないでしょうか。
 サービスが悪いと言われても、八百屋さんも困ってしまいます。こういうお客さんは、こちらの説明を聞かずに帰ってしまう人が多いので、余計困ってしまいます。

 さて、戸籍謄本は本籍地の役所だけど、戸籍抄本は住所地の役所でも取れると思っている人がなぜか多いです。なぜなんでしょう?

 戸籍謄本というのは、その戸籍の原簿を全部写したものです。たとえば、筆頭者がいて、妻がいて、子供が2人いるとしたら、戸籍の原簿には全部で4人記載されています。それを全部写したものですから、その4人分全部載っているのが戸籍謄本です。
 戸籍抄本というのは、その戸籍の原簿の1部(ほとんどの場合1人分)を写したものです。ですから、パスポートを申請する時は、パスポートを申請する人の戸籍抄本でいいのですが、戸籍謄本でも、パスポートを申請する人の分も同じように載ってますから、戸籍謄本でもいいということです。料金は、ほとんどの市区町村で戸籍謄本(この場合4人分)も450円、戸籍抄本(1人分)も450円です。

 どちらにしても、戸籍簿を写して発行するもの(コンピューターによって発行している市区町村もありますが、内容的には同じです。)ですから、戸籍簿がないと発行したくてもできないのです。戸籍簿はその本籍地の役所にしかありません。

 2003年8月25日から、住民票なら住所地以外の全国どの役所でも取れるようになりました(条件付きですが)。戸籍謄本抄本が本籍地の役所でしか取れないというのは、ずーっと昔から変わりませんし、これから先も変わる予定は今のところ全然ありません。
   

    

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