★元市民課職員の危ない話★
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印鑑登録、実印、印鑑証明
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その2

* 印鑑登録は手続が面倒?!
  

 前、ある新聞の読者の意見投書欄で、次のような投稿の記事がありました。

〜今だ治らずお役所仕事〜

 先日、印鑑証明が必要になり、印鑑登録をするために役所に出かけた。大切な手続でもあり、本人が手続しなければと、会社を休んで役所へ行った。ところが、その時応対した窓口職員は、「本人を証明するものはあるか」「保証人はいるか」「証明するものがなく、保証人もいない場合は、即日登録はできない。こちらからの照会書を郵送するからそれを後日持って来い」との説明。
 あいにく私は車の運転をしないので免許証も持っていない。それにしても、この杓子定規な手続方法。他の役所でもこうなのだろうか。時代は刻々と変化しているのに変わらないのは役所だけだ。この古い体質、あきれるほどのお役所仕事は改善されることはないのだろうか。「市民サービス」とはほど遠いものだ。

 の記事は、その時の窓口職員の応対の悪さを言っているのではありません。多少、それもあったかもしれませんが、印鑑登録の手続上の問題を取り上げています。本人が、わざわざ仕事を休んでまで役所に手続に行っているのに、即日登録できない。市民の立場を無視したシステム、その杓子定規なお役所仕事に対する意見です。

 この記事を読んだときに、「あれーっ、別に取り立てて新聞に載せるようなことじゃないじゃん。オレの役所もまったく同じだよ」と思いました。
 こういう記事を載せると読者は、「まったくその通りだ。役所のやってることは怠慢だ」と賛同する人が多いから、この投稿を載せてしまったのだと思いますが、この投稿を載せた新聞社の担当者の印鑑登録に関する認識のなさを暴露してしまった結果となったようです。

 一般の市民の方には、この投稿のように感じてしまうのもいたしかたありません。それはこのHP「市民課職員の接遇」でも書いてあります。だからといって、新聞社がこの投稿を取り上げるということがおかしいのです。

 にかくこの投稿のように(?)、印鑑登録は、厳しいのです。一定の基準が明確に定められています。 私は印鑑登録に関しては、杓子定規でいいと思っています。お役所仕事でいいと思っています。だからこそ、重要な手続の時に、実印を押して印鑑証明書を添付するということでその手続がスムーズにできるわけです。それだけ印鑑証明書が世の中に信頼されている証拠です。
 これが、一定の基準もなく、だれでも簡単に、(極端にいえば他人と偽って)印鑑登録ができてしまうとしましょう。世の中全体がそういう方向ならば、実印という制度そのものがなくなるでしょう。

 印鑑登録するには、印鑑登録する本人が「印鑑登録をしたいんだ」という意志が必要です。役所はそれを確認するのです。本人からすれば、間違いなく自分は本人だということはだれよりも知っているでしょう。役所ではそれを確認しなければなりません。本人の言葉だけではダメなのです。確実に本人であるということを何かで確認する必要があるのです。具体的な確認方法は、各市区町村で若干の違いがありますが、その確認をまったくしないで印鑑登録できてしまう市区町村はないでしょう。

 じように、本人を確認する申請にパスポートの申請があります。印鑑登録は、人によっては即日登録になりますし、遅くても2、3日で登録できると思うのですが、パスポートの申請をして即日交付されるという話は今まで聞いたことがありません。印鑑登録ごときで文句を言っている場合ではありませんよ。パスポート申請より、印鑑登録のほうがものすごくスピーディーで住民サービスを考えたもののはずです。

 現在の、印鑑登録のシステムはギリギリのラインです。逆に

「これこれ、こうやって、こうすれば、他人が偽って印鑑登録することができてしまうじゃないか! そんないい加減なことじゃ困る! 印鑑登録するときはもっと厳しく審査するべきだ!」

という意見もあります。印鑑登録に限らず最近の傾向としてはこのような意見のほうが増えてきています。役所としては、ある人には簡単に、ある人には厳しくするということができません。そんなことをしたら大変です。それこそ新聞ネタになります。
 この
「本人確認を強化するべき」という意見は的を射ています。その結果、戸籍の届出をなど、以前は窓口に来た人の本人確認は特にしなかったものでも、虚偽の申請を防止するため、最近は運転免許証等で確認するケースが増えてきているのです。

 一番上の投稿「時代は刻々と変化しているのに変わらないのは役所だけだ。この古い体質、あきれるほどのお役所仕事」とありますが、そうです、時代は刻々と変化しているのです。だから、役所も印鑑登録だけでなく、他の申請等でも本人確認するように変化しています。ようするに、変わっていないのは役所ではなく、この投稿をした人の頭なのではないでしょうか。たぶん、古い体質の方なんでしょう。(やばっ、話が危なくなってきました!)

 しかしたら、この投稿は、印鑑登録、印鑑証明、印鑑全般を否定する意見なのでしょうか。だとしたら私も賛成です。(ハンコ屋さんごめんなさい)
 実印を使用する場合は、印鑑証明を添付するので意味がありますが、認め印はあまり意味があるとは思えませんし、

 少し話がずれてきたようですが、このようにきちんとした手続により印鑑登録され、証明書が発行されるので、実印が押してあって印鑑証明書が添付してあれば、本人の意志があると充分信用されるわけです。

   

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