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★元市民課職員の危ない話★
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■■■■■ 印鑑証明の話1 ■■■■■

 

お客「印鑑のカード(印鑑登録証)は持ってこなかったんだけど、これ、ほら、免許証と実印は持ってるので、印鑑証明書を1通発行してください。」

職員「申し訳ございません。印鑑証明書は、カード(印鑑登録証)をお持ちいただかないと、こちらでは・・・」

お客「あっ、カードは家にはあるの。ねっ、でも今、持ってきてないから、免許証と実印があって本人が申請すれば大丈夫でしょ?」

職員「いえ、カードがないと、発行できないのです。印鑑証明書の交付は、本人申請でも代理人の申請でも必ずカードが必要で、カードを持って来ていただければ、発行することができます。
 カードが見つからない、紛失してしまったというような場合でも、カードの亡失届をしていただいてその印鑑登録を廃止した上で、新たに印鑑登録してカード(印鑑登録証)を作って印鑑証明を取るという順番になります。」

お客「どうしてカードが必要なの? 実印と免許証を持って本人が来れば証明書は取れるって電話で確認して来たんだよ。」

(ん?!電話で確認してから来たのか・・・、印鑑登録ができるということね)

職員「あ、はい。そうです。実印と免許証をお持ちで本人の方がいらしていれば、登録の廃止、印鑑登録の手続も即日できますので、カードを作って、印鑑証明も同時に取ることができますが・・・」


 トラブルのトップは印鑑登録ですが、上記のようにトラブルとまではいえないような印鑑証明の交付に関するちょっとしたことは日常茶飯事です。

 印鑑登録証(カード)がなければ絶対に印鑑証明が交付されません。(私の市では)
 100パーセントです。代理人の請求(本人からの委任状を持って来たとしても)はもちろん、本人の申請でも(実印や運転免許証を持っていても)絶対に交付されません。議員であろうと市長の友達であろうとダメなものはダメです。

 戸籍謄本や住民票は、正当な理由があれば他人のものでも取ることができるのですが、印鑑証明は本人又は本人から委任された人に限定されます。それ以外の人は取ることができないようになっているのです。しかも本人ならだれでも取れるということではなく、本人(代理人の場合も同じ)でも「請求するときは印鑑証明証を添えて書面でする」と決まっています。
 「印鑑登録証」と「書面(交付申請書)」の2つが必要なのです。

 印鑑登録証の提示を求めているのは、印鑑登録証を持っている人なら本人、またはその代理人に違いないだろうというということから、特に身分証明書の提示を求めるような本人確認を、請求のあった都度しなくてもよいこと、そして、印鑑登録のように実印の提示も必要ないなど、交付の時の本人または代理人の手続上の負担を軽くしようとするものです。
 印鑑登録証は「印鑑の登録をしていることを証明する書面」です。これを提示できる場合に限り、印鑑証明書を請求することができることにしたわけです。
 印鑑証明書は、その使用目的が住民票などに比べてものすごく重要な権利義務の発生、変更などにつながる場合が考えられます。そのようなことから、印鑑登録の手続同様に、印鑑証明書の交付に関してもはっきりした基準で行われているのです。

 

注:印鑑登録は各市町村の条例で定められていますので、各市町村によって、若干の違いがあります。

   

  

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