●ココだけの危ない話目次へ

★元市民課職員の危ない話★
●ホームへ

■■■■■■■ 印鑑登録の話1 ■■■■■■■
 

客「今日中にどうしても印鑑証明が必要なんだ」

職員「登録証(カード)はお持ちですか?」

客「カード?持ってないよ。登録してないんだ。実印は持ってきたよ」

職員「それでは、まず印鑑登録からになりますね。ご本人の登録ですか?」

客「そうだ」

職員「お客様は、運転免許証などの身分証明書はお持ちでしょうか?」

客「いや、持ってない」

職員「はい。それでは、今日、申請をお受けすることはできますが、今日中には登録にはならないのですね。今日中に印鑑登録したいということでしたら、本人であることを確認するために、官公庁の発行した写真付きの身分証明書が必要になるのです」

客「そんなの、何も持ってねえよ。じゃあ、免許証持ってない人は、印鑑登録できねえの?」

職員「いいえ。そういう方の場合には、申請をお受けましたら、こちらから郵送で本人宛に照会書を簡易書留で送りますので、それをご確認の上、そこにサインと登録する実印を押して、こちらの窓口へお持ち下さい。その時には登録になって、印鑑証明もすぐに発行できます」

客「それじゃ、今日中に印鑑証明取れないじゃない。どうしても今日中じゃなきゃだめなんだよ」

職員「あとは、保証人という制度もあります。当市ですでに印鑑登録している方に保証人になっていただいて、登録するご本人と保証人の方と一緒に窓口に来ていただいて、保証人の方に実印を押してしただければ、今日中にすぐできます」

客「そんな人、いないもの。おれ、間違いなく本人だよ。本人が実印持ってきて窓口に来てんのに、どうしてすぐできねえの」

職員「ですから、こちらは本人であるということを確認する必要があるんですよ。印鑑証明は社会的にもものすごく重要なものですから、特に登録だけは確かに本人であるという確認が必要なんです」

客「何言ってんだっ!! 本人が本人だって言ってんだから、あと何を確認する必要があんだよ。だから役所は融通がきかねえって言われるんだよ。そういう杓子定規なことばっかり言ってっからだめなんだ。とにかく、やってくれよ。やることをちゃんとやんねえから、悪いことして、テレビや新聞に出ちまうのさ。 いいから早くやれよ!」


 市民課の窓口でのトラブル、ダントツでトップなのが、この印鑑登録。本人が来て、登録する印鑑と運転免許証を持っていれば、ものの5分で終了してしまう人もいれば、このようにトラブッてしまうこともあります。

 上記の例の場合は、本人の申請なので、登録になるまで2日前後かかるというだけで、何のトラブルもなく印鑑登録の申請はできます。これがもし代理人の申請だったら、委任状が必要なので、申請もできないということになります。

 悪いことして、テレビや新聞に出るって、贈収賄事件のこと? だとしたら、あんた、それを今やろうとしてるんだよ。しかも都合のいいことに1円も出さずに。贈収賄事件はけしからんと言っておきながら、あんたみたいな人がいるから贈収賄事件が起きるのさ。特定の人に融通きかしちゃいかんと言いながら、自分にだけは融通きかせろって言ってるのと同じこと。つじつまが合わねえじゃねえか。ふざけんじゃねえ!
 

注:印鑑登録は各市町村の条例で定められていますので、各市町村によって、若干の違いがあります。
   

  

●前ページへ戻る  ●ホームへ戻る  ●ココだけの危ない話目次へ  ●次のページへ