★元市民課職員の危ない話★
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お客様 当時のひと言

 
「最近の役所は丁寧になりましたねぇ」
 

 印鑑登録申請のおばあちゃん、息子さんと思われる(息子といっても私より年上?)人と一緒に来たのですが、身分証明書もなく、息子さんも実印は持ってきていないので、即日登録にはならないという説明をした時、息子さんと思われる人から言われました。
 即日登録するには、これこれ、こういうものが必要ですと説明したところ、とくに急いで登録する必要はないということで、結局、照会書での登録申請となったわけです。

 確かに、以前と比べれば、役所の応対も良くなってきていると思います。この息子さん、「思ったよりも応対が丁寧だな」と感じたことが、今日以外でもあったのでしょう。そして、今日、自分で言うのもなんですが、私の応対が丁寧だったから、この一言につながったのだと思います。そうです。私の応対が丁寧で心地よかったからこそ、出た言葉です。私の応対がごく普通か、それ以下だったら、このセリフにはなりません。
 しかも、この場合、内容的には、印鑑証明書を交付してもらおうと、せっかく窓口に来たのに(おばあちゃんだけでは心配なので息子さんまで)、今日中には印鑑証明書は交付できません、と断られているにもかかわらず、こう感じたということは、これは、もう、1人でも仙人の
「技(わざ)」以外の何者でもありません。(ココまで言うか?!)
 お客さんもうれしかったのでしょうが、私もうれしいのです。

 このように、私には丁寧に応対したいという気持ちはあるのですが、お客様の方でそれを許してくれない場合もあります。私のことを「不親切な人だ」と思って帰って行く人もたぶんたくさんいたことでしょう。残念ですが。

 でも、このぐらい丁寧で親切に応対するのが当たり前で、今までの役所が悪すぎたということですし、今でも、人によっては丁寧じゃない人がいるので、私の技が生えたともいえます。逆にいえば、こんなことを自慢できるということは、まだ役所の応対がダメだからということなんだと考えると喜んでばかりはいられません。
 役所は、仕事の内容はだれがやってもほとんど同じですが、接遇に関しては、人によってかなり違いがあります。どのように違うかは、皆さんのほうがご存じかもしれません。

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お客様 当時のひと言

 
「早いなぁ、びっくりした!」 
 

 そうです。早いでしょ。住民票1通や印鑑証明書1通なら、申請書をお受けしてから1分弱で交付できるのです(混雑時、申請書の不備を除く)。申請書を提出して、出来上がるまでの時間、たばこを一服なんて考えて、ポケットからタバコを出して、火をつけようとした瞬間に呼ばれてしまってビックリ。カウンターで受け取る時に思わずこのセリフが出てしまうのですね。待たずに早く交付してもらえるので、こういう時のお客さんは悪い気はしないと思います。こう言ってもらうとこちらもうれしい気分になります。

 極端な話、役所に来る方は、役所に来たくて来るのではなく、どうしてもやらねばならない用事を済ませるために、仕方なく来るということだと思います。私共、市民課受付係は、お客様が、同じ住民票1通が必要で役所に来たのなら、なるべく気分よく帰っていただきたいし、そうなるよう努めています。当然私もそのように頑張っていました。お客様が気分良く用事を済ませて帰って行った時は、こちらも気分がいいですもん。

 これは、いいわけですけれど、そう努めていても、待たせてしまう時もあるんだすねぇ。同じ住民票1通で10分以上も。
 1分弱というのは、すいている時の話で、混んでいてロビーに人があふれている状態の時は、やはり順番でやっていますので、待たせてしまう時もあります。混雑具合は、1日でも時間によってかなり違います。波があって、時には小さな、そして時には大きな波なのですが、これは、予測がつかない波なのです。
 月曜日は、混雑します。なるべくなら、市民課へは月曜日を避けたほうが無難です。職員も助かりますし、利用者もそのほうがスムーズに用事を済ませることができるでしょう。

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お客様 当時のひと言 

 
「高いなぁ、こんなハンコ押すだけで200円もとるの?」

 

 こんなハンコというのは、もちろん公印です。住民票とか戸籍謄本などにも最後に市町村長の氏名と、この公印が押されているはずです。住民票は各市町村で用意した様式なので、デザイン、字体、紙の大きさ、色等がまちまちです。記載されている内容は同じですよ。使っているコンピューターが違えば、違ってくるでしょうし、コンピューター導入していない市町村もあるでしょう。

 住民票の提出を求めた所(例えば会社とか)では、いろんな住民票が集まってしまって書類の整理に困るので、会社で定めた様式に住所の証明をしてもらうようにしているところがあります。大学の受験票なども多いです。それを「住民票記載事項証明書」といいます。証明の内容としては、住民票とほぼ同じ内容の証明です。住民票1通200円が「高いなぁ」という人はほとんどいないのですが、「住民票記載事項証明書」の場合、お客様が自分で住所氏名等を記入したものに、こちらでは、ただハンコを押すだけのように見えるのですね。でも、住民票と同じ証明ですから、料金も同じ200円なのです。

 ※ 住民票、住民票記載事項証明書の手数料は各市町村で若干違います。

 

お客様 当時のひと言

 
戸籍ひょうほんをください
 

 このネタは、私個人的にはあまりにもよくある話しで、HPに載せるほどのものではないと思っているのですが、自分中心に考えていてはいけません。戸籍や住民票を初めて請求に来るお客様もたくさんいます。そういう方がよく言い間違ってしまうのがこれなんです。いや、初めてじゃなくても間違ってしまう人多いですよね。

●謄本(とうほん)
  
文書を原本のとおりに全部書き写したもの。

●抄本(しょうほん)
  
書物、書類などの一部分を書き抜いたもの。

という意味なので、戸籍謄本(とうほん)なら、その戸籍に入っている人が全員載っているものですし、その中の通常1人分のものを戸籍抄本(しょうほん)といいます。
 住民票なら、「世帯全員の住民票」のことを俗に
住民票謄本(とうほん)といいますし、1人分の住民票を住民票抄本(しょうほん)といいます。

さて、それでは・・・・

●標本(ひょうほん)
   1.動植物や鉱物の実物の見本。「昆虫の・・」
   2.ひながた。代表的なもの。「彼は努力の・・だ」

になってしまいます。「こせきひょうほん」と言った場合、2の「ひながた」という意味なら、「戸籍のひながた」ということになり、意味としては通じますが、一般の方が「戸籍のひながた」をくださいというのは、やはりちょっと変。
 「代表的なもの」と解すると、「代表的な戸籍をください」・・・代表的な戸籍って、定義が難しい・・・。
 と一応考えてみましたが、現場で「・・ひょうほん・・・」と言われて、まっさきに思いつくのが1の「動植物や鉱物の実物の見本」。
 ガラス張りの箱に蝶などが整然とピンでとめられているもの。または、ガラス張りの箱がマスで細かく区切られていて、白い綿の上にひとつひとつ違った色、形の石が置いてあって、それらしい名前が書かれているもの。
 さて、それでは「戸籍ひょうほん」とは・・・・?

 あっ、いやいや、「戸籍ひょうほん」と聞けば「戸籍抄本(しょうほん)」のことを言っているんだと瞬時にわかりますよ。そこですかさず、「戸籍抄本(しょうほん)ですね?」と丁寧に相づちをうちます。すると「そう、それ、その戸籍抄本は・・・」というようにお客様がわかってくださるときはいいのですが、こちらで「戸籍抄本(しょうほん)ですね?」と言っているのに、「そう、それ、戸籍ヒョ、シ、ヒョ、ヒョウホン」とハッキリまた「ひょうほん」というお客様もいました。

 「しょう」と「ひょう」って言いにくいのかもしれません。まぁ、どっちでも意味が通じてますからトラブルにはなりません。でも一応整理してみると、

「戸籍しょうほん」○
「戸籍ひょうほん」×

「戸籍とうほん」 ○
「戸籍ひょうほん」×

「住民票しょうほん」○
「住民票ひょうほん」×

 その他、「除籍」「改製原戸籍」「戸籍の附票」などにも「とうほん」と「しょうほん」があります。
 

※ 正確に細かくいうと「住民票抄本」、「住民票謄本」という言葉は現在の住民基本台帳法にはありません。

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