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★元市民課職員の危ない話★
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誰も教えてくれない戸籍の話
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戸 籍 の 役 割
(こせき) (やくわり)
  

 身分制度(江戸時代の「士農工商」や、明治時代の「平民、士族、華族」など)がなくなっている現在、どうして身分を登録する制度として戸籍制度が残ったままなのでしょうか。

 そのような差別的な身分じゃなくて、戸籍は、その人が「いつどこで生まれたのか、親はだれなのか、独身なのか、既婚なのか、子供は何人いるのか・・・・」など、そういった身分関係を時間的序列にしたがって記録公証する唯一の公文書なのです。戸籍がなかったら、たとえば、「私は独身だ!」ということを証明しなければならないときに、証明するものは何もないということになってしまうのです。(住民票じゃわかりません)また、日本国籍を持っていることを証明する公文書でもあり、現代社会でも極めて重要な役割をはたしています。

 戸籍があるからこそ、婚姻届や離婚届など、とくに本籍地に届け出る場合はそれぞれ用紙に必要事項を記入して届け出れば簡単に手続きが済むわけですし、パスポートの申請など、自分の身分を証明するものを必要とする手続きも、戸籍抄本などを添付してスムーズに事が運ぶのです。あるいは、何かの名義変更の手続きなどで、自分の苗字が○○から△△に変わって現在は××だ、ということを証明しなければならない時なども、戸籍が唯一公証するものになります。

 中央集権政治を実現するため、日本で最初に全国統一様式の戸籍ができた明治時代は、国が国民を把握するのことが戸籍の目的だったのですが、時代は変わり、昭和22年の民法改正では、それまでの家に関する規定が削除され、個人の尊厳や男女の本質的平等を基調としたもに変わり、現在では、その内容的には、戸籍は個人個人のためといえるのではないでしょうか。まさか、現在でも、国が国民を把握するために戸籍が存在すると思っている人はいないと思いますが・・・・。もしいたら、古すぎます!

 
 戸籍関係者を除けば、ふだん戸籍のことを意識して生活している人はそんなにいないと思います。私も市役所の市民課に配属になるまでは、まったく気にしたことはなかったのです。

 実際には、複雑で難しい事例もありますし、私も現在の戸籍制度で改善したほうが良いと思っている部分があるのですが、一般の方にとっては、ものすごく基本的なことさえ誤って把握しているケースが少なくありません。気にしなくていいことまで気にしてしまって悩んでいる人がいたり、あるいは、その仕組みや内容を把握していないために「戸籍って変だ。悪影響だ。」と誤解している人もいると思うのです。ここでは根本的な戸籍のお話をしようと思います。

 

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