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誰も教えてくれない戸籍の話
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入 籍
(にゅうせき)

 このHPの中では、あちらこちらに入籍についてふれていますから、ご覧になった方もいらっしゃるとは思いますが、ここでいう「入籍」「婚姻」「結婚」とは別物です。
「もうすぐ入籍(婚姻届を役所に届け出る)するつもり」なーんてことで、このページを開いた人は直接お役に立つ情報がここにはありませんので、あしからず。
 でも、今後、役に立つ?ことになるかもしれませんので(失礼?!)、チラッと見ておいてもいいかもしれません。(これ、とってもやばい言い方?!)
 

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 父母が離婚して、子供は母親が育てるというケースは少なくありません。婚姻するときに夫の氏を選んで婚姻するケースが多いので、夫が筆頭者だった場合は、離婚によって戸籍が動くのは妻だけです。夫と子供の戸籍はそのまま何も変化がありません。この時点で、母と子供は別な戸籍になってしまい、母が旧姓に戻ったのなら、母と子で姓も別々になってしまいます。親権者を母に指定しても、母と子供の住所が一緒でも戸籍は別々になります。実の母と子が一緒に生活していくのにこれでは何かと不便ですし、不自然です。
 そこで、子供を、夫の戸籍から、妻(子の母)の戸籍へ入籍させたい(子供の姓を母の姓(旧姓)に変更したい)という場合は、母の氏を称する「入籍届」という届出が必要になります。
 離婚によって、妻(子の母)が旧姓にもどっていたならば、子供を入籍させることによって、子供の氏も妻の旧姓に変わります。入籍届は子の姓を変更させるためのものといえます。

 妻が戸籍法77条の2の届をしていたなら、子供を入籍させても、子供の氏に変更はありません。でも、この場合も、妻の氏を称する入籍になります。(難しい話はカット)
 そして、離婚によって、妻は元の戸籍(妻の両親の戸籍)にもどっていた場合は、入籍届を出すことによって、妻(母)は、その戸籍から抜けて新戸籍を作り、そこに子供が入籍するという形になります。親子3代は同じ戸籍に入れないのです。ですから、子供を入籍させるつもりなら、離婚届の時、妻は「新しい戸籍をつくる」を選んだ方が良いと思われます。
 さて、その入籍届ですが、このような離婚の場合の子供の入籍ですと、住所地管轄の家庭裁判所の許可が必要になります。妻が戸籍法77条の2の届をしていて、すでに母と子で姓が同じ場合でも、入籍届けをするには家庭裁判所の許可が必要です。
 離婚届を出した後に、家庭裁判所に入籍の許可申請をしなければなりません。これが離婚の手続きの面倒なところです。 

 入籍届は、入籍する人(子)が15歳未満の場合は、親権者(母)が届出人になります。15歳以上なら入籍する人(子)本人が届出人として届け出ることができます。 
  

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 入籍する本人(子供)が15歳以上のときは本人(子供)自らがが届出人になります。20歳以上でも同じです。

 さて、最近では(昔からかな?)、熟年夫婦の離婚も珍しいことではありません。子供が20歳をすぎて手がかからなくなってからの離婚です。親権者は未成年に対してなので、子供が20歳をすぎていれば、離婚する時に父と母のどちらが親権者になるかということも決める必要がありませんし、子供がすでに婚姻していれば、その戸籍から抜けていますので戸籍に縛られることなく離婚できます(縛られているわけではありませんが)

 たとえば夫(子供からみれば父)が筆頭者だった場合、離婚届をすると、やっぱりその戸籍から抜けるのは妻(子供からみれば母)だけです。まだ結婚していない子供がその戸籍から母の戸籍に入籍する手続も、入籍する本人(子供)が15歳以上のときは本人(子供)自らがが届出人になるだけで、他は同じです。

    

(参考)

民法第791条(子の氏の変更)

 子が父又は母と氏を異にする場合には、家庭裁判所の許可を得て、戸籍法の定めるところにより届け出ることによつて、その父又は母の氏を称することができる。

2 父又は母が氏を改めたことにより子が父母と氏を異にする場合には、子は、父母の婚姻中に限り、前項の許可を得ないで、戸籍法の定めるところにより届け出ることによつて、その父母の氏を称することができる。

3 子が15歳未満であるときは、その法定代理人が、これに代わって、前項の行為をすることができる。

  

  

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