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★元市民課職員の危ない話★
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誰も教えてくれない戸籍の話
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-------- 戸籍って変?! No.1(全部でNo.4まであります) --------

 戸籍制度そのものに疑問を持っている人がたくさんいます。インターネット上にもウェブページや掲示板などでさまざまな意見に触れることができますが、誤解が誤解を生むケースが多い気がします。ここではそういう疑問について解説したいと思います。

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『 戸籍が良くない点は、一生に一度だけ結婚して、法律婚の相手との間だけに子供を作り、離婚はしないで一生を終える、という人向けにできている点で、それ以外の人は、かなりの割合で不快感を味わったり、不利益をこうむるようになっている。「個籍」なら良い制度になるはずだ。』
〜ある人の意見より〜

 「戸」や「家」に縛られるのではく1人1人を尊重して「個籍」という登録制度をという意味でしょう。そうなれば、多少、改善される部分もあるでしょう。でも、「個籍」になったとしてもそんなに変わらないのではないでしょうか。変わればいいですけど、あまり期待しないほうがよさそうです。
 戸籍は現在も「戸籍」という名称になっていますが、明治時代に作られた戸籍制度に較べれば、現在の内容は「個籍」に近くなっています。だから、この「戸籍」という名称が良くないのかなぁなんて考えたりもします。

  

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『筆頭者を固定しそれ以外の人を出入りさせる、というシステムは旧民法下の家制度の名残であり、「戸籍は筆頭者のもの」という誤解の元。』〜ある人の意見より〜

 このご意見のとおり「戸籍は筆頭者のもの」と誤解している人はたしかに多いです。私も声を大にしていいたい・・・。戸籍は筆頭者の戸籍ということではなく、その戸籍に入っている人みんなの戸籍です。その中で1人だけ特別で誰かの(筆頭者の)戸籍ということではありません。みんなの戸籍です。昔は筆頭者のことを戸主といい、戸主には権限が与えられていましたが、現在はそんなことは全然ありません。
 「戸籍は筆頭者のものというのは誤解だ」と指摘している点で、この意見すばらしいです。

 と、ここまではよいのですが、「筆頭者を固定しそれ以外の人を出入りさせるというシステム」という部分、これは少し間違ってますね。

 筆頭者は固定されて出入りしないということはありません。

 ご意見のとおり、筆頭者は動かず、それ以外の人が出入りする場合もありますし、他にも、筆頭者だけ出ていって、それ以外の人はそのまま動かない場合もあります。筆頭者とその配偶者だけがその戸籍から抜けて、それ以外の人はそのままということもあり、これは、その戸籍の届出によって変わってきます。出入りするという観点からだと筆頭者だけが固定されているわけではありません。
  

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『「○○さんの奥さん」と呼ばれたりして、夫の付属物のような扱いを受けることは喜ばしいことでない。』〜ある人の意見より〜

 これは、その人の感じ方なので、喜ばしいと感じる人もいれば、このように喜ばしくないと感じる人がいても不思議ではありませんし、どちらがよくてどちらが悪いということも私には言えません。ただ、戸籍制度とは実質関係がないと思います。元をたどれば戸籍制度の弊害でこうなったという意見だと思いますが、さらに元をたどればやっぱり戸籍とは関係ないです。
 もし戸籍制度を完全になくしたとしても
、「○○さんの奥さん」と呼ばれたりすることはあるでしょう。もし、戸籍制度廃止後、何百年か経過すればばなくなるかもしれませんし、なくらならいかもしれません。先のことはだれもわからないのです。そして、戸籍制度をこのまま廃止しなかったとしても、同じように何百年か後は、こういう呼び方はなくなるかもしれませんし、なくらならいかもしれません。やっぱり、現在においては戸籍とは関係のない意見です。

 「大奥」なんかは、現代の戸籍制度ができるずーっと前からある言葉ですもん。
  

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『法務省は「筆頭者は代表者ではなく、単なるインデックスのようなもの」と説明しているが、同じ戸籍の構成員のうち、氏と名のいわゆるフルネームで書かれているのは筆頭者だけでその他の構成員は名だけしか記載されていない。これは戸籍の代表者に与えられた特権か?』〜ある人の意見より〜

 これも、少し間違ってます。ハッキリいいます。筆頭者の人も「名」しか記載されていません。

 筆頭者氏名欄にはたしかに筆頭者の氏名(フルネーム)が記載されています。そこは、インデックスの欄なので、インデックスとして本籍と筆頭者氏名が記載されているのです。
 その次です。個人のことが記載されているのは。筆頭者も含め全員、個人の欄には名だけしか記載されていません。なぜ、名しか記載されていないかというと、記載する必要がないからです。なぜ記載する必要がないかというと、その戸籍に入っている人は苗字(インデックスに表示済み)は同じだからです

 ならば、戸籍の表示を「本籍と苗字」に改正すればよいのでは?

 これ、良い案だと思うでしょ。ところがどっこい、親夫婦とその子供夫婦が同じ所を本籍にしているケースはとても多いです。現在の戸籍の表示は「本籍と筆頭者氏名」になっていますから、親夫婦と子供夫婦では本籍は同じでも筆頭者が異なります。表示を「本籍と苗字」にしたら同じ表示の違う戸籍がたくさんできます。現在の制度でも自分の戸籍謄本を請求しなければいけないのに親の戸籍謄本を取ってしまうケースは後をたちません。戸籍謄本を請求する場合にさらにわかりずらくなってしまいます。
 それに苗字だけにすると、「家」「戸」という意識が強くなってしまいます。せっかく、戸籍が細分化されてきたのに、また家制度に戻ってしまうようなイメージですね。それでも賛成しますか?

 対等なはずの夫婦関係なのに、夫婦のうちどちらかだけが筆頭者というのは不公平では?と、感じている人がいるかもしれません。根本的に筆頭者になったからといって何か他に影響することは、通常あり得ません。生活する上で筆頭者の権限など何もないのです。戸籍の書類上のことですからそんなことで夫婦関係が不平等になるなんて思わないで欲しいです。夫婦が対等に生活していくことと筆頭者とは根本的に関係ないのですから。
 というのは、筆頭者をなしにしてしまうと、上記のように正確な検索ができなくなりますし、逆に夫と妻2人とも筆頭者にするというのは、そもそも筆頭者とは、その戸籍の最初に記載されている人のことをいいますので・・・・かえって、そのほうが変ですし、「筆頭者」という言葉をやめて「夫婦氏名」にしたとしても、離婚した場合とか、未婚の1人だけの戸籍の場合などを考えると、独身者の差別にもつながりかねないので好ましくないと思います。

 う〜ん、普段、毎日、戸籍を見ている私としては、筆頭者はインデックス以外のなにものでもないのですが・・・・。
   

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『法務省は「筆頭者は代表者ではなく、単なるインデックスのようなもの」と説明しているが(これは大嘘)、戸籍がコンピュータ化になれば、データの各フィールドは全て検索対象で、特にインデックスは必要ないはず。筆頭者をナシにしてもよいのでは。』〜ある人の意見より〜

 またまた、筆頭者に関する疑問です。この人は大嘘ですといっていますが、なぜでしょう?
 この人がどう思っていようと、私はやっぱり、インデックス以外のなにものでもないのですが・・・・。
 大嘘と言い切ることができるぐらい、筆頭者をインデックス以外のなにか重要なことに利用しているのでしょうか。だとしたら、それは・・・・。

 さて、Aという氏の夫婦がいたとします。その夫婦の筆頭者がBという氏の人の養子になったら氏はBに変わり、その配偶者もBに変更になります。
 逆に、Aという氏の夫婦の筆頭者ではない人(筆頭者の配偶者)がBという人の養子になったとしても、その夫婦の氏はAのまま変わらないです。

 こう書くと、筆頭者とその配偶者ではその意味が違うじゃないか、夫婦平等ではない、と考える人がいるでしょう。もしかしたら、このことをいっているのかもしれません。

 でも、これは、結果的に筆頭者の話のように思われますが、すべての夫婦は、婚姻する時に夫になる人か妻になる人のどちらかの氏を選んでいますので、たとえば、夫の氏を選んで婚姻した夫婦なら、夫の氏が変われば妻もその氏になるというだけです。その夫婦は夫の氏を選んでいるからです。
 たとえば、妻の氏を選んで婚姻した夫婦なら、夫が養子縁組しても、妻の氏が変わらないかぎり夫の氏も変わりません。その夫婦の氏は妻の氏なのです。
 夫婦は、氏を選んだ方の氏になるのです。氏を選んだ方の人が筆頭者になるのであって、筆頭者の権限でその夫婦の氏が筆頭者の氏になるのではありません。夫婦合意でどちらかの氏に決めた(実際問題、「合意」ではなく「仕方なく」という夫婦もあるかと思います。その場合は仕方なくどちらかの氏に決めた)、そう、夫婦で決めたその氏になるだけです。筆頭者だからといって特別な権限でそうなるのとは意味が違います。

 う〜ん、それとも、夫婦が離婚する時に筆頭者の人はそのままで、その配偶者だけがその戸籍から抜けなければならない。ということをいいたいのでしょうか、よくわかりません。

 次に、コンピューター化の件ですが、現在、まだ、コンピューター化されていない市区町村のほうが多いです。ゆくゆくはコンピューター化されていくでしょう。
 コンピューター化といえば、住民票はどの市区町村でもかなり高い確率で、すでにコンピューター化されていますが、そのインデックスの役割として世帯主があります。(もっとも世帯主はインデックスだけの役割ではなく他の役割もありますが。)現在もです。コンピューター化されていてもです。データ内全て検索対象となるわけですから、特にインデックスを立てる必要はないとしても、実際にはインデックスとして役割を果たしているのです。

 というわけで、戸籍のコンピューター化が進んでもインデックスとしての役割が皆無になるとは思えません。
 でも、すべての市区町村がコンピューター化されれば、筆頭者の表示がなくてもなんとかなるということも考えられます。もともとインデックスの役割しかないのですから。生年月日という手もありますし。
 

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