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★元市民課職員の危ない話★
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誰も教えてくれない戸籍の話
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不 受 理 申 出
(ふじゅり もうしで)
  

 役所の窓口で戸籍の届出をお受けするときは、その届出が民法や戸籍法に沿ったものかどうかなど確認します。と・・・、その前に、書き漏れを記入していただいたり、間違って書いてあるところを訂正していただいたり、そう、届出の9割以上は、届書のどこかしら訂正していただいたり、こちらで訂正したり、なんです。

 そして、添付書類が必要な届出はそれがきちんと添附されているかなども確認します。本来は受理できない内容の届出を間違って受理したり、受理できるものを間違ってお断りしたら大変です。
 このような確認作業のことを「形式的審査」といいます。書類上の確認審査です。たとえば、婚姻届を受理するときに、2人は本当に愛し合っているのかとか、2人で生活していくだけの収入はあるのかとか、極端な話、本当に結婚するつもりなのか、間違いなのか、などといった「実質的審査」を窓口ではやりません。してはいけないことになっているのです。
 出生届には出生証明書が、死亡届には死亡診断書が添附されていますし、離婚届でも裁判離婚なら判決書または審判書謄本、あるいは調停調書謄本が添附されますから、実質的にもまず間違いはないと判断できます。
 ところが、婚姻届に限らず、協議離婚届、養子縁組届、転籍届などは、実質的な審査はしないので、書類さえ整っていれば受理されます。

 そんなことから、本人の意思に反して、勝手に離婚届を出された、勝手に養子縁組届けを出された、勝手に婚姻届を出された、という事件が後をたちません。もちろん、勝手にそんなことをしたら完全に犯罪です。捕まりますよ。でも、世の中にはバカな人がいるものです。

 前置きが長くなりましたが、勝手に届出を出されないようにするため、届出がだされても受理しないで欲しいという申し出を役所にすることができます。それがこの「不受理申出」です。

 

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 もともと、この制度は、いったんは離婚に合意して届書に署名して印鑑を押したけれど、役所に届け出る前に、離婚する意思がなくなったので、その離婚届が出されても受理しないで欲しいという内容のものでした。それが、その後、署名も印鑑も押してないから受理しないで欲しいという内容も加わり、本人が知らない間に勝手に届け出されてしまうという事件を防止できるようになったのです。

 現実には、不受理申し出は、離婚届に対するものの件数が圧倒的に多いのですが、離婚届だけではなく、主なところですと、婚姻届、養子縁組届、協議離縁届、入籍届、転籍届、分籍届、任意認知届などに対しても申し出ることができます。
 もし、これらの届出を勝手に出されるかもしれないと心配している方は、1日もはやく申し出をしておくことをお勧めします。

 芸能人(スター、アイドル?)は、婚姻届不受理申出をしている人がいるという話をたまに聞きます。話だけなので、本当のところは知りませんよ。でも、熱烈なファンが本名(本名はすぐわかるでしょう)、住所、本籍などを調べ上げ、勝手に自分との婚姻届を出してしまう恐れは充分考えられますから、申し出ておけばまず安全ですね。

 

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