京大病院小児科に「楽しい時間」をプレゼントしていらっしゃるボランティアグループ
にこにこトマトさんのニュースレターに04年10月からへなちょこなコラムを書かせていただいています。
代表の神田さんに許可をいただいたので、こちらのページにも掲載することにしました。
コラムのタイトルは「もう一人の主役」。神田さんがつけてくださいました(嬉)。





15年前、中学生だった私が、病院の廊下で泣いていた小さな女の子を見て「なんとかしたい」と思った気持ちが「しぶたね」を作りました。病院の廊下で親御さんを待っているきょうだいに、安心できる場所、楽しい時間をつくりたいとあちこちで言い続けて数年。先月遂に!その夢が叶いました☆
まだまだボランティアの数も少なく、1ヶ月に2回、2時間だけの活動ですが、毎日廊下で何時間も過ごしているきょうだいが、部屋の前でわくわくした顔で待っていてくれること、めちゃくちゃ楽しそうに笑ってくれること、帰り際エレベーターの扉が閉まるまでずっと「ありがとー!」と何度も何度も言ってくれること、毎回本当に嬉しいことがたくさんで、胸がいっぱいになります。

そしてもう一つ感激するのが、病院のスタッフの方々が本当に温かくよくしてくださることです。患者さんではなくきょうだいのために私たちボランティアが入ることは想像以上に大変なことで、管理部の方をはじめ、お医者さん、看護師さん、たくさんの方が何年も話し合いを重ね、ここまでつなげてくださいました。ボランティア初日、「4年越しでやっときょうだいの笑顔を見る夢が叶ったわ」と言ってくださった看護師さんは、夜遅く廊下で眠ってしまったきょうだいに、病棟からバスタオルを持ち出してそっとかけてくださっていたそうです。部屋が静か過ぎるのではとCDプレイヤーをプレゼントしてくださった看護師さんは、病棟の中のテレビをガラス越しに廊下のきょうだいに見せてくれていたそうです。帰り際に覗いてくださった副院長先生は、きょうだいが少ないのを見て「これじゃもったいない!」とかばんを投げ出して子どもを探しに行ってくださいました。責任が重く、ボランティアを導入することは決して嬉しいことだけではないと思われる管理部のえらい方も、部屋で子どもがあそんでいるのを見て「殺風景すぎるから、何か買おうよ」と言ってくださいました。ボランティア導入に向けてずっと頑張ってくださっていた管理部の窓口の方は「いつもぽつんと過ごしているきょうだいたちがこんなに楽しそうに笑うのを初めて見ました」と涙ぐんでくださいました。私のパソコンや携帯電話には知人からボランティアを導入できたことへのお祝いのメールがたくさん入っていました。
活動に入るたびに部屋にものが増えています。本棚、絵本、ぬいぐるみ、マット…窓にはガラスが危なくないよう保護シートが貼ってあり、水道のパイプの部分や本棚にはクッション材が巻かれています。すべて管理部の方と看護師さんが仕事の合間を縫ってしてくださったこと。部屋自体がきょうだいへの愛情に溢れていて、いつもカギを開けては泣きそうになります。
こんなにたくさんの人がきょうだいのことを大切に思っていること、なんてなんてすごいことなのだろうと思います。このたくさんの人の愛情をきょうだいに伝えられるようなボランティア活動になるように、これからまた一歩ずつ、頑張っていかなくてはと思います。

(文責:清田悠代)






「コラム」のTOPにもどる

「きょうだい支援」のTOPにもどる