京大病院小児科に「楽しい時間」をプレゼントしていらっしゃるボランティアグループ
にこにこトマトさんのニュースレターに04年10月からへなちょこなコラムを書かせていただいています。
代表の神田さんに許可をいただいたので、こちらのページにも掲載することにしました。
コラムのタイトルは「もう一人の主役」。神田さんがつけてくださいました(嬉)。


きょうだいの日


12月12日、病気の子どものきょうだいのためのワークショップ「シブショップ」の2回目を無事開催することができました。きょうだいの子どもは5歳から10歳まで9人の参加があり、遊びの進行役(ファシリテーター)と8人の「しぶリーダー」と呼ばれるボランティアと一緒に、えびせんにソースやマヨネーズで絵を描いて食べたり、お互いを自己紹介しあうゲームをしたり、大きな体育館を貸しきって楽しく過ごしてもらいました。申し込みの段階では前回〆切り直前までまったく申し込みがなかったことがうそのように11人もの申し込みがあり、感動しました。ありがたいことに前回に引き続き参加してくれた子どももおり、都合があって参加できなくなった子どもからも「次は行かれへんけど私のこと忘れんとってや!」と嬉しいメールが届きました。

しぶたねのスタッフもリーダーも、幼いきょうだいにとって、見ず知らずの場所に行って初めて会う大人と子どもと一緒にあそぶこということはどんなに不安で緊張することだろうといつも痛いほど感じています。子ども達が、ちっとも楽しくなかったらどうしよう、「『きょうだい』だから行かないといけない場所が増えてしまった」と感じたらどうしよう――この不安から私達が解放される日はきっと来ないのだろうと思うのですが、シブショップの帰りに子ども達が見せてくれる笑顔、シブショップに「来たい」と思ってくれること、それは大きな宝物で、それを信じて活動を続けています。子ども達や親御さんからいただくメッセージは本当にしぶたねの原動力です。

そして今回なにより嬉しかったのは、ある子どもが書いてくれたアンケートに「友達できた」と書いてあったこと!ファシリテーターやリーダーと思う存分あそんで帰ってもらうだけでもじゅうぶんシブショップの意味はあると思うのですが、さらに友達までできたなんて、なんてステキなことだろうと胸がいっぱいになりました。

会場を貸していただいている大阪市立中央青年センターは森ノ宮の駅から10分ほど歩いたところにあります。ごくゆるやかですが上り坂になっているので、子どもの足だときっと15分以上かかると思います。「あそぼっくる」の定例会も同じセンターで行われているので私は毎週その道を歩くのですが、この道をシブショップに来てくれたきょうだいたちが歩いたのだと思うと、とても心の温まる道に感じるようになりました。親御さんに書いていただいたアンケートの中に「帰り道、『次はいつあるの?』『また来ようね』と子どもが話してくれました」と書いてあるのを読んでからは、この道を笑顔で帰ってくれた子どもを思い、「今日はこの子とゆっくり夜ご飯を食べて帰ろうと思います」というメッセージを読んでからは、親御さんと一緒に楽しく歩く子どもを思い、「(招待状に入っていた)地図見ながら来たで」と子どもに言ってもらってからは、不安と期待でドキドキしながら歩いてくれた子どもを思い(しぶたねでは、シブショップに来てくれる道のりも楽しんでほしいと思い、イラスト入りの地図を招待状と一緒に送るようにしています)、おかげで毎週10分間幸せな気持ちをもらっています。シブショップで出会ったきょうだいたち、これからシブショップに来てくれるきょうだいたち、この道を笑顔で歩くきょうだいが増えるように…まだまだひよっこのしぶたねですが次のシブショップに向かってまたよちよちと歩き始めています。

(文責:清田悠代)






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