ほんとに怖いの?鳥インフルエンザ2005年11月07日 更新
| 鳥インフルエンザが日本に上陸した年、私は保健所にいて鳥インフルエンザの電話相談も受けていました。現在は現場第1線は退いていますが、仕事上の関わりはむしろ濃くなっています。このページの内容は、私なりにかみ砕いて作りました。「小学生にも分かりやすく」を目指しているのですが、分からない表現などあれば直しますので教えて下さいね。もっと詳しく正確なことが知りたい場合は厚生労働省や動物衛生研究所のHPにQ&Aがあります。
Q1.鳥インフルエンザって人にうつるの? A.普通の生活をしている限り、人にうつる可能性はゼロに近いです。
Q2.でも、テレビで見たら白装束のスゴイ格好してるけど? A.養鶏場みたいなところで何万羽もの感染鳥に囲まれたら、人にうつる可能性も上がります。万が一に備えた服装です。 全身を消毒できる服なので、養鶏場から養鶏場へウィルスを運ばない役目もあります。
Q3.どうしてこんなに大騒ぎになってるの? 「高病原性鳥インフルエンザ」が養鶏場などでおこると、ニワトリが大量死してしまいます。卵や鶏肉が食べられなくなったり、養鶏業者さんの損害が大変だったりするので大騒ぎになってます。 人間にうつるから大騒ぎになっている訳じゃありません。
Q4.でも、「新型インフルエンザ」が発生すると大変だって言ってるよ? A.豚や人が鳥インフルエンザと人間のインフルエンザ両方にかかると、体の中で新しいウィルスが生まれることがあります。もしも人間から人間にうつりやすいウィルスが生まれると「新型インフルエンザ」として大流行する危険性があります。 でも、新しいウィルスは普通のインフルエンザと同じように人から人にうつる病気なので、鳥を飼っているかどうかは関係なくなってしまいます。
Q5.でも、外国では人が死んでるって言ってるよ? A.タイやベトナムでは、生きたままのニワトリがお肉として売られていたり、その隣で生きた豚が飼育されてたりして、日本とは環境が全然違います。日本では上下水道が発達しているし、生きたニワトリや生きた豚さんとふれあう機会がほとんどないし、人間も動物も医療体制がしっかりしているので心配無用です。
Q6.ペットに鳥を飼ってて、周りの人から「手放しなさい」って言われたんだけど A.飼ってる鳥が健康である限り、手放す必要はありません。保健所でも動物愛護の観点から飼い続けるよう勧めていて、処分を勧めることはありません。 具合が悪いときは他の病気も色々とあるので、ペットの具合が悪いときは獣医さん、飼い主の体調が悪いときはお医者さんにかかってください。お医者さんでは念のため鳥を飼っていると言いましょう。
Q7.飼い主が感染しないためには、どうやったら予防できる? A.特別な予防をする必要はありません。冬場には普通のインフルエンザも流行するので、外から帰ったら手洗い、うがいをしましょう。 「動物に触ったら手を洗う」「口移しで餌をあげない」これは、他の病気の予防の為にも大切なことです。
Q8.自分の鳥さんが感染しないためには、どうやったら予防できる? A.まず、思い浮かべてください。日本に養鶏場は何カ所あるでしょう。学校や保育園や幼稚園でニワトリを飼育してるところは?動物園は?数え切れませんよね。日本中に星の数ほど鳥を飼っている場所がある中で、鳥インフルエンザの発生数はまだ片手で数えきれます。あなたが宝くじで一千万円当たるよりも低い確率だということを頭に入れておきましょう。 ウィルスには色々な種類があって、乾燥に弱い物、湿気に弱い物、アルコールみたいな消毒液や洗剤に弱い物、色々あります。インフルエンザウィルスは、人間のものも鳥さんのものも性質が変わらないので、冬の気候が大好き、つまり乾燥と低温には強い性質を持っています。でも湿気には弱くて、夏には大流行しないことも皆さん知っていますよね? あまり神経質になる必要はありません。ほかの病気と同様に、庭やベランダでの日光浴にの時、スズメや鳩が近づかないように、フンなどにも触れさせないようにしましょう。他の寄生虫や病気をもらう可能性もありますからね。 他の病原体も、家の外から飼い主の服や髪の毛、手などにくっついてくる可能性もあります。家に帰ってきて鳥さんと遊ぶ前に、手洗い、うがいをしましょう。できればシャワーを浴びて着替えましょう。「玄関で靴底も消毒すると良い」という話もありますが、日本人は玄関で靴を脱ぐのでそこまでの必要はないと思います。 特に都会に住んでて、土の上を歩いてない人、他人のペットや野良の犬猫、野鳥、その他野生動物に直接触れる機会がない人だったらあまり心配ない気がします。 ですが、たとえば近くに養鶏場があったり、鳥を飼育している大きな施設がある場合には、冬の間だけでもちょっと念を入れておいたほうが良いかもしれません。
Q9.消毒には何を使ったら良いの? A.薄めた台所用塩素系漂白剤や消毒用エタノール(アルコール)など普通の消毒液で大丈夫です。塩素系漂白剤は金属を痛めやすく体に有害、アルコールも換気の良いところで使うようにしましょう。もちろん熱湯もOKです。 手洗いでは、「せっけんで洗い落とす」ことで意外に大きな効果があります。殺菌効果のないもので十分なので、固形でもハンドソープでも十分に泡立てて、時間をかけてゆっくりていねいに洗いましょう。
Q10.近くで鳥インフルエンザが発生しました。どうしたら良いですか? A.職場の獣医さんに聞いてみました。(「たとえ話」です) 万が一、自分の家が鳥インフルエンザ発生地域から30km圏内に入った場合ですが、自分の鳥さんが健康である限りは処分される心配はありません。 ですが、あくまで任意なので、断る事もできるそうです。が、断った場合はマスコミ等、相当のバッシングを覚悟しなければならないでしょう。 とは言っても、断る断らないの前に鳥インフルエンザの症状で☆になっていると思いますが。 そうならないためにQ8の対策を実施してください。
Q11.うちの鳥さんが鳥インフルエンザじゃないかと心配です。 A.見た目で健康だったら、大丈夫です。 保健所では検査してくれません。家畜保健所が鳥インフルエンザの検査をするのは、一度に沢山の鳥が不審な死に方をした時などに限られてます。 鳥インフルエンザの典型的な症状は、鶏、七面鳥、うずら等では首が曲がり、元気がなくなり、呼吸器症状、下痢、食欲減退等の後で死に至ります。複数飼っていれば数日のうちにバタバタと死んでいきます。ですが、野鳥は無症状なこともあるようです。 インコ・オウムも鳥インフルエンザにかかると★になるようで、2005年秋、南米からヨーロッパに輸入されたオウムが鳥インフルエンザで★になりました。逆に言えば鳥インフルエンザにかかれば症状が出るので、友達の家の鳥さんから気付かずにもらってくる可能性は低いでしょう。 普段の生活では、屋外で24時間ほったらかし、スズメもハトもお友達的環境でなければ心配いらないでしょう。でも、ショップや鳥を沢山飼っている施設では別の病気をもらう可能性もあるので注意しましょう。 何か症状がある場合は、他の病気の可能性もあるので獣医さんに診てもらいましょう。 |