関西占い物語/続『火』の章

2000.6.24.UP

わては自分でも感心するくらい敵を作るんがうまおますんや。
小さい頃も学生時代も社会に出ても気がついたら敵に包囲されてまんねん。
わてはそんな時も1人で戦いまんねん。
するとでんな、たまにはモノスゴイ味方が現れる事もおまんのや!
こっちは頼みもせんのに、わてに助っ人をしてくれまんのや!
ありがたい事だっせ!!

今回のお話は、わてが高校教諭時代に、わてのクラスの生徒達が、担任のわてにビッグなプレゼントをしてくれた話だす。

当時わては高2の理科クラスの担任をしてましてん。
理科クラスだすんで高3ではクラス替えはなく、担任もそのまま持ち上がりになりまんねん。
そして学年末テストが終わり、職員会議で新学年の担任の発表がおましてん。
わては今のクラスをそのまま持ち上がり、高3の理科クラスの担任ちゅう事だした。
ところがでんな、1週間後に校長はんに呼ばれて校長室へ行くと担任交代の命令でんねん。

じつは、わてはその前に「学年末テスト漏えい疑惑事件」ちゅうモンを起こしてましてん。
何もテスト問題を漏らしてまへんねんけど、満点がギョ〜サン出たさかいに、そないな疑惑が生じましてん。

その時、こないなこと、おましてんで〜!!
数人の『アンチ上林』の教師らが、満点を取った生徒を個別に呼んで尋問しましてんで〜!!
これ、どない思いはりまっか?!

あげくの果てには「奈良新聞」ちゅう、ローカル新聞社に匿名でタレ込みまんねんで!

しかしでんな「奈良新聞」の記者が学校に、わての取材に来よった時なんか…。
去年、担任をしとったクラスの生徒がわてに「先生、私らが今、新聞記者を邪魔して入って来れんようにしてるから裏口からはよ帰り!」ちゅうて、わてをかばってくれまんねや!!
ホンマ、ありがたい事だっせ!!!
去年の、わてのクラスの子がだっせ!!

そないな「学年末テスト漏えい疑惑事件」ちゅうモンがおましたから、あの『アンチ上林』の教師らによる、ある事ない事の告げ口で担任交代ちゅう事になったんだす。

わてからクラスのかわいい生徒達を取ったら高校教諭として何が残りまんねん?!

「他のクラスではでけへん事をやろうぜ!!」ちゅうて…。

クラス全体を巻き込んで、ホームルームとわての数学の時間を合体させ、近くの遊園地へ大義名分を勝手につけて遊びに行ったり…。
修学旅行をでけん情けない学校だすんで、夏休みに非公式でクラス旅行と称して二泊三日で海に泳ぎに行ったり…。
奇抜な食べモンを開発して学園祭で稼いだり…。
球技大会ではわての秘術『ドロ沼戦法』で勝利をもぎ取ったり…。

こないな事が、も〜でけへんよ〜になりまんねん。
こ〜ゆ〜事は生徒をダシにして、わてが楽しんでまんねんけど、生徒も楽し〜んは当たり前でんがな〜。
オモロがってる生徒の顔を見るんも格別なモンだっせ!

こないな事やったら、もっと校長はんと仲よ〜しとったらよかったちゅうて、後悔しても後の祭だす。
わては抗議しましたんやけど、所詮、勤め人でんがな〜。
わてのクラスの生徒達と別れやんと、いかんちゅう事になりましたんや。
この事を終業式の後、クラスで言わなならんのんだす。
それは3日後に迫ってまんねん。

わてはその3日間ホンマに苦しみましたで〜!
眠って意識がない時だけが唯一の安らぎだした。
よ〜やく終業式の日の日付けになり、しばらくしてから踏ん切りがつき冷静になりましたんや。

気持ちが定まるちゅう事はエライモンだして、泰然と家を出、泰然と校門をくぐってました。
しかしでんな、新学期からの事に関しては頭の中は真っ白だした。

終業式の間は誰が壇上で話していよ〜がおかまいなしで、わてのクラスの生徒1人1人に話しかけてました。
ほんで、いよいよ教室で最後のホームルームの時がやって来よりました。

その時も、わてはわて自身でも驚くほど平常心だした。
ほんで転校して行く生徒が1人おりましたんで、その生徒に挨拶をさせた後、わては「それからもう1つお別れの話があるんや。」と切り出しましてん。
これはホンマ、最後の最後だした。

他のクラスはホームルームが終わり、廊下を歩いてまんねん。
わては明るく話したんだすが、ひょっと1番前に座ってる1番背のちっこい女生徒の顔を見たら泣いてまんねん。
それを見た、わてはも〜終わりだした。
今までの平常心がどこへやら…。
鬼の目にも泪でんがな〜。
泣けてしゃべれまへんがな〜。

そんな、わてのクラスのホームルームを終えて、皆を帰した後、入れ違いに去年のわてのクラスの生徒達全員が教室に入って来よりましてん。
これは前もって集合をかけてましてん。

去年の、わてのクラスの生徒であっても、わてが集合令を出すときっちり集まるよ〜なクラス作りをわてがするんは当たり前でんがな〜!
ど〜しても、この生徒達に「学年末テスト漏えい疑惑事件」でかけた迷惑のお詫びと、わてが担任を離れるちゅう事は、この子らの学年とも離れるちゅう事だすので、その挨拶をしたかったんだす。
今でも、その時の全員の顔を覚えてまっせ!!
去年の、わてのクラスも今年のわてのクラスも、わての勲章だすさかいな!!!

話し終えて、その子らも帰した後、わては独り、教室に頭の中を真っ白にさせて残ってましてん。

するとでんな、わてのクラスの生徒達数人がまだ帰っておらず、教室の中に入って来よりますんや。
先ほど鬼の目に泪を呼んだ、1番背のちっこい女生徒もその中にいてまんねん。
ほんで、わてを取り囲むよ〜にして…。

「担任をやめんといて!」ちゅうて言いよりまんねん。

その言葉が今のわてにとっては1番辛い言葉でんがな〜。

わてはやめと〜ない!
やめと〜ないんやけど、しゃ〜おまへんのや〜!!

そないな意味の事を伝えると「ほんだら校長先生に抗議に行く。」ちゅうんだす。
この子らを騒がせて、この子らに傷をつけさせる事は断じてでけまへんし、この後に及んでは無駄な抵抗でしかおまへんのんで止めたんは当然の事だす。
するとでんな、案外素直に引き下がりよりまんねん。

ところがでんな〜、春休み中にあいつらはやりよりましてん。

春休みの後半を訳あって香港へ独り旅をしとったわては、日本に帰って来てビックリ仰天でんがな〜。
クラスの御父兄宛てに往復ハガキを出し「わての担任残留」の署名を集めて、代表者数名が校長はんとこへ抗議に行きよりましたんだす。
それでも決着が着かんので、後日、なんと御父兄の方々まで行ってくれはったそ〜でんねん。

わてらの高校時代は「無気力、無関心、無感動」の『三無主義』。
大学時代はそれに「無責任」がプラスされて『四無主義』。
そして、あいつらの時代になり「無礼」がプラスされて『五無主義』が若者に蔓延してましたんや。

そやのに、あいつらが自発的に結束して、あんな事をしてくれるなんて!!
「まだまだ今の若者も捨てたモンやおまへんやないか?!」ちゅうて思うと、嬉しゅうて嬉しゅうて…。
わてはスポーツ根性モン、すなわち『スポ根』のマンガやドラマで育った数少ない残党だす。
わての教師9年間は、生徒達に『熱血』の2文字を唱え続けつつも、「時代は変わったんやな〜。」と思わざるを得ん光景に淋しく思う毎日だしたんや。

そやのに、あいつらのとった行動には『熱血』を感じるやおまへんか!!!

今回のように、わてのためにやった事での〜て、全く別の『熱血』を感じる行動でおましても、わては感動し満足しておったと思いまっせ。
この事は数年前に、この行動のリーダー格であった女生徒の結婚披露宴で、当時の感謝も込めてスピーチしたりましたで〜!
その時は、その場に、そのオールスター達がズラリと座ってましたんや。
感慨深いスピーチだした。

話はもどって、その後でんな〜、始業式の前日の職員会議の前に校長室へ呼び出されたわては、あいつらの若者としての貴重な行動を、不謹慎の如く言う校長に一喝を浴びせてましたんや。
あの時は止めに入る先生はんがおまへんかったら、校長を殴っとったかもしれまへん。
危うく、その場で即クビになるとこだした。

しかしでんな、それから2ヵ月後にわては体罰でクビになったんだす。
なんともはや、活躍したわりにはあっけない幕切れだした。

青春学園テレビドラマだしたら、わては担任に復帰しハッピーエンドだっしゃろ〜な〜。
ところが四柱推命でいう凶運の時は何をやってもあきまへんねん。

教師を辞めてから仕事を変わること…、10数回。
あらゆるジャンルの業種を経験しましてん。
そやけどその経験が、わての四柱推命に大いなるプラスになったちゅう事は間違いおまへんねん。
困ってはるお客はんに重みのあるアドバイスができますさかいに。

それとも〜1つ、凶運であっても後々に役立つ凶運もあるっちゅう事がわかったんも大きおますな〜。
もちろん苦しいだけで後々につながらへん凶運もおます。
わてはこのように凶運を2種類に分けて鑑定してま。
四柱推命ではクッキリと色が分かれて出て来まんねん。

わての場合は「後々に役立つ凶運」だしたんや。
転んでもタダでは起きんところに人生の醍醐味がおまんな〜。

上林岳承

総合開運研究学会
上林岳承

運命鑑定/プロ養成占い教室
daikando@sd5.so-net.ne.jp


プロの四柱推命『関西占い物語』