関西占い物語/続『木』の章

2002.6.1.UP

このHPを占い師志望のお人はんも見てはるらしいでんな〜。
そやけど、わてが何度も言〜てますように、気安〜、占い師になる事だけはやめときなはれや。
それはこんなマイナーな世界もおまへんからだす。

占い師になりたいと決心しはっても、まず素質
これがおまへなんだら、モノにはなりまへん。
この世界、一匹狼過ぎるほど一匹狼性の強い世界でんので、並の実力やったら悲劇がまた一つ増えるだけでんねや。
ほんで次に必要なんは運気
運のないモンはナンボ実力がおましても、これ一本で食〜て行けるモンやおまへん。
他には人柄も必要。
占いは、人間の心の奥深く入り込むモンでんので、脅して、高い金品を巻き上げたろ〜としはる御仁は困りま。
占いは古来から、開運のための生活の知恵だすよってに、そ〜ゆ〜御仁とは住み分けやんとあきまへんねん。
ほんで、これらが揃ってはるお人はんやっても、つく師匠によって天国と地獄の差になりまっさかい、関門がよ〜けおま。

エッ?
「独学で…。」ってだっか?

クェックェックェックェックェ〜ッ(青田赤道ばりの笑い)、そんなおメデタイ御仁は論外でんな〜!!
独学で自他ともに認められるプロ占い師になれるんだしたら、ヘヘヘ、なってみなはれ!
冗談は、あんさんの顔だけにしといておくんなはれや〜。

ま〜、そ〜ゆ〜事で…。
今回は、まだわてがプロになって間もない頃の、ハングリーな時代のハナシだす。

わてがこの稼業を始めた頃、今のよ〜に「占いハウス」ちゅうシャレたモンはおまへなんだんで、自分で開業場所を探し、自分で交渉をして貸してもらわななりまへん。
しかし、ま〜当時、例え「占いハウス」ちゅうモンがおましても、わてはそこへは行かへんかったと思いまんな〜。
なんでかっちゅうと、わては飼い犬になりと〜おまへんから、この一匹狼の稼業を選んだんだす。
ヘヘヘ、同んなじ飼い犬になるんだしたら、もっと割のエエ稼業を選びまっせ!
ま〜、占いは割のエエ稼業やちゅうて、お世辞にも言えるモンやおまへんさかいな〜。
この割の悪さは、自由を得る引換えのよ〜なモンと違ゃいまっか?!

ところで、この「自由」ちゅう言葉は気楽でエエよ〜に聞こえまんねんけど、この「自由」ちゅうんが曲者でんねん。
そら、働きたい時に働き、休みたい時に休めますし、誰の気兼ねもなしに好きな事も言えま。
しかし安定度は全くおまへん。

お客はんが多〜て儲かる時は儲かりまんねんけど、お客はんが少の〜て儲かれへん時は、トコトン儲かりまへんさかいな〜。
しかし、そ〜ゆ〜儲からへん時でも、占い師はそこにジッと座っとかんとあきまへんねん。
「いつ行っても、いつもの場所に、あの占い師が座ってはる。」ちゅう不動のイメージが、お客はんに安心感と信頼感を与えるんだすよってに、これは仕方おまへんで〜。
ま〜、そ〜ゆ〜意味では、占い師ちゅうモンは座っててナンボの稼業だっしゃろ〜な〜。

そやけど、お得意はんちゅうモンは、ホンマありがたいモンだっせ!
当時、わてがお客はんが少の〜て途方に暮れてまっしゃろ、ほんだら、お得意はんのご婦人がツツツと来はって、悩みもおまへんのに、わての前に座らはって、アレコレと喋りはるんだす。
ほんで帰り際にポンと、鑑定料を置いて行ってくれはるんだす。
ま〜、今やったら、収入のだいたいの算段はつきまっけど、あの頃は大変な火の車だしたんで、そのお得意はんの後ろ姿を拝みと〜なるくらい、ありがたかったモンだした。
わてはその時「お得意はんは、絶対、どんな事がおましても大切にせなあかん。」ちゅうて思い知らされましたな〜。
今でも、さらに大切にしてまっさかいな〜。

占い師のお得意はんを維持したり、作ったりする醍醐味は、ゴマをすったり、サービスをするちゅうモンやの〜て、この腕一本で勝負をするちゅうとこにおますな〜。
よ〜、ベンチャラを言〜たり、営業のセリフを駆使してはる占い師はんがいてはりまっけど(それが大半)、占いは未来予知でんので、何ヵ月後か何年後かには腕前の結果が出まんのや。
いくら営業のセリフを使こ〜ても、メッキはメッキ、純金ではおまへんのや。

ヘヘヘ、ナンや退屈なハナシになっても〜たんで、話題を変えまひょか?
ま〜、こ〜ゆ〜諷に当時わては占い稼業をしてましたんやが、たまに閉店後、行きつけのスナックで、夜7時〜朝4時まで「占い大会」をした事もおました。
1人占うたんびに、わては水割りを飲み干し、1曲唄って踊る…。
そこでは「飲んで唄って踊れる占い師」ちゅう異名を持っとったほどでんねん。
そやけど、占い師はホンマに、酒を飲んで占の〜たらあきまへんで〜。

エッ?
ナンだっか?
「飲んで占〜た方が調子が出る。」ってだっか?

ヘヘヘ、あんさん、飲んで本格的に占〜た経験もの〜て、そないな聞いた諷な口をきかんといておくんなはれ!

わては自慢やおまへんが、休みの日は、「フォアロゼ・プラチナ」のボトルを常に1本空けるほどでんねんで〜。
調子のエエ時やったら、1本半空けま。
そんな酒飲みが「飲んで占の〜たら、あきまへんで〜。」ちゅうてまんねん。

このスナックでの「占い大会」で、わてが何人占の〜たか知ってまっか?!
20数人だっせ。
そやから、寝ぼけ眼で家に帰り、ポケットから千円札の束を引っ張り出し「これが全部、万札やったらな〜。」ちゅうてニヤニヤしてたんを覚えてま。
千円札の「夏目漱石」はんも…。(当時の千円札は「夏目漱石」はんだしてん。)
ヘヘヘ、笑ろ〜てはりましたで〜。
先ほどの「酒を飲んで占の〜た方が云々」ちゅうて、わての実績も知らんと言〜てはった(実際におった)御仁は、わてのよ〜に、飲んで飲んで飲みまくって、延々と朝までかけて、20数人の鑑定をきちんとお金をいただいて…、ちゅう事をしてから言〜ておくんなはれ。

ま〜、最近は知らんと思〜てか、経験も実績もないモンが、聞いた諷なセリフを、よ〜はかれま。
特に、この業界では…。

ホンマに飲んだら調子が出まんのんやったら、どんな業種のお方はんも、仕事をしはる前に飲まはって、ホロ酔いかげんで仕事を始めはったらよろしおまんのや。
プロ野球で打たれ出したピッチャーに、監督はんはマウンドに行かはって、一杯キューっとひっかけさしはったら、打たれへんよ〜になりまんのや。
ヘヘヘ、しかし、そんなモンやおまへんやろ。
占いも、わてみたいな酒好きだしても、飲んで占うと、邪魔臭〜なってしまい、深こ〜占わんよ〜になってしまいまんねん。
飲んで占の〜て、調子なんか出まっかいな!!

ま〜、そ〜ゆ〜わけだして、この稼業で、ささやかながらも贅沢がでけるよ〜になった今、わては飲んで占うちゅう事をタブーとしてま。
プロは自己管理ができんとあきまへん。
どんなエエカゲンな人間やっても、プロやったら、ある一線だけは越えるよ〜な事があってはあきまへん。
いや、プロやから云々ちゅうんやおまへんな〜。
そ〜ゆ〜自己管理ができるからこそ、いつまでも、その稼業のプロでおれるんと違ゃいまっか?!

上林岳承

総合開運研究学会
上林岳承

運命鑑定/プロ養成占い教室
daikando@sd5.so-net.ne.jp


プロの四柱推命『関西占い物語』