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東海学生マンドリン連盟情報 藤掛先生のルーツを探せ!

「パストラルファンタージー(1975)」「八つのバラード?(1976)」「じょんがら(1977)」「詩的二章(1978)」「セレナーデNo.4(1979)」と東海学生マンドリン連盟の岐阜大学部ブロックで毎年1曲、連続して名作を初演発表されてきました。管理人が想像するに、この東マンという動きがあってこそ初めて、藤掛先生の作品が世に出て私達が楽しめることになったのではと思っています。その頃の情報を、岐阜大学マンドリンクラブOBである<透明人間>さんが、たくさん投稿してくださいました。それをまとめてみました。


● 「Pastrale Fantasy」について
 
  この曲は1975年の「7月」に作曲され、「8月」に初演されたことまでがはっきりしました。(1999.12.5追記)

    1975年夏、金沢において東マン岐阜大学ブロック(岐阜大学、椙山女学園大学)により初演され(日付、会場は判明しませんでした)、(※先生よりいただいた資料より「1975年6月から7月にかけて作曲、8月23日に初演された」とありました。会場は不明です。2000.2.9管理人記)
     そして、同年8月29日(金)愛知県勤労会館で行なわれた東マン合同演奏会第3ステージにおいて、東海地区でのお披露目となりました。

● 「じょんがら」、「詩的二章」について
     当時は東マンで新曲として発表し、定演のメイン曲として演奏するというのが習慣となっており、この2曲についても同様です。ちなみに東マンは1974年までは「新曲発表会」となっており、1975年以降「合同演奏会」としていますが、その後も多くの新曲発表の場となっています。

    「じょんがら」 : 1977年8月 東マン岐阜大学ブロックにより初演
                          (会場、ブロック校が?です。)
    「詩的二章」 : 1978年8月 東マン岐阜大学ブロック(岐阜大学、岐阜女子短期大学、椙山女学園大学)により
                      初演[於:愛知県勤労会館]


  1975年

<第12回 東海学生マンドリン連盟 合同演奏会>

 日 時:1975年8月29日(金) 昼の部 1:30PM  夜の部 6:00PM 開演
 会 場:愛知県勤労会館

Program《昼の部》
T Stage 名城大学ブロック
三つのウクライナ民謡による幻想曲 帰山   栄治
「エグモント」序曲 ベートーヴェン
マンドリン芸術 G.マネンテ
U Stage 愛知学院大学ブロック
歌劇「ZAMPA」序曲 F.Herold
ガバレリアルスチカーナ間奏曲 P.Mascagni
時 の 踊 り A.Ponchielli
劇楽「細川ガラシャ」 鈴木   静一
V Stage 岐阜大学ブロック
群 炎 T 熊谷   賢一
Pastrale Fantasy 藤掛   廣幸
W Stage 愛知教育大学ブロック
序楽「今と昔」 G.マネンテ
三つのウクライナ民謡による幻想曲 帰山   栄治
里神楽第三番(初演) 川島   博
Program《夜の部》
T Stage 名古屋大学ブロック
Dr.Pepper Capered Thrice on the Strand of
      Stradford-upon-Avon
George Gratiano
層(初演) 石川   透
U Stage 中部工業大学ブロック
劇 的 序 曲 Avigo Cappelletti
Nostalgie P.Silvestri
ボヘミア狂詩曲 マチョッキ
八重山狂詩曲(初演) 川瀬   憲司
V Stage 名古屋学院大学ブロック
東洋の神秘境にて M.Dino Berruti
町 の 祭 典 V.Fillippa
夜想的間奏曲 R.Crepardi
交響曲第九番「新世界より」第四楽章 Dvorak

 ☆ そして、なんといっても藤掛さんの「Pastrale Fantasy」。   初演の金沢公演直後の東マン合演でした。


1976年

<第13回 東海学生マンドリン連盟 合同演奏会>

1976年8月17or18日 第13回東マン合同演奏会[名古屋市民会館]
     「Rhapsody On Samba From 8 Ballades」より木馬、からす、星のこども、フィナーレ
      岐大ブロック(岐大、名女大、岐女短、淑短)
   ☆ 過去の演奏団体のページに1976年10月チンチロリン合奏団(初演)とありますが、
       日付をみるとこちらの方が先みたいです。ただし、全曲ではありませんが ・・・・。

この辺の情報をお持ちの方はご一報下さい。

(管理人記)「八つのバラード」は、たぶんチンチロリン合奏団さんは8曲全部を合唱付きで演奏して初演となっているのでは?また、コンコルディアさんの邦人作曲家リストでは、初演は「東マン・チンチロリン合奏団」(1975)となってますが、透明人間さんの上の1975年情報にはのってません。なお、チンチロリン合奏団さんはこのページの一番下に<富山大学OB、幅田さんよりの情報> と<管理人の持つパンフ>を掲載しておりますので参照ください。


1977年

<第14回 東海学生マンドリン連盟 合同演奏会> 

「じょんがら」 : 1977年8月 東マン岐阜大学ブロックにより初演


1978年

<第15回 東海学生マンドリン連盟 合同演奏会>

    「詩的二章」 : 1978年8月 東マン岐阜大学ブロック(岐阜大学、岐阜女子短期大学、椙山女学園大学)により
                      初演[於:愛知県勤労会館]


1979年

<第16回 東海学生マンドリン連盟 合同演奏会>

   日 時:1979年8月18日(土)・19日(日) 5:00PM 開演
   会 場:名古屋市民会館大ホール

Program《18日》
T Stage 名城大学ブロック
「軽騎兵」序曲 Suppe.Franz Von
舞 踊 風 組 曲 久保田  孝
メリアの平原に立ちて G.Manente
舞  踊   詩(初演) 大栗   裕
U Stage 中部工業大学ブロック
マンドリンオーケストラの為のボカリーズ第5番
     「すばらしい明日のために」
熊谷   賢一
過去への尊敬 L.Merllana Vogt
マンドリンオーケストラの為の音楽
 「子供の国」('79国際児童年協賛作品)(初演)
熊谷   賢一
V Stage 名古屋大学ブロック
風  の   歌 熊谷   賢一
ロシア幻想曲 H.ブタシキン 作曲  帰山 栄治 編曲
組曲第3番ト短調 久保田   孝
「マンドリンオーケストラの為の『Phantom』」(初演) 松島   威徳
Program《19日》
 T Stage 愛知教育大学ブロック
海 の 組 曲 Amedeo Amadei
ロシア序曲 H.ブタシキン 作曲  帰山  栄治 編曲
嘆 き の 歌(初演) 川島  博
U Stage 岐阜大学ブロック
「三つのウクライナ民謡」
     マンドリンオーケストラの為の幻想曲
帰山   栄治
序曲「秋」綺想曲 H.クラーセンス
セレナーデNo.4(初演) 藤掛   廣幸
V Stage  愛知学院大学ブロック
イタリーの復活 G.Anelli
可 憐 な 菫 Achille Gatti
雪(ロマンツァとボレロ) G.H.Lavitrano
Zigeuner Weisin(Gypsy Air) Saraste 作曲   鈴木  静一 編曲
悲愴序曲“受難のミサ” 鈴木   静一

(管理人記)この時、管理人は神戸大学2年生。翌年より指揮者をやることが決まり、曲探しの為、名古屋まで東マンを聞きに行きました。一番の印象はチゴイネルワイゼンのソリストの上手だったこと。感動しました。

はじめまして 投稿者:Kunika  投稿日:12月07日(火)12時56分55秒

はじめまして。岩井邦嘉と申します。
大変興味深いHPを発見して喜んでいます。
私は岐阜大学マンドリンクラブのOBで「詩的二章」と「セレナーデNo.4」を初演しています。
当時の様子を克明に記録されている本ページを拝見して懐かしく、わくわくしております。
「セレナーデNo.4」初演の東マン演奏会の時、私は東マン理事を務めており、ステマネをしていました。チゴイネルワイゼンのソロは現在もご活躍の佐々木敏さんで、確か白いハチマキで登場されたと記憶しています。

ともあれ、藤掛ファンの一人として、当ページを応援させていただきますので
今後もがんばってください。

(管理人記)岩井さん、私の長い間心に溜まっていたものをすっきりさせていただき、誠に有り難うございました。あの時のチゴイネルワイゼンは、情感たっぷりなそれでいて圧倒的なスーパーテクニック、とにかくブラボーな演奏でした。やっぱりただ者ではなかったのですね。その時採ったテープは残念ながら後輩にあげてしまいました。佐々木敏さんの若き日の演奏に感動し、20年たった今でも私の心の中に生きている。まったく音楽って素晴らしいですね。 佐々木敏さんのHPは下記をクリックください。

Satoshi's Mandolin


1980年

<第17回 東海学生マンドリン連盟 合同演奏会>

 日 時:1980年8月15日(金)・16日(土) 5:00PM 開演
 会 場:名古屋市民会館大ホール

Program《15日》
T Stage 岐阜大学ブロック
黎 明 序 曲 鈴木   静一
黄   昏 Dino-Berruti
マンドリンオーケストラのためのボカリーズ
No.1     「暁の歌」
熊谷   賢一
セレナーデNo.2 藤掛   廣幸
U Stage 中部工業大学ブロック
Lola Sinfonia H.Lavitrano
マンドリンオーケストラのためのボカリーズ
No.7     「明日へのアリア」
熊谷   賢一
Rhapsodie Jon.B.Kok
マンドリンオーケストラのためのボカリーズ
No.8     「冬から春へのアリア」(初演)
熊谷   賢一
V Stage 名古屋大学ブロック
マンドリンオーケストラのためのボカリーズ
No.2     「街の歌」
熊谷   賢一
シャコンヌ(※注:下の解説を参照下さい) 藤掛   廣幸  石川透編曲
Sinfonietta H.Kohietzny
シベリア狂詩曲 G.イワノフ 作曲  帰山  栄治 編曲
Program《16日》
T Stage 名城大学ブロック
STABAT MATER 藤掛   廣幸
ロシア序曲 H.ブタシキン作曲  帰山  栄治 編曲
キ タ ラ E.Pakenham
バーレスク(初演) 大栗   裕
U Stage 愛知学院大学ブロック
序曲「Renata」 H.Lavitrano
マンドリンオーケストラのためのボカリーズ
No.4     「風の歌」
熊谷   賢一
子どもの領分より“ゴリヴォーグのケイクウォーク” C.Debussy 作曲  鈴木  静一 編曲
交響譚詩「火の山」 鈴木   静一
V Stage 愛知教育大学ブロック
Abruzzo e Molise G.Manente
ニ短調序曲 S.Falbo
神々の供宴 M.Maciocchi
ギター・マンドリン合奏のための「ワルツ」(初演) 川島   博

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  以下、東マンのパンフレットの曲目解説です。

シャコンヌ               藤掛 廣幸 作曲        石川  透  編曲

この曲は、藤掛廣幸氏が吹奏楽のために作曲したもので、吹奏楽の為の賞、笹川賞1位を獲得している。
この原曲をもとに、藤掛廣幸氏がマンドリン・オーケストラ用に書き換え、石川透氏が編曲した。
シャコンヌは、スペインに起った三拍子の緩やかな舞踏で、古いものである。シャコンヌの主題は和声的継起を本体としており、これが極めて自由に変奏されており、最初の8小節をテーマに、展開されて美しいハーモニーを作り上げている。最初高音系がトレモロで静かにテーマを歌う。次にギターが加わり、フーガを思わせる軽いリズムへと移り、音量が増すごとに激しい旋律を展開し、曲想を盛り上げる。激しい部分を過ぎると再び美しいメロディーが流れ、終曲部ではマンドリンの快速の6 連符に乗せてテーマを歌い曲は終りを向かえる。
次第に力強さを増すエネルギッシュな演奏をお聞き下さい。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(管理人記)
なお、ここで取り上げられている「シャコンヌ」は、透明人間さんの情報にあるように、吹奏楽の笹川賞作曲コンクール第一位-「シャコンヌ」[1976]を石川透氏がマンドリン合奏用に編曲したものです。

      ※石川透氏は、1978年に「(無題)」、1979年かえるの歌を題材にした
       「バリエーションズ」の2曲を神戸大学マンドリンクラブに書いてくださりました。
       私はその2曲とも演奏させていただきました。

多少の混乱が生じるといけませんので、藤掛先生いわく、「グランドシャコンヌ」はマンドリン合奏のために新たに作曲したものです。とのことです。

「グランドシャコンヌ」につきましては、新曲依頼した時から、マンドリン合奏参考資料の
CDに収録されていることを知った驚きまでを、いつかページにまとめたいと思っています。


1981年  (参考)この年の4月「GRAND CHACONNE」初演(神戸大学マンドリンクラブ)

<第18回 東海学生マンドリン連盟 合同演奏会>


 日 時:1981年8月15日(土)・16日(日) 5:00PM 開演
 会 場:名古屋市民会館大ホール

Program《15日》
T Stage 岐阜大学ブロック
「狂想曲“札幌”」 清水   保雄
ロシア幻想曲 H.ブタシキン 作曲  帰山  栄治 編曲
セレナーデNo.4 藤掛   廣幸
U Stage 中部工業大学ブロック
シンフォニア G.Manente 作曲  中野  二郎 編曲
喜歌劇「詩人と農夫」序曲 F.V.Suppe
序曲 仮面 P.Mascagni 作曲   U.Bottachiari 編曲
マンドリンオーケストラのためのバラード第4番
     “河の詩”(初演)
熊谷   賢一
V Stage 名古屋大学ブロック
「エグモント」序曲 op.84 L.V.Beethoven 作曲  A.Menichetti
編曲
踊 と 唄 R.Calace 作曲  中野  二郎 編曲
マンドリンオーケストラの為の「劫」 帰山   栄治
組曲「北欧のスケッチ」 A.Amadei 作曲  中野  二郎 編曲
Program《16日》
T Stage 愛知教育大学ブロック
Latina−marcia sinfonica−
     (ラテン人−交響的行進曲)
G.Manente 作曲  松本  譲 編曲
マンドリンオーケストラのためのボカリーズNo.2
     “街の歌”
熊谷   賢一
Guitar Mandolin のための里神楽第2番(改作)(初演) 川島   博
U Stage 名城大学ブロック
ダンテとベアトリーチェ op.134 O.G.Walter
Pastrale Fantasy 藤掛   廣幸
「序曲」レナータ H.Lavitrano
マンドリンオーケストラのためのシンフォニエッタNo.7     <コントラスト>(初演) 大栗   裕
V Stage 愛知学院大学ブロック
・山 嶽 詩 M:S.Simon 作曲  帰山  栄治 編曲
マンドリンオーケストラのためのボカリーズNo.1
     “暁の歌”
熊谷   賢一
過去への尊敬 L.Merllana Vogt
城 の 物 語 I.A.Figliolini
狂詩曲「海」 鈴木   静一

 ☆ こうして見てくると、東マン演奏会ではそれぞれの学校が、関係の深い作曲家の方の曲(多くは 新曲) を毎年演奏していますね。
           名古屋大学 ・・・・・・・・・・ 帰山  栄治 氏
           愛知学院大学 ・・・・・・・・ 鈴木  静一 氏
           愛知教育大学 ・・・・・・・・ 川島  博 氏
           名城大学 ・・・・・・・・・・・・ 大栗  裕 氏
           中部工業大学 ・・・・・・・・ 熊谷  賢一 氏
           岐阜大学 ・・・・・・・・・・・・ 藤掛  廣幸 氏


以上透明人間さんよりの情報です。藤掛先生がマンドリン界に携わった頃の情報を誠に有り難うございました。



パストラルの初演の情報を聞いて 投稿者:富山大OB、幅田 さん 投稿日:10月19日(火)16時34分49秒

>「パストラル」は1975年夏、東マン岐阜大学ブロック(岐阜大学、椙山女学園大学)が
>金沢にて初演したそうです。
>富山大学さんが1975年の冬には取り上げていたことは、
>金沢の演奏会をきいてかもしれませんね。

そうだったんですか。
私が入部する前の年の出来事なのでよくわかりませんが、たしか定演で演奏するのは
急きょ決まったということを聞いております。
指揮をされた方は私の先輩ですので、いちど詳しいことを聞いてみたいと思っており
ます。
(でも、覚えておられるかなー?なにしろずいぶん昔の話だから)


岐阜大学OB、透明人間さん 投稿者:管理人  投稿日:10月19日(火)13時35分26秒

1970年代後半の東海学生マンドリン連盟合同演奏会の情報、誠にありがとうございました。
おかげさまで、「パストラル」「じょんがら」「詩的二章」「セレナーデNo.4」の初演の
ことがわかってきました。

「パストラル」は1975年夏、東マン岐阜大学ブロック(岐阜大学、椙山女学園大学)が
金沢にて初演したそうです。そして同年8月29日に愛知県勤労会館で東マン合同演奏会で
東海地区のお披露目になったそうです。
富山大学さんが1975年の冬には取り上げていたことは、
金沢の演奏会をきいてかもしれませんね。ひょっとして他団体のお初かもしれませんね。
当時は演奏会でしか、新しい曲を知る方法がありませんでしたので、よい曲がよい演奏で
ひろまっていく様子が想像できなんか楽しいです。


パストラールファンタジー 投稿者:富山大OB、幅田 さん 投稿日:09月17日(金)23時03分40秒

この曲を始めて聴いたのは、大学1年のとき、1976年7月3日チンチロリン合奏団
富山演奏会のことでした。この演奏会は富大ギタマンが後援していることもあって、なんにも知らない
私たちを先輩たちは無理やり連れて行ったのでした。そこで聴いたのがこの曲。
初めて聴いたのに、なんとじーんとくる曲なんだろ。後半部でメインフレーズがよみがえるところで
大空にはばたく不死鳥をおもいだしました。
その後のことは前述のとおり。同級生の中でおおはやりでした。

ちなみにこの演奏会ではこのほかの藤掛さんの作品でメルヒェン2番、ペッティーネのコンチェルト、
月の光、キリカの歌、二つの小さなロマンス、が演奏されています。
チンチロリン合奏団について、パンフレットに記載されていることをそのまま紹介いたします。

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<チンチロリン合奏団>
チンチロリン合奏団は昨年(1975年)、横内紀夫氏が理想とするマンドリン音楽を創らんがために
組織された楽団です。
氏はマンドリン製作家で偉大な演奏家でもあります。
指揮者に平光保氏をむかえ、作曲家藤掛廣幸氏は、この楽団のために作品を書いてくれます。
メルヒェン第1番は、中野二郎の率いる名古屋プレットロ・ロマンチコに捧げられ、同第2番は
チンチロリン合奏団に贈られています。
パストラールファンタジー(第1回全日本マンドリン作曲コンクール入賞曲)は、岐阜大学
マンドリンクラブの依頼により作曲されました。
なお氏の最新作「中条雅二の詩による八つのバラード」は10月22日名古屋中電ホールにて
初演されます。
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チンチロリン合奏団 4回目のマンドリンコンサート

1977年5月18日(水)午後6時半/岐阜市民会館大ホール

T 指揮/松島威徳
1.愛の詩(初演) 水野福大  作曲
2.GAME(初演) 曽我則文  作曲
3.プレリュード(初演) 松島威徳  作曲
U 指揮/石川透
1.パストラーレ  ファンタジー 藤掛廣幸  作曲
2.シャコンヌ(初演) 藤掛廣幸  作曲/石川透編曲
3.中条雅二の詩による八つのバラード 藤掛廣幸  作曲
ソプラノ/西田和代
ア ル ト/寺島  由
テノール/長柄孝彦
バ    ス/川口  豊
バレー/押川ひと美
演出/高木福美    照明/総合舞台はぐるま イラスト/佐藤千恵子

(管理人所持の同演奏会のパンフレットより。)なお、曲目解説の「八つのバラード」のかわいいイラストはこのパンフレットより掲載させてもらいました。また「はぐるま」さんは1999年10月の「紙すきのうた」にも出演されてます。


石川  透   氏について

新曲(無題)

本曲は、今回の演奏会のために当クラブが石川氏に依頼したものである。石川氏は、1972年愛知県立芸術大学作曲科を卒業、現在、講師として教壇に立たれるかたわら、編曲や作曲合唱の指導、独奏会でのピアノの伴奏など幅広く活動されている。又、氏は元マンドリン合奏団チンチロリンの指揮者でもあり、チェルビタッケ来日の際には、彼のリハーサルを拝見する機会を持たれたそうである。

編曲・作曲の方面にしても、管弦楽から吹奏楽、合唱、果てはロックに至るまで広く手がけておられる。マンドリンの曲については、1975年の東海学生マンドリン連盟の新曲発表会で「層」を発表して以来、本曲で4曲目になる。

本曲は、無調性で、陰うつな感じを主とする。とは言っても、現時点では、まだ曲が完成しておらず、どうなりますか。まずは今宵の演奏をお楽しみに。(指揮/江口準一)

<1978年12月9日   神戸大学マンドリンクラブ第23回定期演奏会パンフより>


Variations

本曲は、今回の演奏会のために当クラブが昨年に引き続き石川氏に作曲を依頼したものです。 ・・・・(中略)・・・・石川氏は本曲について次のように語って下さいました。

「この曲の主題は、今年の梅雨の頃、かえる達が無心に鳴いてるのをヒントに、“かえるの唄”から採りました。この単純なテーマからどれだけの可能性を引き出せるか、試みようと思ったからです。ただこれだけ調性のはっきりした曲を書くのは僕にとって初めてのことなので、その点に一番苦労しました。」   (指揮/中田  博)

作曲者紹介
1972年愛知県立芸術大学卒。現在四国女子大学等で教鞭を執るかたわら、作・編曲の合唱の指導、演奏会でのピアノ伴奏等幅広く活躍。マンドリンのための作品としては、1975年の東海学生マンドリン連盟の新曲発表会で発表した「層」を初めとして、「たわむれ」、今回の「Variations」など5作ある。今後の活躍が最も期待される新進作曲家の一人であるようと言えよう。

<1979年12月23日   神戸大学マンドリンクラブ第24回定期演奏会パンフより>


(管理人記)ここで石川透氏のことを紹介したことは、ちょっとだけわけがあります。私の3つ上と2つ上の指揮者が、新曲依頼し初演発表をしてきたということは、私達の回生にも大きな影響を与えました。自分達の行動がきっかけとなって、マンドリン合奏の名曲が生まれたら・・・。そして、藤掛先生に思い切って頼み、「グランドシャコンヌ」が生まれました。


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