落語再生公開堂「ハナシをノベル」について
「笑酔亭梅寿謎解噺」という小説の監修を、月亭八天さんというかたに、長期にわたって、それも無償でやってもらっている。八天さんというひとは月亭八方門下にもかかわらず(というのは変な表現だが)、たいへんまっとうに上方の古典落語を追求されており、ネタ数も100近い。知識もオタク的に豊富で、落語小説の監修にはもってこいのひとなのである。
この八天さんと新作落語の会をすることになった。まあ、酒のうえでのほんの思いつきというノリである。上方で新作落語といえば小佐田定雄さん、くまざわあかねさんなどが有名だし、自作自演でいうと、桂三枝さん、桂文珍さん、笑福亭福笑さん、桂小春団治さん、桂あやめさん、月亭遊方さん、笑福亭たまさんなどなどがいらっしゃるが、こっちは素人なので、うまくいくとは思えず、「落語が好きな小説家」にいろいろ声をかけることにした。といっても、なにしろお金にならない仕事なので、代償は「自分の書いた落語が高座でプロの噺家によって演じられるという喜び」だけである。こんなことを頼めるのは、やはりあのひとたち……ということで、とりあえずいつもの人選になった。我孫子武丸、北野勇作、田中哲弥、牧野修の各氏を中心にそれ以外にもいろいろお声をかけさせていただいている。
どうです、おもしろそうでしょう。一応、二カ月に一度の開催を予定しているが、どうなるかはわからない。毎回、その落語の作者と八天さんのトークもあります。ほかにもいろんなひとに声をかける予定であります。ぜひ、皆さん、中之島公会堂までおこしください。お待ちしております。
現在までのハナノベ本公演
第1回
『新説七度狐』(田中啓文)……☆
『皿相撲』(田中啓文)
第2回
『天動説』(北野勇作)
『寄席の怪談』(北野勇作)……☆
第3回
『大阪ヌル計画』(田中哲弥)
『病の果て』(田中哲弥)……☆
第4回
『貧乏花見殺人事件』(我孫子武丸)……☆
『時たまご』(田中啓文)……☆
第5回
『百物語』(牧野修)……☆
『動物記』(浅暮三文)……☆
第6回
『ロボット医者』(林譲治)
『戯作者の恋』(飯野文彦)……☆
第7回
『正直課長』(森奈津子)……☆
『うばすて村』(田中啓文)
第8回
『時の旅』(小林泰三)
『カエル通信システム』(北野勇作)
第9回
『みんなの会社』(北野勇作)
『わあわあ言うております』(田中哲弥)
第10回
『殺しの罠』(太田忠司)
『残月の譜』(田中啓文)
第11回
『いらちのお化け屋敷』(井上雅彦)
『ぴゅうするる』(浅暮三文)
第12回
『やっぱりエコが好き』(我孫子武丸)
『げに恐ろしきは……』(牧野修)
第13回
『グルメ研究会の陰謀』(北野勇作)
第14回
『片づけられない女』(森奈津子)
『恋しくて』(安田昌子)
第15回
『あるいはマンボウでいっぱいの海』(田中啓文)
『浦島さんのゲーム』(北野勇作)
第16回
『ATM』(太田忠司)
『まち娘』(飯野文彦)
第17回
『ガンジマン』(山田正紀)
『がしんじょ長屋』(牧野修)
第18回
『スパイのライセンス 道具屋篇』(田中啓文)
『恐怖のダイエット』(田中啓文)
第19回
『釣りは天国』(浅暮三文)
『地獄八百景』(北野勇作)
第20回
『馬賊の清吉』(福田和代)
『即席三題話』
第21回
『大阪ヌル計画』(田中哲弥)再演
『大』(高田豪)
第22回
『タイガー・ドラマ』(高田豪)
『時の旅』(小林泰三)再演
第23回
『氷の魚』(田中啓文)
『いらちおばけ』(井上雅彦)再演
第24回
『踊る大迷惑」
『殺しの罠』(太田忠司)再演
第25回
『天職』(北野勇作)
『ガンジマン』(山田正紀)再演
第26回
『つるつるつる』(魔人ハンターミツルギ)
『片づけられない女』(森奈津子)再演
第27回
『五十六』(高田豪)
『寄席の怪談』(北野勇作)再演
第28回
『おいしいチャーハンの作り方』(田中哲弥)
『動物記』(浅暮三文)再演
第29回
『ホラーの殿さま』(田中啓文)
『ぴゅうするる』(浅暮三文)再演
第30回
『即興三題噺』
『病の果て』(田中哲弥)再演
第31回
『裏木戸の小僧』(中島要)
『皿相撲』(田中啓文)再演
第32回
『虫女房』(牧野修)
『正直課長』(森奈津子)再演
☆印は「ハナシをノベル!!花見の巻」(講談社)収録作
本公演のほかに、年に一度、東京公演と繁昌亭公演を行っております。