seiichi yamamoto

「ノーコン」(INNOCENT RECORDS ICR−022)
山本精一&内橋和久

 大傑作。冒頭の一発目の音から魂を持っていかれ、あれよあれよというちにまるまる一枚聴いてしまう。凄い。世界的二大ギタリストが完全に対等にがっつりデュオを行った記録。すばらしいエンターテインメントですばらしい音楽。あまりに良すぎて、今はこればっかり聴いてる。ふたりの個性のちがいもはっきり出ているし、即興なのにメロディ、リズム、ハーモニーという音楽の3大要素はもちろん、音楽のあらゆる要素が詰まっている。ノーコンというタイトルだが、めちゃめちゃコントロールされているように聞こえるし、スリルもたっぷりある。ノーコンどころか、このふたりはテレパシー交感してるんじゃないかと思うぐらい、魂のレベルで一体化している。これはもう極楽、天国、ニライカナイの音楽といってもいいんじゃないか。いや、無人島に持っていく究極の一枚が決定した、と叫んでもかまわんぐらい惚れている。いやー、こらすげーわ。聴いていないひとはただちに聴くべき。内容についてはあえてなにも書かないが、フリーインプロヴィゼイションとかノイズとかちょっとなあ……と敬遠する必要は微塵もない、ただの凄い音楽。なーんだ、ギター2台で音楽ってすべてできるんじゃん、と思った。えぐいぐらいすばらしいです。なお、プロデュースその他は内橋さんなのだが、対等のデュオと思われるので、便宜上先に名前の出ている山本精一の項に入れた。