eddie jefferson

「THE MAIN MAN」(INNER CITY 1033)
EDDIE JEFFERSON

 ずっと欲しかったアルバム。大学のときに、すでに卒業していた先輩のOさんがうちに泊まりにきたとき、直前に三宮にあったミスター・ジャケットというレコード屋で購入して、持ってきたもの。うちの家で掛けてもらったのだが、一曲目の「ジーニン」からひきずりこまれた。めっちゃかっこええやん! それまでにもエディ・ジェファーソンのアルバムは何枚か聴いていたが、そのなかでも最高に思えた(当時はリッチー・コールが流行っていて、そのアルバムにも何作か参加していたし)。Oさんは、その店に輸入盤を取り寄せてもらったらしいが、その後、いくら探してもなく、CDでエディ・ジェファーソンのアルバムがぼつぼつ再発されるたびにチェックするのだが、本作は出ないのだ。それがようやくこうして、きちんと正規盤の形で入手できた。あー、よかったよかった。聴いてみると、やっぱり凄い。彼のアルバムは正直言って、いいものばかりだが、本作は群を抜いている……と思う。分厚い管のアンサンブルをバックにバップスキャットとボーカリーズをやりまくるエディ。かっこえーっ! 「ジーニン」以外にも佳曲のオンパレードで、どれもすばらしい。エディ・ジェファーソンのファンで、本作を持っていないひとは見つけたらぜひ。

「THE LIVE−LIEST」(MUSE RECORDS GXH−3507)
EDDIE JEFFERSON

高校生のとき、リッチー・コールというアルトのひとのブームがあって、私もアルトを吹いていたのでいろいろな作品を聴いた。そんななかで、私のハートをわしづかみにしたのが、このエディ・ジェファーソンというおっさんである。「キーパー・オブ・ザ・フレイム」や「ハリウッド・マドネス」といったリッチー・コールの作品で重要な役割を果たしていて、もうめちゃめちゃかっこよかった。不幸な死を遂げたということもきいていて、今でもアメリカでは黒人差別があるのか、どないなっとんねんと高校生の私は単純に憤ったのでありました。その後、リッチー・コールに関しては、私はなんの関心もなくなったが、エディ・ジェファーソンについてはずっとファンでありつづけたのであります。いまだに大好きです。リーダーアルバムも多いし、ほかのミュージシャンのアルバムへのゲスト参加も多いジェファーソンだが、本作はいちばんいい形で彼のボーカリーズの腕前がライヴ感あふれる演奏ともに発揮されている作品だと思う。購入したのは高校生のときだったと思うが、当時は毎日聴きくるっていた。久しぶりに聴きなおしてみると、エディ・ジェファーソンは快調そのものだが、バックのリッチー・コールとエリック・クロスについては意見がわかれるところだろう。エディ・ジェファーソンのようなバップ・スキャットには、彼らのようにぱらぱらぱらぱらと吹きまくるというか煽るようなバッピッシュなサックスはにあっていると思うが、なんぼなんでも深みがないやろ、とも思う。とくにエリック・クロスは音程も不安定で、けっこうつらい。ボーカル抜きでふたりだけのインスト曲もあるのだが、ふたりともべらべらべらべらと饒舌に吹きまくる。全体として、エディ・ジェファーソンに関しては100点満点なんやけどなあ……といつも思うアルバムです。でも、最初に買った彼のアルバムということですべてを覚えるぐらい聴きまくった、私にとって大事な作品です。