buddy guy

「FIRST TIME I MET THE BLUES」(CHESS PLP815/6)
BUDDY GUY

 バディのチェス吹き込みの傑作ばかりを収録した二枚組。とにかくヒステリックなシャウトと、これまたヒステリックなスクゥイーズギターがめちゃめちゃかっこよく。はまりまくった。どろどろ、というより、とろとろと熱く、とろけた感じといったらいいのか、ときどきマグマが噴火するようにぶちきれる。マディやリトル・ウォルター、ジミー・ロジャース、サニーボーイなどと比べても明らかに都会的に洗練されていて、バンドとしてもかっちりしており、音楽的構成もしっかりしているうえ、自分のええとこをガーンと押し出すというところを心得た作りになっており、ああ、これがモダンブルースというものか、と納得した覚えがある。でもって、ジュニア・ウェルズとのコンサートを観に行ったのだが、ときおりハッとするような瞬間があるものの、基本的にだらだらと一曲が長く、途中でダレる演奏が多かった。やはりこのチェスのころがいちばん輝いていたのかもしれない。今回久々に聞き直して、聴きながらなんども「キーッ」と顔をしかめざるをえなかった。それほど脳天直撃の音なのである。このあとの作品もいろいろ手に入れたが、結局全部売ってしまった。私にとってバディ・ガイはこの二枚組で十分である。正直いって、ジャンプ・ブルースとかばっかり聴いていると、こういうエッジのたった、鋭い演奏というのを身体が要求するようになる。