夜 香 木  本文へジャンプ


20年ほど前の事である。
母が「夜香木」の苗を送ってくれた。
私が小さい時から好きな香りだと母は知っていた。
湾20番地に育った小さな苗。
私はそれを種苗店のと区別して「純潔種」と呼んだ。
環境の変化、特に年平均の温度が違うヨコスカで育つのかは不安だった。
咲きました。
その感激が2年後に、当時の自分のホーム・ページに綴ってあった。(次のページ)
それが20年の歳月が流れるとすっかり弱って花も咲かず、もちろん香も亡くなった。

ところが今年異変が起きた。
母が他界して3か月、勢いを増した夜香木の花が咲き乱れた。
そして今宵もヨコスカの街に芳香を放ちます。
あの、90余年の生涯を文学少女で過ごした母は霊界へ旅立っても変わっていないようです。
あろうことか、この新盆に「花咲婆さん」になって我が家を訪ねたらしい。
詩情を持って語ればそうなるが、気象学的には地球の温暖化の影響だろう。
なにしろ、千葉で「パッション・フルーツ」や「ドラゴン・フルーツ」が実るご時世ですから。
近未来に東北で「バナナが」栽培されるという予想が現実味を帯びてきた。

東京湾で「クロベラ」や「ウフミ」が釣れたり、夜光貝が捕れるのも時間の問題かもしれない。
喜界の海を「ジュゴン」が泳いだり、沖で「セミクジラ」をウォッチングできるかも。
地球温暖化をマイナーに捉えてばかりいるが明るい面もある。
亜熱帯の動植物の生活範囲がより広くなるわけですから。
冗談はさておき、下の画像が咲き誇る喜界島発の夜香木。
ただし、冬の寒風や雪の修業で進化した夜香木です。
(2011.8.15/ 11.00 p.m. 撮影)