夜香木 夜香花賛美 夜香木 本文へジャンプ

(15年ほど前のブログ掲載記事)

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        夏から初秋にかけて夕方になると、えもいわれぬ芳香を放つ
     この花のことをご存知ですか。
夜香木
     
称して、ローカル名 ”ヤコウバナ”
     合成のパフュームとは歴然たる香りの違いがあります。
     ヒトの嗅覚に優しい。
     ある種の香水のように辺りかまわず、
     「寄らば、この香りの洗礼を受けよ」
     と言わんばかりの傲慢さがない。
     慎ましやかな、そっと寄り添うような控えめな香りです。
     飽きがこないのも良い。
     花は満開時で長さ2cm弱

     
白百合の超ミニバージョンとでも呼べるでしょうか。
     ヒトの視覚を悪用して挑発したり、威嚇したりしない。
     「私こそ花よ
     と自己顕示欲丸出しの俗っぽい花々とは一線を画す花のありようである。
     また、夕方から夜にならないと断じて香らない。
     己の出番を依怙地なまでに弁えている真にゆかしい花です。
     散り際また良し。
     役目を終えた夜香花は、今生に未練など微塵もなきが如く
     垂直に散る。風に迷わず。
     潔し。

     
桜のように花弁のみが宙に舞い、この世の未練を遍く世人に訴え、
     賛美され散り行くさまとは陰と陽の最期と捉えるべきか。

     

この画像は遥か喜界島にある我が家の庭にある苗を母が送ってくれた純潔種です。
2年後、見事に咲きそして香りました。

     幼木は種苗会社から手軽に入手できるようです。
鉢植えでも楽しめます。
     寒い季節の夜は室内に入れておくと元気いっぱいです。
(関東)
     一家に一木あれば、それだけで心が和みます。
     このささやかなアロマの世界をお奨めします。
 是非どうぞ。


  山渓カラー名鑑 日本の樹木<山と渓谷社>の記述
ヤコウボク キチョウジ属  <Cestrum nocturnnum><夜香木>

                               
別高さ 1〜 4mになる。 葉は長楕円形で互生する。9 〜 10 月、
細長い筒形で先端が5裂した花が咲く。花の色は白色。淡黄色、
紅色などがあり、夜咲いて芳香を放つ。

分布 西インド諸島原産名/ヤコウカ [常緑低木
尚、この名鑑には、
1983.9.7 熊田氏撮影の八丈島の<ヤコウボク>
の写真が掲載されています。しかし、花がありません


ここまで)
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           別種夜香花  −from タキイ− 
落ちた花から芽が出ることもあるらしい。
実は、季節はずれに咲いて2つの花を紹介できたのですが、
その撮影後奇妙なことが起きている。

残りの木が一斉につぼみをつけ始めた。
この12月にである。
香りは、ホームページでは届けられませんが、咲き次第、
橙とクリーム色の花の画像を掲載します。

夜香花の気まぐれか、競争心からか、自己顕示欲の
なせるわざかは蓋し謎である。

                    (1998.12.22)
(1999.1.1)   大晦日までには次のように開花しました。


乱れ咲き1乱れ咲き2

咲き乱れるかわいい花々は実に見事である。
 
しかし、悲しいかな<夜香花>の香りがない
  
季節はずれのせいか、緯度の違いが原因か、
  
花は語らず、ただ微笑むのみ。
 それとも、環境で香れぬ己への
はにかみ笑い?
   ならば済まぬことをしたものだ。

 


追記

 2004年3月 
    
鉢の中で処狭しと繁茂しているが、年々葉が小さくなるのは寒さのせいか。
      養分の不足か多すぎかと迷っても水をやり冬の弱い日光に当てるのが精一杯。
      魚と違い海や湖に返すわけにもいかない。
      もう少し様子を見て解決策を練ることにしよう