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出版のきっかけ 装幀について
出版で心がけたこと 題名について
出版社について ホームページ作成

出版のきっかけ

 出版のいわば公的な動機は本書の「まえがき」に書いたとおりですが、実際に執筆に踏み切るには、ちょっとした私的なきっかけが必要でした。それをここに記しておきます。
 実は本を出版するなどと言うことは、漠然とした遠いあこがれのようなもので、それが自分でも可能だとは夢にも考えていませんでした。ところが海上自衛隊に入って、当時の若い医官は誰もやりたがらない潜水の世界(私自身は小さな分野とはいえ、潜水という海上自衛隊のれっきとした正面業務に直接参画できるということで、進んで参入しました)で試行錯誤を繰り返すうちに自然と知識が溜まっていき、いつの間にか後輩に知識を受け渡す立場に立っていました。そのようななかで、風光明媚な江田島で自衛隊の病院長を務めているとき、若い医官から「院長は潜水医学の本を出版すべきだ」と言われました。それまでも何となく、自分の知識をまとめることが出来たらいいなあ、とは感じていたのですが、なかなかふんぎりがつきませんでした。それが、第三者からこのように勧められて自信がつき出版に及んだ訳で、本を書くに至ったきっかけのうちの一つです。
 ところで、きっかけの一つということは、他にもきっかけがあることになりますが、あまりオープンにするのも考え物ですので、遠慮しておきます。 

出版で心がけたこと

 出版に際して心がけた主なことが二つあります。
 一つは、出来るだけわかりやすく書くということです。海上自衛隊で20年も勤務しているうちに痛感したことの一つとして、自分を含めた医師というものがつい独りよがりに陥りがちだ、と言うことが挙げられます。どういう訳か、総合的にものを捉えることが実に苦手のようです。そこで、執筆に際しては、専門用語を使う場合もそれなりの説明をして、医師でない人にも理解可能なようにしました。具体的には、ちょっと恥ずかしいのですが、カミさんに草稿を読んでもらい、医師でもダイバーでもないカミさんでも理解可能なようにしました。と言ってもこちらには思い込みがありますので、充分理解できないわかりにくい表現が残っているかもしれません。そのようなときは是非ご指摘下さい。
 二番目は、多くの人に読んでいただくべく、できるだけ廉価に出版していただくよう、心がけたことです。複数の出版社にお願いしましたが、とんでもない高額の定価を出版の条件とされるところがありました。その点、大修館書店さまからはたいへん低い価格で出版していただきました。他の同種の書籍に比較して、格段に廉価であると自信を持って言えます。

出版社について

 私の原稿はいわゆる持ち込み原稿ですが、何の実績もない一介の海上自衛隊の医官の原稿に対して、平井啓充氏をはじめとする大修館書店の皆様は始終好意的に見て下さり、大変ありがたく思っております。
 さらに、版を重ねるに当たっては、費用がかさむにも拘わらず、増刷ではなくて、再版扱いしていただきました。またお気づきになりにくいかも知れませんが、口絵のカラー写真「図17-2」はほんの僅かの相違ですが、病変のよりわかりやすい別の写真に換えております。カラー写真を取り替えるなどということは、拙著に許される費用を考えた場合、簡単にできることではなかったことだろうと推察します。書籍の定価を低く抑えていただいたこととともに、出版社の良心を感じることができました。
 以上、特に記しておきたいと思います。 

装幀について

 出版当時私は広島県江田島にいましたので、細かく接触することができず、書籍の装幀の細部については、海のイメージを入れていただくようにだけお願いして、あとは一任しました。
 そして、出版社から送られてきた自分の本に初めてまみえたときの感激は忘れることができません。ブルーを基調として、プロフェッショナルな雰囲気を漂わせたデザイン、だんだんと色が濃くなっていく背文字、カバーを取った下の波を連想させる模様、水浅葱(みずあさぎ)の色をした見返し、さらに真っ白な用紙。この本を手に取ったときは大袈裟ではなく思わず体がふるえました。
 その後、気になって他の出版物のデザインも眺めていますが、本書のように装丁者のセンスがあふれた、あるいは本の作り手の愛情というか、目の行き届いた通常出版の本には、滅多に出会いません。実際にこの本の内容は褒めない悪友も、「いやあ、きれいな本だね」と言ってくれます。
 このように素晴らしい装幀をして下さった人の名前は、まだお目にかかったことはありませんが、平昌司といいます。 

題名について

「潜水医学入門」という題名をご覧になられていかがお感じになられたでしょうか。「古くさい、固い、ダサい、etc」などとおよそネガティブな印象を受けられた方が多いと思いますが、今どきこのような題名を付けたのにはちょっとした私的な理由があります。
 その一つの要因としては、英海軍のスタンレー・マイルズ軍医少将が書かれた「Underwater Medicine」という本(1962年初版、翻訳は1969年の第3版)が拙著と同じ「潜水医学入門」という題名で町田喜久雄という方によって翻訳され、東京大学出版会から1971年に出版されていることが挙げられます。それに加えて、実に私的なことですが、学生時代にこの本を私が購入していることも大きな要因です。私の出身校は海とは関係の少ない信州松本にありますが、そこの小さな本屋に何の偶然か、売れそうにもない特殊分野の固い本が置いてあったのです。しかも、それを学生の分際で私が購入しているわけで、実に不思議としか言いようがありません。勿論、当時から潜水の分野に進みたいなどと考えていたわけではなく、まさか自分が潜水医学をやる等ということになろうとは、露ほども思っていませんでした。まるで「赤い糸」みたいなわけですが、これも何らかのご縁と思い、敢えて拙著の題名に使用させていただいたものです。また、これを機会に町田喜久雄氏の翻訳になる「潜水医学入門」についても、再認識して頂けたら有り難いと思います。

ホームページ作成

 このコーナーは拙著「潜水医学入門」とは直接は何ら関係がありません。コンピュータ大嫌い大苦手人間のホームページ作成に関わる単なる愚痴、苦労話です。いずれもコンピュータのセンスのある人ならば簡単に解決できる問題ばかりですが、コンピュータセンスゼロの人間がとまどいながらも何とかホームページを開設するに至った話を完全にボツにするのももったいない気がして、ここに記すことにします。

1.ハード購入
 思えば、ハード購入からして、今回は滅茶苦茶だった。購入したのは富士通のBIBLO NUVI23。購入直後はソフトをインストールすることもなく異常に気づかなかったものの、2ヶ月後にあるソフトをインストールしようとして初めて本体がCDを認識しないことが判明。やむなく富士通のサービスセンターに持ち込んだのがケチのつきはじめ。2週間経って本体の修理(勿論、保証修理。主な修理はCDドライブの交換)を終わって持ち帰ったところ、またしても前回と同様の異常が発生!
 ここからが実に腹立たしい。修理したにも拘わらず同じ異常が発生したので、診断が間違っているのではないか、あるいは診断出来ないのではないか、このままではまた同じ異常が発生するのではないか、と指摘したが、その対応は極めて不誠実。診断ができないのだから、この際新品に換えた方が効率的だと言ったところ、現場サイドは確かにそうかもしれない、新品に換えた方がベターかも、と言っていたのに、本社筋から交換を拒否され、またしても修理に回されてしまう。ところが、二度目の修理を終え、今度は大丈夫、と言った舌の根も乾かぬうちに、又しても同じ異常発生。完全にアタマにきて再再度富士通を呼びつけ、素人のこちらの危惧したとおりではないか、プロとして恥ずかしくないのかとつめよったのですが、それでも新品への交換を拒否され修理に突入。それからは、素人には全く不明ながら、説明によるとハードディスクとマザーボードを交換したため時間がかかったとのこと。人の話ではハードとマザー云々を交換と言うことはコンピュータの心臓部をそっくり取り替えた、すなわち別ののコンピュータに取り替えたのに等しいとのこと。それなら最初からこちらの言っていたと おりではないか、とクレームをつけても、「お客様の言われることは一々ごもっともですが、現場としてはどうしようもありません。すみません、すみません」というタダのことばを繰り返すばかり。こちらには何の落ち度もないのに、結局トータルで二ヶ月間もコンピュータは手元を離れることになってしまい、その間の不如意に対しては何の回答もなし。また、ハードディスクを取り替えてしまったので、すべてを最初から設定しなければならない羽目に陥ってしまう。これは、十分な知識がある人には容易なことでも、当方のようなコンピュータ音痴にとっては一日仕事になってしまう。当然、これに対しても、何の具体的な謝罪もなし。
 これら一連の対応はまことに腹立たしいことだと思いますが、いかがでしょうか? 

2.ウイルス・バスターのインストール
 ホーム・ページを開設するとなると、当然ウイルスに対しても備えなければ、ということで、ウイルスバスターを購入してインストール。ところが、インストールした途端、インターネットが不可能に。すったもんだの末、このソフトをインストールするとプロキシ・サーバとかいうものがオンになってしまうために起こる異常だと判明して、それは何とかクリア。ウイルスバスターの最新バージョンではその問題も解決されていると言うことで、慣れない手つきで生まれて初めてソフトをダウンロード。
 ダウンロードも案ずるよりも何とかで意外とすんなり行って、喜んだのもつかの間、今度は日本語入力のアイコンがどこかへ行ってしまって、画面上に見えない。どのサポートに尋ねてみても、「これは当社に起因するとは思えない」の返事で、アイコンを呼び出すことは不可能。最後の手段で日本語入力を再インストールしてアイコンを画面上に確保。というわけで、単にウイルスバスターのインストールだけでも大苦労。

3.アウトルックがダウン
 ところが、今度は突然メールを開くことが出来なくなってしまい、ソネットのサポートを仰いだところ、結局ソフトそのものの不具合とのこと。修理には再インストール。しかし、一連のゴタゴタで当方の乏しい頭は完全にパニック。再インストール用のディスクが見当たらない。ソネットサポートにきくと、ソフトを再購入してインストールしなければならない、とのこと。そのころには、もういい加減やけっぱちの感じになっていて、インターネットエクスプローラを使うのは潔しとしないという何ら根拠のない判断(というよりむしろ感情)が生じ、代わりにネットスケープを購入することに断然決意し、ショップへ走る。しかし、広い店内どこを見渡しても求めるソフトは見当たらない。店員さんに尋ねてみると、このほどネットスケープは無償で配布されることとなった由。つまり、ショップへ行ったのは完全な徒労に終わったわけ。ソネットさんが一言、このソフトは無償になったのでダウンロードできますよと言ってくれていたらいいのに・・・ ソネットさんのうそつき!
 しかし愚痴を言っても始まらないので、気を取り直し、今度はネットスケープをダウンロード。前回のウイルスバスターのダウンロードで浅はかな自信をつけたため、気軽にダウンロード開始。ウイルスバスターではダウンロードに15分くらいかかったので、ネットスケープには30分もあれば大丈夫だろうと勝手に見当をつける。ところが、ところが、ダウンロードには何と2時間近くかかって他の用件と重なってしまい、泣きたいのを越えて笑いたくなってしまう。しかし、これも何とかクリア。
 でも、よく考えてみれば(よくでもないか)、ネットスケープはたいていの雑誌に無償で添付されているのですね。それを使えば、もっと簡単にインストールできたのに、あとの祭り。

4.ソネットUページ
 短期間ではあったけれど極めつけの大打撃は次にやってくる。ホームページの骨格が出来たので、そろそろアップロードのことを確認しなくては、と考えソネットに電話。ソネットで許されるホームページの概要のことを尋ねたかったので、この程度のことならテクニカルでなくてもよいだろうと判断し、単純なインフォメーションデスクに電話したのが間違い。
 話によれば、ソネットでは容量が足りなくなって普通のホームページは受け付けなくなり、代わりに簡易ホームページともいうべき、Uページを提供できるとのこと。そして、いろいろ聞いているうちに相手はのっぴきならないことを話す。つまり、Uページではホームページ作成のソフトはソネットで提供する、それ以外のソフトで作成されたホームページは受け付けられない、という。後で考えると、相手が言っていたのはcgiのことだったのだろうけれど、このときは何度尋ねても、ホームページ作成のソフトそのものもソネットで提供するものでなければならない、という。このことはしつこいくらい何度も確認したけれども、そのときの相手はそう言う。だから、これは当方の聞き間違いでは断じてない。
 ガーン!何のためにホームページビルダーを購入して今までホームページ作成の練習をしてきたのだろう。これまでの努力が全て水泡に帰してしまう。
 この時の落胆!当方の憂さのはけ口にされた職場の人間こそ災難だが、思い切り毒づく。しかし、毒づいてばかりいてもしようがない。翌朝気分が落ち着いたところで、ソネットUページのホームページからソネットが認めるというHP作成のソフト一覧を覗いてみる。オンラインショッピングしようとする寸前になって、ちょっと待てよ、と思う。そこで示されているソフトは別にソニーのものでもないし、普通の市販のホームページ作成ソフト。で、これがよくてホームページビルダーがよくない、というのは何となく腑に落ちない。
 そこで、再度ソネットに電話。勿論こんどはテクニカル。すると相手はあっさり、ソフトは何でもいいですよ、という。やはり、とほっとすると共に、拍子抜けしてしまう。
 察するに、これは多分最初の相手はcgiのことを言っていたのだと思う。教訓:テクニカルに訊くべし。
 ただ、ここで誤解のないように一言。このままではちょっとソネットに対する一方的な悪口になってしまうようだけれど、実際のところは、ソネットのサポートは実にしっかりしている。コンピュータに弱い当方の下らない質問にもたいていの場合は気持ちよく接してくれる(時に優越感丸出しの人もいるけれど、例外中の例外)。つながりやすいのもいい。

5.アップロード
 何やかやとありましたが、ついにここまできました。あとはうまくいきますように。
 とここまで書いてアップロード。案の定うまくいかない。cgiはうんともすんともいわず、代替の図柄を無情に示すのみ。例によってソネットさんのサポートを依頼する。と、これがすごかった。脱帽もの!当方の単純なミス(主なミスは、ソネットU-pageで提供しているcgiを挿入しようとして、コピー機能を使わずに手書きというか自分でタイプ入力したために生じたタイプミス。我ながら実に古い人間だとあきれる)を懇切丁寧にチェック。電話を切ったあとも追いかけてきて何度もフォローしてくれる。他人のタイプミスのチェックなど考えただけでも鬱陶しいのに、しっかりとエラーを見付けてくれました。おかげでcgiは正常に機能。そのときのアクセスカウンターはすでに40回ほどになっていて、苦労のあとを如実に示していたけれども、何はともあれOK。それを確認したときは感謝感激!! 黙っているのも失礼なのでここに記すことにしました。ソネットさんは本当によくやってくれる。
 とここまで書いてソネットへの不満ひとつ。それはUページ用のメールデコード。自動改行機能がないので、書き込みにくいことおびただしい。実質上使いものにならないので、挿入した後、外した。

 ホームページ関連の話は以上です。つまらない話ばかりですが、当方のようにコンピュータに滅法弱い人間でも比較的簡単に独力でホームページを作成できることを実際に示してみたくて、この欄を設けました。いかがでしたか?
 蛇足ですが、当方は文中にありますようにIBMのホームページビルダー3.0を使用しています。バージョンがアップしましたが怖くてまだアップグレードしていません。ソフト付随のユーザーズガイドも重宝しますが、手っ取り早く理解するには習うより慣れろで、市販のホームページビルダーハンドブックが有用です。