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伝統ということ
写真は、パリの知性、と称されたフランスの写真家ロベール・ドアノーの作品(1949)です。パリの街角の、庶民の営みの中に、一瞬の喜びを見出す素晴らしい1枚です。ちょうど、時を同じくして、被写体の少年達と同じ年格好の僕も、このようにローラースケートを履いて、大阪の郊外で遊んでいましたが、今にして思えば、路面の状態やスケートシューズに違いがいくつかあるようです。
とりわけ、大きな違いは、子供達の遊びを見守る大人達の滋味あふれる眼差しです。終戦間もない混乱期の日本と比べるのは土台が無理な話ですが、僕がしみじみ感じるのは「伝統」の2文字です。
ドアノーの写真から、約60年経過した現在のパリでは、ご存知のように、毎週末には、多くのスケーターが、整然と、市のスタッフやポリスの先導で、街巡りのスケーティングを楽しんでいます。スタッフに結構ご年輩がおられるらしく、この写真の少年達が、今もスケートを楽しんで居るのではないか、と思ったりします。
かくも伝統の力は大きいのだ、と改めて感じさせられます。
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