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ほどほどのアインザムカイト
アインザムカイトはドイツ語です。学生時代、釣研究会の顧問で、渓流釣りをこよなく愛されたT法学博士に「独りでいること」だ、と教わりました。野外の水辺で、長時間「独りでいること」の自由を楽しめる活動は「釣り」をおいてほかに考えられません。
環境破壊や法規制など、もろもろの要因で「釣り」の自由を奪われ、「釣り場」を追われたとしても、全てを受け入れ、逆らわない、その中で自分なりに「独りでいること」のための知恵を巡らせ、只管、世俗を逃れて釣りをする。時には遊魂の釣り(釣り場に魂を馳せ遊ばせる…)も楽しむ。これが私の「釣りの世界」です。
ところが哲学者や瞑想家ならぬ、一介の凡夫たる悲しさでしょうか、釣り終えて、峠を下り、人家の灯がちらちら見えだすと、急に人恋しくなってまいります。私の「独りでいること」のバックボーンはことほどさように脆く、他愛のないものですが、人生のオアシスたる「釣りの世界」に於いて、ほどほどのアインザムカイトを共有、共感いただける輪の広がりを念じております。
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