| のんびり Punto |
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初めての自分の車、 ★イタリア車兄妹 05/05/2000目的地は三浦半島。川崎に住む兄夫婦とは、横浜横須賀道路の横須賀サービスエリアで待ち合わせをすることになった。午前8時40分、お互いの家を同時に出発する。ひとりで運転して遠出をしたことがあまりない私は、すこし緊張ぎみにステアリングを握る。目黒通り、環八、第三京浜。順調に進んで、多摩川を越える。 京浜川崎インターチェンジを過ぎたころ、右車線に見慣れたブルーの車がすり抜けて行った。広島ナンバーのAlfa GTV。兄夫婦に間違いない。 第三京浜で出会うなんて、息がぴったりで可笑しい。 あとで聞いたところ、彼等は第三京浜に乗ったとたんに黄色いPuntoを見つけたそうだ。お互いにわかりやすい車に乗っている、おバカな兄妹。 友達の別荘に着くと、料理大会が始まった。 昨夜から漬け込んだというスペアリブを自慢げに取り出す兄。グリルで焼き始めると、ふっといなくなった。火の番は姉が引き継ぐ。焼き上がったころに戻ってきて、スペアリブを味見する兄。これは旨いと自画自賛。 ケーキを焼いていたら、綺麗な夕日が現れた。私は、姉にオーブンの番を頼んで、カメラを片手に砂浜に飛び出す。 日が暮れて、夕食に麻婆茄子を作った私は、できあがったとたんに叫んでいた。 「すっごく美味しいから、暖かいうちに食べて!」 やっぱり自画自賛。妙なところが似てるんだよね、この兄妹。 ★小さな恋人 05/03/2000昨日の雨で汚れたPuntoを、磨く。汚れたまま、ウィークデーをむかえさせたくないから。 きゅっ、きゅっとフロントガラスを拭いていると、後ろで声がした。 「ほら、ビービー、きれいきれい。」 振り返ると、おばあさんが小さな女の子を抱いている。 その女の子は、黄色いビービー(Punto)がお気に入りで、毎日散歩の途中で会いに来ているらしい。 彼女はおばあさんの腕の中で、ピカピカになっていくPuntoをしばらく眺めたあと、名残り惜しそうに去って行った。首を思いきり後ろに回して、Puntoを見つめながら。 Puntoは、私の知らないところで、かわいい恋人を作っていた。 毎日通ってくる彼女の前で、鼻高々なんだろうね。生意気なやつ。 ★気性が荒くなる 11/10/1999お昼すぎに電話をしてきた兄が、休日出勤で東陽町にいるという。東陽町とは、昨日行った木場の隣らしい。 お天気もいいし、Puntoでどこかに行こうと考えていた私は、思い付きで行き先を東陽町に決めた。まずは、家にいる姉を迎えに行く。(余談だが、うちの兄と結婚するなんて、肝の据わった人だ。)246号で、玉川高島屋の裏を通り、多摩川を渡る。兄のAlfa GTVは、カバーを掛けられて、駐車場でじっとしていた。突然現れた義理の妹を、笑顔で迎えたものの、状況が把握できていない姉を助手席に乗せて出発。 246号から、大橋で山手通り。中目黒で曲がって、代官山をかすめ、明治通り。恵比寿を抜けて、予定外で魚藍坂を下ったものの、無事に海岸通りへ。あとは、昨日と同じ。晴海通り、勝鬨橋、清澄通り、永代通り。地図を見ないで、これだけ走ることができて、大満足。自分で運転して、一度通った道は忘れない。 携帯電話で、兄に到着を知らせる。手ぶらで現れた兄は、仕事がまだ終わらないという。だが、目が輝いている。しまった。予想通り、Puntoを運転したいと言いだした。 私は初めて後部座席に座る。後ろのスピーカーからもちゃんと音がでてる、と思ったのも束の間、ブォーンという音とともに、身体がシートに押し付けられる。まさか、こんな住宅街で。 ブォーン。「なかなか面白いね。」ブォーン。「ヒール・アンド・トゥもやりやすいね。」ブォーン。「半クラしないで、つないで大丈夫?」ブォーン。「あ、やっぱ半クラしないとだめか。」ブォーン。 こんな狭い道で、こんなに回転を上げて、こんなにGがかかる運転をするなんて。あまりのPuntoの変わりように、姉も私も言葉を失った。 運転する人が変わるだけで、車はまったく違った走りをする。兄のAlfa GTVも、私が運転すれば、ゆったり走ることもできるわけだ。Puntoは、これからも上品に走ろうね。 ★音楽を手に入れる 18/07/1999Puntoの純正のカーオーディオは、FM/AMチューナー付きカセットデッキだった。カセットテープを使わなくなって、もう何年になるだろう。最近はCDを気軽に買えるから、めったに録音という行為をしなくなった。もし、録音するとしても、MDを使う。 そんな訳で、Puntoではもっぱらラジオを聴いていた。でも、長距離ドライブをしたとき、ラジオだけだと内容がつまらない時間もあって、さすがにつらかった。 そろそろかなと閃いたので、CD/MDプレーヤーを買いにでかける。面倒くさがりなので、チェンジャーは選択肢からはずす。そうして、できるだけ、デザインや表示、照明がシンプルなものに決めた。休憩所で缶ジュースを飲みながら、待つこと1時間。ようやく、取り付け完了。 エンジンをかけると、表示窓にペンギンが動いている。これは、格好悪い。とりあえず、自分の駐車場に戻り、取扱説明書に目を通す。ペンギンを消さなくちゃ。うわ、今度はやしの木だ。ボタンを何回も押して、やっと普通の表示になった。 だいたい操作がわかったので、CDをかけて、ご近所ドライブに出発。まず驚いたのは、CDは音がよいこと。当たり前なのだろうけど、ラジオとは全然音が違う。その上、静かな曲も聴けることがわかってうれしい。Puntoはブンブン走るから、諦めていたのに。 夕暮れの街を、自分で選んだ曲を聴きながら、ドライブする。好きな曲と移動することが、こんなに楽しいとは思わなかった。 Puntoの居住性の星が、ひとつ増えた。 ★新緑の中央道 21/05/1999調布に住むお友達と、遠出を計画する。インターが近いという理由で、中央道で勝沼行きに決定した。前夜、地図と睨めっこ。調布ってどこだろう?なるほど、環七から甲州街道に入ればいいわけか。 予習の甲斐あって、無事に彼女の家に到着。のんびりお茶を飲んでから、おもむろに出発。調布インターから、中央道へ。最初に現れるのは国立府中の文字。懐かしいね。ふたりで、大学時代に思いを馳せる。 中央道にのって、1時間あまりで、勝沼に到着。平日のせいか、予想以上に速かった。 まずは、民家を利用した、うどんとほうとうのお店へ。お庭を見ながら食べる、冷やしうどんがおいしい。つけあわせも、名前を知らないような野菜が数種類。大満足。 駐車場にもどると、お店の若いお兄さんが、Puntoのそばに立っていた。なんだろ? 「あの、この車、雑誌でしか見たことなかったんですよ。どうですか?」 あ、そういうことか。私のPuntoについている、アバルトのサソリマークは、車好きを引き寄せる。どうですかって、私に聞かれても…。彼が満足できるような車についてのボキャブラリーは、私にはないんだよね。「なかなかいいですよ。」と、差し障りのない(わけのわからない)答えをしておいた。 勝沼は、町中ぶどう畑だ。ワイナリーをいくつかまわって、ぶどう果汁を試飲。アルコールなしでも、こんなにおいしいなんて!春なので、いたるところにお花が咲いている。駐車場のまわりにも、黄色いお花。Puntoは、ウッキー!という顔で、私達を待っていた。 そのあと、友達が約束があるというので、日暮れとともに新宿へ。ぶどう畑から一転、高層ビルの中へ。待ち合わせ時間まで、タカノフルーツパーラーでデザートとコーヒー。 なんだか、よくばりな1日。 ★初めての首都高 28/02/1999広島から遊びにきた両親と、湘南へドライブ。私の車で連れていってあげるよ、なんて大口をたたいたものの、内心ドキドキ。だって、Puntoのギアを、トップ(5速)に入れたことないんだもん。大田区と品川区を教習車のように走り回ってるだけだもんね。 環七から、首都高平和島入口へ。案の定、入口を通り過ぎて、Uターン。ようやく首都高に乗る。 Puntoは、自分がこんなに速く走れることに驚いているに違いない。 こちらの道を全く知らない父をナビゲーターに、横浜の分かれ道をクリア。久しぶりの横浜新道。横浜に住んでいたのは、6年前。思ったより、道を覚えている。 今日は快晴なので、富士山がきれいに見える。富士山に逃げられ続けていた母は、大喜びだ(いつも、富士山は彼女の前で雲をかぶる)。 鵠沼海岸でランチ。海岸に足をはこぶと、澄んだ冬の海。はしゃぐ犬たち。 Puntoも、都内の住宅街の駐車場にいるより、海辺のお日さまの下が似合う。 帰りは、国道1号の渋滞に耐え、横浜新道、首都高と、来た道を戻る。「ねぇ、今朝こんなトンネル通った?」と、母。「さぁ。覚えてない。上りと下りで違うんじゃないの?」と、なにも考えていない私。 そろそろ平和島の出口のはず。あれ?大井南が現れた。あ、このままだと東京湾トンネルくぐっちゃう。 あわてて、大井南でおりる。品川のホテルをめざしていたから、問題はなかったけど、なんだかよくわからなかった。 部屋に戻ってから、こっそりおさらい。あ、平和島って首都高羽田線なんだ!湾岸線じゃないんだ! ひとつ、かしこくなった。 ★大きなペット 26/11/1998ペットを飼ったことはないのだけれど、Puntoを手に入れてから、ペットってこんなものかもしれないと思った。会社に行く前に、駐車場にPuntoの様子を見に入ったら、黒い縦じま模様(まるでトラ!)になっていた。雨のせいだ。ちょっと目を離すと、これだ。その上、ガソリンを入れてあげないと、走ってくれない。 勝手にからだを汚したり、おなかを空かせたり、なかなか手がかかる。 でも、きちんとお世話をしてあげると、うれしそうに走り回ってくれる。 Puntoは、私の初めての、大きなペット。 ★Puntoがやってきた 21/11/1998この日を半年も待った。イタリアは夏休みが長いから、生産が追い付かないんだと、自分に言いきかせて。ひとりで、ディーラーに受け取りに行く。ヒマなお友達が見つからなかったのだ。 簡単な説明を受けてから、納車となる。ひとりぼっちで環八に滑りこむ私に向かって、ディーラーの人は「お気をつけて〜」と心配そうに言ってくれた。 東京で車を運転するのは、何年ぶりだろう。運転することは怖くないのだけれど、道を知らないということと、助手席に誰もいないことで、どきどきする。まずは中原街道、次に環七。初めてだけど、そんなに難しい道ではないはずだ。 標識に中原街道という文字が見えたので、すかさず左折。これが早すぎた。どうやら石川台の住宅街に入り込んだようだ。お友達がこのあたりに住んでいるはず、とぼんやり考える。いったいどこに出るんだろう、どきどきどき。 このあと、素直に中原街道につながり、何ごともなく駐車場にたどりついた。 ふーっ。ああ、もう今日はいっぱいいっぱい。 こうして、Puntoと私の初めてのドライブは、たった30分で終了した。 |
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