お部屋で観た 映画

観られなかったもの、懐かしいもの。
25インチの貸しきりシアターで楽しんだ映画です。


★がんばっていきまっしょい  30/04/2000

監督:磯村一路
出演:田中麗奈、清水真実、中嶋朋子


松山の女子高生がボート部を作り、練習をして、大会を目指す。真直ぐで単純なお話。
特別な事件が起こるわけではなく、等身大の高校生活がふんわり描かれている。
自分のそのころのことを、次々と思い出した。体育館での始業式、放課後の自転車置き場、日暮れまで走ったグラウンド。なんだか意地っ張りだったころ。今は気恥ずかしくて重くて使えない、「一所懸命」という言葉を素直に受け止めていたころ。
10代の自分に会いたくなったときに、ぜひ。


★Les Amants du Pont-Neuf(ポンヌフの恋人)  19/12/1999

監督:レオス・カラックス
出演:ジュリエット・ビノシュ、ドニ・ラヴァン


パリは、美しい街という印象が強い。けれど、この映画は、薄汚い夜のパリから始まる。
ポンヌフに住む浮浪者のアレックス(ドニ・ラヴァン)が、片目の光を失い家出をしたミシェル(ジュリエット・ビノシュ)と出会い、惹かれ合う。セリフが少なく、暗く、重く、激しいシーンが続く。
ジュリエット・ビノシュが、こんなに汚い(見た目が)役をやっていることに驚いた。
アレックスの愛は、彼女と一緒にいたい、失いたくないというもの。そのためには、彼女が普通の生活に戻るチャンスをも潰そうとする。一途という言葉にすれば、きれいに聞こえるが、ずっしりと重い。
とても人気のあった作品だったので、気軽に観てみたのだけど、息苦しくなるくらい考えさせられる。
そういえば、「ポーラX」の公開に合わせて来日していた、レオス・カラックスは、神経質そうで、知的で、無口だった。自分の世界だけで生きているような、浮き世離れした感じ。どのインタビュアーも、会話にならない彼の受け答えに戸惑っていた。
そんな彼の世界が、映像になっているのだと思えば、納得できる。


★Manhattan(マンハッタン)  25/10/1999

監督:ウディ・アレン
出演:ウディ・アレン、ダイアン・キートン


モノクロームのニューヨークの街のバックに、ガーシュインの音楽が流れる。
アイザック(ウディ・アレン)には、17歳の恋人トレーシーがいる。しかし、友人の不倫相手だった、メリー(ダイアン・キートン)を好きになってしまう。そして、トレーシーと別れて、メリーと付き合うようになる。最後には、自分が本当に愛しているのは誰なのかということに気付く。
「セレブレティ」を観て強い感想を持たなかった私に、ウディ・アレンが大好きという友人が入門編として勧めてくれた作品。
格好良くも、強くもない、どちらかというと情けない男が、恋に翻弄される様子がゆったりと描かれている。信じることの難しさと、大切さを再認識して、ポッと心が暖かくなった。


★Drugstore Cowboy (ドラッグストア・カウボーイ)  24/10/1999

監督:ガス・ヴァン・サント
出演:マット・ディロン、ケリー・リンチ


ボブ(マット・ディロン)は、麻薬欲しさに、仲間と一緒にドラッグストア強盗を繰り返す、麻薬常習者。ある事件をきっかけに、普通の生活に戻ろうと決心する。
マット・ディロンの繊細さと、格好良さが印象的だ。彼の代表作といわれるだけのことはある。
若者の麻薬と退廃というテーマは、あまり好きではない。だけど、この作品は過剰な暴力や傷害といった場面がなく、心理描写がきっちりと表現されている。
20代半ばの、痩せていて、きれいなマット・ディロンが満喫できる。


★How to Steal a Million (おしゃれ泥棒)  20/10/1999

出演:オードリー・ヘップバーン、ピーター・オトゥール

真っ赤な小型のカブリオレに乗って現れる、オードリー・ヘップバーン。太い白縁の昆虫のようなサングラスをかけ、白いスカーフをなびかせている。車から降りると、真っ白でシンプルなスーツ姿。彼女の衣装はすべてジバンシーのデザイン。
父親の雁作をきっかけに、泥棒の計画が始まり、恋も始まる。オードリーはといえば、ネグリジェにコートを羽織り、ブーツを履いて、ホテルリッツまで車を運転するという、はちゃめちゃぶり。ストーリーは単純なのだけれど、コミカルな場面が満載で、飽きさせない。
1960年代後半の、パリの街と、オードリーの愛らしさ、ジバンシーの衣装が楽しめる作品。夢見る乙女の気分になりたいときの、ナイトキャップかな。

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