こんな 1日

December 2002


★2002年12月10日(火)  北側の屋根に残る雪

時間を作るために必要なのは、情熱と強い意志。
ゴージャスなカトリーヌ・ドヌ−ブがカメラ目線で歌う姿がまぶたに焼き付いている。
やっぱり女は色っぽくなくっちゃ。
そんなことをつぶやきながら、カウンターで日本酒を啜る。
映画と食の好みが合う同い年の女友達と過ごす、ほっこりした夜。


★2002年12月9日(月)  Snow White

ありえない。積もってる。
「さむ、さむ、さむ、さむ」と言った回数、今年度No.1。

東京で12月に積雪があったのは、11年ぶりらしい。
11年前の12月、何をしていた?


★2002年12月8日(日)  ぶるぶる

何気なく入ったガーデンプレイスのインテリアショップで、Jenggala Keramikの陶器を見つけてしまった。
去年バリから持ち帰った蓮のカップ&ソーサーの色違いや、バナナリーフのプレートたち。今年はバリに行きそびれただけに、なんとも感慨深い出会い。
ああ、そしてそこに。デザインがものすごく気に入ったのに、煙草を吸わないからあきらめた、蛙の灰皿があんぐりと口を開けていた。
店内を3周ほどまわって悩んだあと、「友だちが来たときに必要だ」という素晴らしい結論をみつけ、レジに向かった。
やっぱり、バリに行きたい。


★2002年12月2日(月)  どうしてる?

珍しく自分の時間がある夜。
いつもメールだけで近況報告をしあっている友達に、電話をしてみる。
違う世界にいるから、聞いていておもしろいことがいっぱいある。
メールは、文章で個性が伝わるから好き。
電話は、声で温度が伝わるから好き。
本当は、会って話すのが一番いいんだけどね。
時間がない私達がずっと連絡をとりあっていられるのは、メールのおかげ。


★2002年12月1日(日)  ねずみ色

2002年の残り1/12は、しとしと雨から、ぼんやりと始まった。
こんな日は、お部屋でぬくぬくが基本。
だけど、今日はどうしても出かけなくてはならない。
というわけで、昼間から湯舟につかる。
ちゃぷちゃぷ。
いつか、空が見えるお風呂がある家に住みたい。


November 2002


★2002年11月29日(金)  

好きな女性のタイプよりも、好きな車のほうが興味がある。
ヨーロッパ車、アメリカ車、日本車。
カブリオレ、ワゴン、セダン。
マニュアル、オートマティック。
それだけ聞けば、だいたいわかる。
20代でメルセデスが欲しいと言った人は初めてだね。


★2002年11月27日(水)  キラキラ

「ちょっとドライブしようか。」
ふいにそんな気分になって、夜の街を走る。
レインボーブリッジに向かって弧を描きはじめると、助手席の彼女が歓声を上げる。
東京がきらきらして見える場所。
「煙草を吸う人と、吸わない人って、どっちが好きですか?」
年下の彼女は、唐突にそんなことを聞いてきた。
「吸わない人が好き。」
煙草を吸う仕種は嫌いではないのだけれど、吸わないという選択をしている人のほうが断然格好良い。
身体に良いとか悪いとか、そんなこととは関係なく、単純に素敵だと思う。
彼女は私に同意しながら、つぶやいた。
「○○さんが煙草を吸わなかったら、最高に好きなんだけどなぁ。」
「へえ、考えてもみなかった。なるほどねぇ。」
女同士のたわいのないお話。


★2002年11月21日(木)  ボジョレーヌーボー解禁

窓の外はすっかり暗い。おなかがすいたなと思いながら、カチャカチャとキーボードを打つ。
まわりが静かなせいで、斜め後ろの彼の電話の声がひびいている。
きっぱりとした口調で、何か指示を出している様子。
「お願いしたいことが3つあります。まず、ひとちゅめは…」
私はディスプレイを見つめたまま、隣の彼女にささやきかける。
「ひとちゅ?」「ええ、ひとちゅ。」
言葉をかむならともかく、あかちゃん言葉は卑怯だよね。

深夜、ボジョレー難民になりかける。


★2002年11月18日(月)  すっきり青空

明るい場所でランチにしたかったから、ホテルのお庭が見えるレストランに行く。
メニューはバイキング。
サラダをまずテーブルに運んでから、メインを少しずつ選んで席に着く。
京男のメインプレートは、いさぎよくカレーライス1品。
珍しくスーツを着ている、自称大食漢の彼は、すべてのお料理をたっぷり2皿分。
遅れて戻ってきた、もうすぐ結婚1周年の彼は、ほとんど手ぶらの状態。
「あれ?どうしたの?」
「いやー、苦手なんですよ、人がいっぱいいるの。」
バイキングでここまで個性を主張する、ゆかいな仲間たち。


★2002年11月17日(日)  パンク

「お客さんは『パンク』っていうイメージなんですよね。」
試着した革のスカートに合わせて、トップスを選んでくれた店員さんが私を見ながらそう言った。
髪を「やんちゃな」ショートにしたせい?
今なら、ヴィヴィアン・ウエストウッドが似合うのかしら。


★2002年11月16日(土)  女友達

それぞれの生活があるから、普段はほとんど会わない。
たまにメールをやりとりする程度。
だけど、SOSを出すと、私のために時間を作ってくれる。
たわいのない話なのに、自分のことのように聞いてくれる。
それが、女友達。


★2002年11月4日(月)  原宿

10:30の竹下通りは、中高生であふれていた。
休日のこんなに早い時間に電車に乗るなんてありえないと思っていた私は、軽くショックを受けた。
子どもたちの朝は早いのだ。

「やんちゃにしたい。」
美容師のお兄さんに、そんなリクエストを出す。
彼はヘアカタログで私の意向をふんふんと確認して、アシスタントに指示を出す。
パープル系とレッド系の2色を入れたあと、全体にシャギー。
ショートは、カットだけでニュアンスががらっと変わるから、断然おもしろい。


October 2002


★2002年10月15日(火)  雨が降るなんて、聞いてない

映画館で映画を観るのは、何か月ぶりだろう?
今週で終わってしまうフランス映画。私は、タイトルさえ知らなかった。
誘ってくれた友達は、おすぎが絶賛していたから観たかったという。
「アメリ」で大行列ができていた映画館とは思えないほど、お客さんは少ない。
うっすらとのしかかる重苦しさで、愛する人の死について考える2時間。

駅を出たら、サブサブと音を立てて大粒の雨が降っていた。
コンビニエンスストアで傘を買うより、濡れたまま走るほうが好きなので、覚悟を決めて飛び出す。
シャッターを閉めた商店の軒先を走っていたら、ビニール傘を持った女性が近づいてきた。
「これ、あげる。持っていっていいわよ。」
「いえ、とんでもない、大丈夫です。」予想外の申し出に、恐縮する。
「いいから。」と、私の右手に傘の柄を渡して、彼女は行ってしまった。
あまりに突然のことで、ありがたいと思いながらも、きょとんとしながら歩き出す。
狐につままれたという言葉でしか表現できない気分。

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