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近代以降では作品より、作家の情報が重要となる。
作家個人に関する情報は画集や展覧会カタログから収集されるが、収集すべき作家に対する「評価」問題があり、これまでほとんど系統化されることはなかった。出版物として前述の『近代日本美術事典』があるが、近代美術史の場合、対象がつねに拡大するので恒常的に基礎データの収集が不十分である。
これについてはすこしずつ状況が好転している。各地に設立された美術館の活動で展覧会、とくに回顧展の開催のため、作家の履歴、作品に関する所在調査などが積極的に進められ、展覧会カタログに詳細に記述されるようになった。
こうした美術館の展覧会カタログなしでは、入力不可能であったが、さらに、1984年に発行された中原佑介氏の『現代美術辞典』(注60)以降の新作家群や、前述の各美術館のInetへの発進など、今後のディスクリプタ収集を継続しなければならない。