24-楽器収蔵庫

2009年05月23日
カズー / アメリカ合衆国
Kazoo / USA   File : 346


2009年05月23日(土)
一見したところ気鳴楽器のように見える膜鳴楽器。特殊な膜鳴楽器だ。口にくわえて、歌ったり声を出すとビリビリと震えた音に変わる遊びの道具、擬音玩具でもある。現在アメリカ合衆国で作られている。ブリキで作られた管は長さ12センチ、口径は一方が2センチの楕円形、反対側が1センチ、管の中ほどに5ミリほどの孔を空け、そこに薄い膜が張ってあり、10円銅貨ほどの大きめの枠が取り付けてある。この膜によって、音を吹き込むと振動して不思議な音が生まれる。このような楽器を学術的にミルリトンという。太い方から吹くのが正しい。カズーの起源はアフリカだ。特定の地域ではなく、アフリカの各地にあったという。管状の鳥の骨や木の筒に蜘蛛の巣の膜を張り、声を吹き込み、その不思議な音声を儀式や祭礼に用いたようだ。今日では娯楽用として存在しているという。こうしたアフリカの楽器が、17世紀以降、奴隷としてつれてこられた黒人によって合衆国にもたらされた。カズーは合衆国の初期のジャズで使われ、1920年から1930代にかけて黒人労働者のバンドでさかんに使われたといわれている。この他にトランペットカズーやトロンボーンカズーもある。
楽器分類: カズー / 膜鳴楽器 / ミルリトン
検索語 別名:バズーカ、ガズーカ

2009年05月30日
チャウ = 杵  / 台湾
Chu / Taiwan   File : 347


穀物の粟(あわ)を脱穀のための杵(きね)を一人が一本ずつもって、交互に打ち下ろして旋律をつくる楽器。トリルトリルともいう。生活のための道具が楽器に変わったものだ。杵はそれぞれ長さが異なり、長いものは3メートル、短いものは1.5メートルくらい。言うまでもなく長い杵は低い音、短い杵は高い音がでる。かっては長さの異なる8本から10本の杵を石版の上に落として、歌の伴奏にしていた。台湾の音楽は、先住民の音楽と大陸から渡ってきた漢民族の音楽の二つに分かれる。漢民族とは異なった文化を持つ先住民は高砂族(アタヤル族やツオウ族、ヤミ族、アミ族など)と呼ばれ、この人たちの伝統音楽は歌に特徴があるといわれている。高砂族は穀物の粟が大事な食物だったので、粟の種を蒔くこと、収穫することの神への儀礼や祭りがあり、そうしたなかで歌は不可欠のものであったようだ。杵歌といわれているものだ。そうした歌の伴奏に使われた幾つかの楽器の一つが粟を打つ「杵」だ。資料によれば、過去には数多い楽器が存在していていて、楽弓や鼻笛、鍾、ガラガラ、縦笛、そして杵などがあった。しかし、今では日常の生活の中で演奏されることはないようだ。写真は旅行者に聴かせるために、杵を臼に打ち、歌を歌うツオウ族の娘たち。
楽器分類: チャウ / 体鳴楽器 / 打ち下ろす / 木製
検索語 別名:トリルトリル、チュウ

2009年06月06日
ルカン / チベット 中国
Rkang / Tibet, Chaina   File : 348


チベット仏教の儀式で用いられる銅製のホルン。吹き口で唇を震わせて音を出す楽器だ。ホルン独特の形である湾曲した円錐形の管は、長さ40センチ前後、吹き口と管の中間とベルの部分は銀で覆われて細かい装飾が施してある。指穴のない単純で原始的な角笛と同じ構造になっている。したがって旋律の音域は、ほんのわずかな数に限られている。ルカンと同じようにチベット仏教の儀式に用いられるカンリンと呼ばれるホルンがある。人間の大腿骨(だいたいこつ)で作られたものだ。管が大腿骨で、吹き口とベルの部分は銀細工で作られている。また人骨を利用した砂時計型のダマルもある。なぜ人骨を利用した楽器がいくつもあるのか。その理由には諸説あるようだが、定説は不明だ。チベット仏教の儀式に用いられる楽器はルカンをはじめダマルやギャリン(ショーム系)、ディルブ(鍾)、ドゥンカル(ほら貝)、ロルモ(銅拍子 rol mo)、ドゥンカル(長ホルン)など8種類もなる。
楽器分類: ルカン / 気鳴楽器 / カップ状吹き口 / 銅製
検索語:

2009年06月13日
ドーラク / インド
Dhorak / India   File : 349


木をくりぬいた樽型の胴の両側に、皮を張った枠をあてがった締太鼓、ドーラク。長さは40センチから55センチで、直径は15センチから25センチほど。右側の直径がいくらか広いものもある。締めた木綿の紐に取り付けた金属の輪を上下することによって締め具合を調節して、音程を変化させる。また皮面に鉄粉のペーストを塗ってある。音色や響きを効果的にするためだ。紐をつけて、太鼓を横にして首からかけ、両側から撥で叩くのが一般的だ。右手の撥はL字型に湾曲しているものを使い、右手には細いまっすぐな撥を使っている。しかし、素手で打ったり、こすって演奏することもあり、さまざまな演奏の形があるようだ。ドーラクは祭や儀式、踊り、歌、また結婚披露のための楽隊などに用いられている。古典音楽で用いられることはない。インド民衆に大変親しまれている太鼓だ。写真は、インド北西部のシーク教徒の本山があるアムリッツア市で。結婚披露宴を賑やかに盛り上げる楽師。
楽器分類: ドーラク / 膜鳴楽器 / 樽型 / 両面 / 木製 
検索語 別名:ドーラキ

2009年06月20日
チャゴ = 座鼓 / 韓国
Chago / Korea   File : 350


短い樽型の鋲留め両面太鼓。頑丈な木の枠に吊るして、先端を布で丸く覆った撥で叩く。太鼓の直径は約60センチ、撥は45センチほど。皮面の中央には巴(ともえ)の模様が描かれ、胴には龍が鮮やかに彩色されている。太鼓、チャゴは聴衆に向かって縦に置かれ、奏者は太鼓のやや右の後ろに座って、右手にもった撥で太鼓の右面を打つ。日本の雅楽で用いる楽太鼓に当然のことながら、よく似ている。この太鼓、チャゴは、現在では伝統的な舞踊や音楽を保存するための音楽舞踊集団によってだけ演奏されているが、通常は演奏されることはない。西暦1500年ころ、朝鮮半島の今日の釜山に位置する晋州城では宮廷歌舞音曲がさかんであったようだ。国立晋州博物館の展示物に当時の歌や音楽を楽しむ姿が描かれている。そうした記録をもとに、この地の慶尚南道晋州剣舞保存会が当時の音楽と舞踊を再現したのだそうだ。4、5年前に、鑑賞する機会があった。当時の宮廷の礼服を着た女性が踊る剣舞と音楽は、優しさと激しさとを合わせ持ち、気品にあふれたものだった。伝統楽器はピリ、ヘグム、チャンゴ、テグム。そしてここで紹介している座鼓、チャゴがあった。
楽器分類: チャゴ / 膜鳴楽器 / 樽型 / 鋲留め
検索語 別名:jwago

2009年06月27日
ナガラ / インド
Nagara / India   File : 351


金属製の胴に皮を張った鉢型の片面太鼓。直径80センチ前後太い鉄輪の枠に皮を張り、胴にあてて皮紐を網目状にして締めてある。演奏は2本の撥で叩く。胴の底には小さな穴があけてあり、そこから水を注ぎ、皮に湿り気を与えることで音高を保っている。1個だけで使うものと大小2個の対で使うものとがあるが、対で使われることが多い。大きい方のナガラの直径は80センチ前後になる。なかには150センチもの大きなナガラもある。北および北西インドでたいていの寺院に常備してあり、神が宿っていると考えられ、神聖なものとして扱われている。寺院の祭事、大きな集会、神に捧げる踊りや行列になくてはならない太鼓だ。グジャラートやオリッサでは象の背に一対のナガラを左右に乗せて、奏者もまた背に乗って打つという。ラジャスタン地方では、このナガラはいつもシャナイ(ダブルリードのショーム系の楽器)と一緒に演奏される。写真は北西インドのジョドプール市で。寺院の入り口でヒンドゥーの神に捧げる音楽を長々と演奏している。
楽器分類: ナガラ / 膜鳴楽器 / 鉢形 or 鍋型 / 片面 / 締太鼓 / 金属製
検索語 別名:ナガル、Nagaru、ドームサ、Dhumusa、ナウバト、Naubat、クンダラム、Kundalam、ティクラ、Tikra、ナッカーラー、Naqara、ドゥカル・ディカール、Dukar-tikar、ドウッギー、Duggi、クルダック、
Khurdahak 

2009年07月04日
アナンド ラハリ / インド
Anand Lahari / India   File : 352


長さ20センチ、直径15センチほどの樽型の胴を持った一弦の撥弦楽器。弦楽器でありながら棹がない。胴の片側に張った皮の中央に穴を空け、引張ってもはずれないように弦を結んで瘤をつくり、胴の外側から内側を通って外に出してある。外に出た弦の端には手で握りやすい丸い木片がが結びつけられている。演奏は樽型の胴を左の小脇にはさみ、左手で弦につながった木片を持ち、宙に浮いた弦を強く張ったり緩めたりしながら、右手に持った小さなヘラ状のピックで弦をはじく。弦の音と皮の響く音とが交じり合って、音色ゆたかなメロディやリズムを演奏することができる。民謡の伴奏や踊り、結婚式、お祭り、さまざまな行事になくてはならない楽器である。特にベンガル地方で多く使われている楽器だ。ベンガルではバウル(Baul)と呼ばれる宗教集団があって、ヒンドゥーや仏教、イスラムの影響を受けつつ、「人間の、精神と肉体の真理」を追求する、独特の宗教世界を持っている。そうした宗教的信条は、いつでも伝道者によって歌や踊りを通して表現されている。大道芸人でもあり吟遊詩人でもあるバウルの伝道者がいつも持ち歩いて、歌と踊りの伴奏に使っているのがこのアナンド・ラハリだ。楽器の名はコモック、あるいはカマックとも呼ばれている。楽器分類は弦鳴楽器に属するが、膜鳴楽器とする学者もいるようだ。
楽器分類: アナンド ラハリ / 弦鳴楽器 / 撥弦
検索語 別名:アナンド ラヒリ、Anand Lahiri、ドゥンドゥナワ、Dhundunawa、ジャミディカ、Jamaidika、チョウドゥキ、Chowdkihi、コモック、Khamak、カマック

2009年07月11日
タル = 樽 / 日本
Taru / Japan   File : 353


石川県佐渡の芸能で用いられていた樽の太鼓。太鼓といっても、四斗樽の木製の蓋を叩くのだから膜鳴楽器ではなく、体鳴楽器になる。当地ではタル(樽)と呼ばれている。撥(ばち)は槌状で長い柄がついている。槌も柄も竹で作られているのが特徴だ。佐渡は佐渡おけさや鬼の面をかぶって太鼓を叩く鬼太鼓(おんでこ)の芸能でよく知られているが、他にもさまざまな芸能が数多く残っている。その一つが佐渡、新穂青木地域の田起し歌(たおこしうた)と踊りだ。タルが伴奏する。江戸時代、庄屋の田の「田起し」や「田植え」を手伝った大勢の村人に、労をねぎらって酒や食事が出された。その折、田のかたわらで田植え歌を歌ったり、踊ったりしたのが起源だという。歌や踊りの伴奏はそこにあった酒樽を叩くのが自然な流れということになるだろう。日常の生活の用具が楽器になったよい例だ。私も、子どものころ東北地方で庄屋の田の田植えを手伝ったことがある。大勢の村人が手伝いに来ていた。一日中腰をかがめて苗を挿すきつい労働だが、歌を歌いながら働いていた。昼食はお盆にのせた沢山のおにぎりが田に運ばれ、夜は座敷や板の間、土間で酒食の人たちが労働の後を楽しんでいたのを覚えている。今日、佐渡で「田起し」は結婚披露や建築の上棟式、祝宴などお祝いの席で演じられることが多いという。
楽器分類: タル / 体鳴楽器 / 叩く
検索語 別名:樽太鼓、タルダイコ

2009年07月18日
ファンファーレ トランペット / ベルギー
Fanfare Trumpet / Belgium  File : 354


ベルギー、イープル町で毎年5月に行われる猫祭り開会の合図に鳴り響くファンファーレトランペット。黒猫に扮した黒衣の10数人が、広場の建物の上部にあるテラスで、2メートルもの長いトランペットをいっせいに吹くさまは、イベントの始まりを告げるのにふさわしい音の饗宴だ。長い一本の金管楽器、このタイプの楽器は昔から王侯貴族の儀式や宗教儀礼、軍隊、狩猟などになくてはならないものだったらしい。そして今日ではオリンピックの開会式で使われることがある。昔から管倍音は神聖視されてきたかららしい。アルペンホルンのような長い一本の管は自然倍音の原理によって、幾つかの音程が得られる。基の音の第3、第4、第5、第6、第8倍音。その音は数少ない。中間の音を出すために管を丸く曲げ、ピストンバルブで管の長さを調節することによって多くの音を作り出すことができる。ここで使われているファンファーレトランペットは吹き口の近くに3個のピストンが見える。写真では見えないがピストンのそばには別の巻いた管があり、ピストンによって管の長さを変えてメロディーを奏している。
楽器分類: ファンファーレトランペット / 気鳴楽器 / カップ状吹口 / 金管
検索語 別名:Herald trumpet、ヘラルドトランペット、Flag Trumpet、フラッグトランペット、Aida Trumpet、
アイーダトランペット、Bach Trumpet、バッハトランペット

2009年07月25日
カヤンバ / ベナン
Kayamba / Benin  File : 355


アフリカ東部海岸から中央部にかけて分布しているリズム楽器。厚さ3センチ、一辺が50センチほどの木の枠の表と裏に簾(すだれ)のように葦や細い竹を組んだものをはめ込んで、平べったい箱を作る。その中に小石や豆を入れたものだ。箱を傾けると砂浜の波に似た音がする。葦や竹が縦になるように両手で抱えて、左右にゆすってリズムを取る。歌や踊りの伴奏に太鼓と共に用いられることが多い。カヤンバ独特のさわやかな「波の音」は激しいリズムになると別の音に変わってしまう。リズムを刻む楽器としては、ザラザラと間のびする音なので演奏は意外にむずかしい。東部のケニアでは冠婚葬祭の儀式や呪術に使われているという。名も地域によってまったく異なっている。ウガンダではアカンキェラ、タンザニアではゼゼ ヤ クスグア、マラウイではチセケセと呼ばれている。写真はベナンの音楽祭で。
楽器分類: カヤンバ / 体鳴楽器 / ガラガラ / ゆする
検索語 別名:カヤムバ、アカキェンキェ、Akakyenkye、ゼゼ ヤ クスグア、Zeze ya kusugua、チセケセ、Chisekese、キアンバ、kiamba

2009年08月01日
ヨン ツァオイェ ズオ デェ ディズ =用草叶作的笛子/ 中国
Yong caoye zuo de dizi / China File : 356


中国東南部の山地に住む少数民族の苗(ミヤオ)族が鳴らしていた草笛(くさぶえ)。楽器として形はないけれど、音楽を奏することができるという点で取り上げてみた。こうした植物の葉を口に当てて鳴らすものを日本では草笛と呼ぶが、苗族の人たちのあいだでは独特の名があるに違いない。写真の演奏者に呼び名を聞きそこなってしまったので、和中辞典で調べたところ上記のような長い名前になってしまった。野や山で自然と親しむことが多かったころは、日本でも子どもたちが草笛でさまざまなメロディーを鳴らしたものだ。使う葉は、広い葉の常緑樹で表面が滑らかで薄く丈夫なものがいい。葉を唇に当て、めり込ませて吹いて音を出す。音がでればあとは工夫次第でメロディを演奏することができる。吹き方は「草笛の吹きかた」というサイトに詳しく紹介されている。苗族には小さな竹のフルートがある。コウデイ(口笛)という。長さ7センチ、直径2センチほどで両端は開口していて、中央に歌口があり、歌口の脇に3個の小さな指穴が不規則にあけてある。指穴の開閉や息の強弱で幾つかの倍音がでる。写真のヨン ツァオイェ ズオ デェ ディズの奏者はコウデイの名手。
楽器分類: ヨン ツァオイェ ズオ デェ ディズ / 気鳴楽器
検索語:草笛

2009年08月08日
ヒコサンガラガラ / 日本
HikosanGaragara / Japan   File : 357


福岡県、英彦山(ひこさん)山麓の添田町で作られている郷土玩具の土鈴、英彦山がらがら。振れば乾いた音がでる音具だ。この土地の土でこしらえた素焼きの鈴に赤と青で彩色して、4、5個一組にして藁で束ねてある。一個の鈴は直径3センチほど。およそ1300年前に天武天皇が災害を避け、五穀豊穣を祈念して当時から信仰の山であった英彦山に鈴を奉納したことから、災いや魔を避けるためのお守りとして作られるようになった。この地方では玄関の脇の柱に魔よけとしてかける習慣があり、昔から親しまれている土鈴だ。英彦山は山形県の羽黒山、奈良県の熊野大峰山とともに修験道の霊山として古い歴史をもっている。かっては山伏が寝泊りする坊舎が山中に3600軒もあったというから、大勢の山伏が行き来していたのであろう。郷土玩具でもあり、お守りでもあるヒコサンガラガラはこうした背景のもとに作られてきた。しかし、英彦山はかっての隆盛はあるはずもなく、このお守りを作っている窯はいまでは一軒だけだそうだ。
楽器分類: ヒコサンガラガラ / 体鳴楽器 / 振る
検索語 別名:ひこさんがらがら

2009年08月15日
ゴピ ジャントラ / インド
GopiJantra / India   File : 358


一弦の撥弦楽器で、エークターラとも呼ばれている。エークは数字の1、ターラは弦楽器という意味だ。主にベンガル地方を放浪する音楽托鉢僧の人たちが叙事詩を語る伴奏に用い、またバウルという宗教的な大道音楽家の歌の伴奏にも使われている。直径4〜5センチ、長さ70センチほどの竹棒の上部10センチを残して二つに割ったものを広げて、壺の形をした片面太鼓の胴の両面にあてがい固定する。太鼓の下部の皮の中央に弦を通し、ボタンなどで弦が抜けないようにする。弦は胴の内部を通って竹の上部の糸巻きにつながる。竹棒の上部の二つに割れた部分を左手で握り、緩めたり強くにぎったりしながら弦の張りによって音高を変える。右手の人差し指に金属のサックをはめて弦を弾くのが基本的な演奏方法だ。また、左手の人差し指に金属の爪をはめ、二つに分かれた竹棒の一方を持ちながら弦を爪弾き、右手は底部の太鼓の部分を叩いて演奏する場合もある。写真はベンガルの著名な演奏家、プルノ チャンドロ ダース氏。
楽器分類: ゴピジャントラ / 弦鳴楽器
検索語 別名:エクターラ、エークタール、エークターラ、Ektara、ゴピチャンド、Gopichand、ゴピヤントラ、Gopiyatra,

2009年08月22日
ナイ / タジキスタン
Nai / Tajikistan   File : 359


中央アジアのタジキスタンをはじめウズベキスタンやウイグル族の住む新疆(しんきょう)地域で用いられる横笛、ナイ。独奏や合奏でよく用いられている。木や竹、あるいは金属で作られている。この横笛は通常指穴が6孔で、その他に歌口と指穴の間に小さな穴があるのが特徴だ。ナイ、またはネイは「笛」を意味する言葉なのだろうか。エジプトやイラン、トルコ、ブルガリアの縦笛。またルーマニアのパンパイプもナイ、またはネイという。同じような名でも注意して区別しなくてはならない。中世のころシルクロードの中心地として栄えたこの地域は、楽器の宝庫と言えるほど多彩な楽器が存在する。タジキスタンではすでに紹介した撥弦楽器のルバーブやドゥトール、素朴な箱型の胴をもった擦弦楽器のレジァーク、別名ギジャークなどがある。タジキスタンはペルシャ文化の流れを多く受け継いでいる地域で、音楽もまたそうした傾向をもっている。またアフガニスタンの音楽と共通の部分が多いようだ。歌ったり楽器を弾くことの好きな国民で、チャイハナと呼ばれる庶民の利用する茶店には、必ずといっていいほどいくつかの楽器がおいてあり、客が自由に演奏できるようにしてあるという。
楽器分類: ナイ / 気鳴楽器 / フルート属 / 横笛
検索語 別名:ネイ、Nei、ney

2009年08月29日
ヒャンピバ = 郷琵琶 / 韓国
Hyanbipa / Korea   File : 360


調弦や奏法はわかっているが現在ではまったく使用されず、演奏者もいない朝鮮半島の琵琶。三国時代からし用されてた楽器だが、旧韓末1910年ころを堺に途絶えてしまった。朝鮮半島には唐琵琶(タンビパ)と郷琵琶(ヒャンビパ)の二種がある。唐琵琶は四弦で棹の端から糸蔵が後ろに直角に曲がっている。海老尾(えびお)のある典型的な琵琶だ。ヒャンビパは五弦で海老緒はなく、まっすぐになっている。直頚琵琶と呼ばれる。材質は胴の表は桐、底の部分は栗の木をくりぬいてある。棹から表板の部分にまたがって12個のフレットがあり、唐楽---当時の中国の音楽---を奏するときは撥を使い、郷楽---朝鮮半島固有の宮廷宴饗音楽---を奏するときは手指か玄琴(コムンゴ)演奏用の短い棒を用いた。
楽器分類: ヒャンビパ / 弦鳴楽器 / リュート属 / 撥弦
検索語 別名:ヒャンピバ

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