20-楽器収蔵庫

2008年03月29日
モクギョ = 木魚  / 日本
Mokugyo / Japan   File : 286


2008年03月29日(土)  
仏教のお寺で読経に合わせてリズミカルな音を刻むおなじみの木魚。楠(くすのき)や楓(かえで)、朴(ほう)、桑などの一本の木をくりぬいて作られたスリット・ド ラムの仲間だ。割れ目の中央部はわずかな隙間しかなく、両端にいくほど水滴のような形に広がっている。製作するときはここから手とノミを差し込んで、内部を深く大 きく空洞に彫るのだろう。割れ目の反対側の部分は、竜や魚が両側から珠を取り合う形のデザインが多い。大きさは通常、家庭用のごく小さいもので幅5センチほどのも のから、寺院で用いられる幅50センチくらいのものまである。撥(ばち)は木製の 棒の先に布や革が球形に巻かれていて、たいていの場合は右手を使う。奏者は木魚の割れ目を向こう側に向けて、座布団の上に乗せ、丸くなった上部をを打つ。音色は柔らかい、こもったような落ち着いた響きがある。資料で調べたところでは、特別に大きなもので東京、増上寺の幅80センチのものだろうか。このように大きな木魚を叩くときは、奏者は立ち上がって両手で叩くことになる。木魚は読経のリズムをとったり信仰心の高揚のための音具だが、今日ではハンドベルのように音階別に並べたり、 幅10メートルもあるような巨大な低音木魚で音楽を作る、といった新しい動きがあるようだ。
楽器分類: 木魚 / 体鳴楽器 / 打つ / 割れ目太鼓 / 木製
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2008年04月05日
プサルテリオン  / フランス
Psalterion / France   File : 287


2008年04月05日(土)  
フランスの南東部スービニー町の「中世の祭り」で見かけた擦弦楽器。初めて見る楽器である。奏者に聞いてみた。旧約聖書の詩篇にプサルテリオンの名がでてくる。キリストを讃える歌の伴奏楽器だったのだそうだ。資料で調べてみたところ、旧約聖書に書かれたプサルテリオンは竪琴や角型ハープだったと想像されているが、キリスト教2000年の歴史の間にチター型の撥弦楽器やダルシマー、そしてここで紹介している擦弦楽器などに変化したらしい。さて、このプサルテリオンは三角の共鳴板の上に左右15本ずつ計30本の弦が縦に平行に張ってある。三角の辺の部分から4センチほどの間隔で弦が張ってあるのだが、その4センチほどの間は深く削ってあり、弦は浮いた形になっている。奏者は弓の中央を持って、三角形の辺にそって上下に、また三角形の右辺と左辺を行ったり来たりしながら弾くことになる。平にたくさんの弦を張ったチター系の楽器を弓で弾きたいと考えた挙句の工夫だったのだろう。
楽器分類: プサルテリオン / 弦鳴楽器 / チター属 / 擦弦楽器

2008年04月12日
チ  / 韓国
Chi / Korea   File : 288


2008年04月12日(土)  
朝鮮半島の文廟(孔子を祀った聖堂)で奏される祭礼楽にだけ用いられる横笛。百済時代から使用されている。朝鮮半島に今も用いられている笛であるテグムやチュングム、ソグム、タンジョ(唐笛)ときょうだい分になる横笛の一つだ。通常の笛と異なった部分が数箇所ある。吹き口の形。指穴は5つあるが第一孔は他の4つの孔よりも後ろにある。管の両側がふさがっている。管の下側に十文字の小孔があること、などが特徴といえよう。楽器・「チ」をここで紹介しているけれど、残念ながらこの笛の演奏は聴いたことも見たこともないので、どのように演奏するのかわからない部分がある。写真の笛を向こう側から吹くとすれば、吹き口から管は左側に位置することになり、通常の演奏とは逆の向きになる。後側にある第一孔は指をどのようにして押さえるのだろう。また管の下側にある十文字型の孔もどのように指でふさぐのだろうか。写真のこちら側から演奏するとしても、同じような疑問が湧いてくる。文廟の祭礼楽を韓国にぜひ聴きに行かねばならない。(写真の楽器は韓国文化院所蔵)
(「チ」の文字は竹冠に虎と書く)
楽器分類: チ / 気鳴楽器 / フルート属

2008年04月19日
ワニグチ = 鰐口 / 日本
Waniguchi / Japan   File : 289


2008年04月19日(土)  
お寺や神社の参拝者用の音具。金鼓(きんこ)、鉦鼓(しょうご)、打ち鳴らし、鉦(かね)などと呼ばれている。お堂の正面軒先に取り付けてあって、その上から太い綱が吊り下げられ、綱を波打たせて鳴らすおなじみのものだ。綱が鰐口に当たる部分には短い棒や、横長の棒を取り付け、高い大きな音がでるように工夫したもの、また、頑丈な木枠に取り付けた堂内用のものもある。この場合は槌型、あるいは先端を布で球形にした桴で打つ。いずれも鋳造した青銅製が多い。直径40センチ前後のフリースビーを合わせたような格好で、中は空洞になっていて下半分が割れている。スリットドラムの仲間か、金属製の太鼓の仲間になろうか、分類は型どおりにいかないものだ。鰐口の歴史は平安時代にさかのぼる。空也上人(西暦900年代)が念仏(ねんぶつ)を広めてから、念仏遊行聖(ゆぎょうひじり)が小型の鰐口を持って歩いたようだ。当時の絵画から推測されている。約千年の歴史を持つ楽器(または音具)ということになる。ところで、日本には鰐がいないのに何故鰐という名がついたのか、どうも合点がいかない。
楽器分類: 鰐口 / 体鳴楽器 / 叩く

2008年04月26日
ネイ / イラン
Ney / Iran  File : 290


2008年04月26日(土) 
葦(あし)の両端を切っただけの単純な縦笛。吹き口は葦管の外側あるいは内側を薄く削り、鋭いエッジに息が当りやすいようにしてある。また木製や金属製のエッジを別にとりつけたものもある。写真のネイは金属のエッジが取り付けられ、葦そのものの素朴なネイから進化したものだ。補強のために管の端には金属の輪がはめてある。指穴は表側に5孔か6孔、裏側の中ほどに1孔がある。管の長さは音高によってさまざまだが、一般的には50センチから60センチで音域は2オクターブ半もある。演奏の方法は、ブルガリアの縦笛・カバルと同じように、管を斜めに構え、前歯に押し当てるようにして息を当てる。高音域を出す時や音色を変える時は、息をあてる角度をかえたり、舌を使ったりする必要があり、演奏がたいへん難しい楽器といわれている。葦を材料にした楽器は、葦をリードにしたチャルメラ系と葦そのものを笛にしたものと二通りあり、地中海沿岸からアラビア半島、ペルシャ、インド、中国、中央・東南アジアとかなり広範囲に分布している。
楽器分類: ネイ / 気鳴楽器 / 吹き穴  / 縦笛

2008年05月03日
アンクルン  / インドネシア
Angklung / Indoneisia   File : 291


2008年05月03日(土)
インドネシアのジャワ島やバリ島に伝わる竹で作った楽器。長さの異なる太めの竹筒3、4本を細い竹の枠に組み込んで、全体をゆすって音をだす。複数の竹筒は振ったときに音が一時に鳴らないで、相前後するので一種の装飾音を作り出している。一つの楽器は一つの音だけなので、メロディを奏するには異なった音高のアンクロン、9個から20数個が一組になっているものを使う。通常、一人が1つか2つのアンクルンを受け持って、グループでメロディを演奏する楽器だ。先日ファイル282で紹介したハンドベルと同じグループ奏法になる。インドネシアには竹がたくさん自生しているので竹で作った生活用品が多い。当然のことながら竹製の楽器も多く見られる。バリ島西のヌガラ(Negara)市の竹のガムラン、ジェゴクなどがすぐ頭に浮かぶ。直径30センチもある太い竹を叩くと、金属楽器を使うガムランのゴングよりもお腹に響く低音がでる。それに反してこのアンクルンの音楽は竹林を渡ってくるさわやかな風のように、乾いた軽い音が魅力的だ。
楽器分類: アンクルン / 体鳴楽器 / 振る / ラットル、ガラガラ属

2008年05月10日
タマニ = トーキングドラム / マリ共和国
Tamani = TalkingDrum / Mali   File : 292


2008年05月10日(土) 
タマニは西アフリカ、マリ共和国のジェリ族が使うトーキングドラム(Talking Drum)、言葉を伝える太鼓だ。音の高い低い、特定のリズム、音色、などの組み合わせによって言葉を表現することができる。10キロも離れた人と交信ができるのだそうだ。大小の鉢型片面太鼓や木製の割れ目太鼓、そしてここで紹介する砂時計型締め太鼓などが使われる。砂時計型の胴に、羊皮やイグアナ皮、魚の皮などを張った二つの皮枠を胴の両面に当て、紐で締めてある。日本の鼓(つづみ)の仲間になるが、鼓よりも紐は数多く、細く、ゆるく締めてある。打面は直径15センチ、胴の長さは40センチほど。脇の下にタマニを抱え、脇を締めたり緩めたりしながらL字型バチで叩き、音高やリズムを変化させて言葉にし、遠くに伝える。「言葉の太鼓」だ。トーキングドラムはアフリカ西海岸の「音調言語(おんちょうげんご)」を話す部族の間で用いられてきた。音調言語というのは、言葉の一つ一つに、四声を区別する中国語のような抑揚のある言語を意味するのだそうだ。それならば、太鼓で言葉を話すのはそれほど難しいことではないだろう。太鼓で遠くの人々と交信することをロマンだけで想像していたが、調べてみてこれまでの「言葉の太鼓」についての疑問が解けてきた。音調言語でない日本語をトーキングドラムの言葉にすることができないこともわかった。さて、タマニを用いて村の内外へ伝える内容は誕生、結婚、葬式や祭りといった生活の事柄から、儀式や政治、部族間の戦いまで、かっては広範囲に利用されてきた。現在はどのような形で残っているか、調査に訪ねてみたいものだ。なおトーキングドラムは「タマニ」だけでなく、アフリカの各地でたくさんの異なった名で呼ばれている。
楽器分類: タマニ / 膜鳴楽器 / 砂時計型太鼓 / 締太鼓

2008年05月17日
ユミダイコ = 弓太鼓 / 日本
Yumidaiko / Japan   File : 293


2008年05月17日(土)
弓矢の弓の弦(つる)を利用した楽器。床の上に胴の短い太鼓を平に置き、その上に弓身を下にして、弦が上になるよに固定する。太鼓の代わりに桶を利用する場合もある。弦を二本の棒で叩いて弓を鳴らす。梓弓(あずさゆみ)とも呼ばれている。弓太鼓は私たちになじみが薄いが、意外に日本のあちこちで弓太鼓が用いられている。120年の歴史をもつ大本教(おおもときょう)では、古来行われていて、鎌倉時代に衰退した歌祭を復興、その伴奏として弓太鼓や八雲琴が演奏されている。また、1400年前から受け継がれた重要無形民俗文化財である越前万歳(えちぜんまんざい)のお囃子に使われている。新年や家庭の繁栄を祝う伝統芸能だ。その他に、津軽のイタコが先祖の霊を呼び出すために用いているのを見たことがある。広辞苑によれば、「弓を鳴らす」の意味は、魔物を退散させる目的で矢をつがえずに手で弓の弦を鳴らす、とあるように、昔から弓の弦から出る音は神秘的な世界を思わせるなにかがあったようだ。
楽器分類: 弓太鼓 / 弦鳴楽器 / 楽弓属 / 共鳴体つき

2008年05月24日
ソゴンフ = 小箜篌 / 韓国
Sogongfu / Korea   File : 294


2008年05月24日(土) 
朝鮮半島に残るハープ属の楽器。枠の材料は欅(けやき)、13本の弦は絹糸を撚(よ)って作る。掲載写真のソゴグンフは、コの字型をした台の上に乗せてあり、右の部分が楽器本体になる。湾曲した太い支柱と、調弦するネジを取り付けた横木で構成されている。全長60センチほどの小さなもの。演奏は、支柱が横木から下に伸びた部分、つまり取っ手を腰の帯に差して両手で弾くのが通常の演奏方法だった。クラシック音楽のハープ演奏の場合も支柱を胸にあてて、並んだ弦の両側から弾くのと同じである。この楽器は中国、唐の時代に盛んで、百済時代(西暦4世紀頃)に朝鮮に伝えられたものだ。その後、日本にも渡ってきた。箜篌(くご)または百済琴(くだらごと)と呼ばれ、正倉院に収められていたが、長い年月の間に朽ちてしまった。わずかな破片が残っていて、それを元に美しく復元されている。このハープ属の楽器は遠くアッシリア時代(BC1500年から600年)に歴史を遡ることができる。アッシリアはチグリスユーフラテス河の上流に位置していて、その文化の概要は出土品から高度のものだったと推察されている。その出土品の一つに、アッシリアの「鉄で武装」した無敵軍隊の軍楽隊行進の壁彫刻がある。紀元前7世紀ころのものだ。壁彫の中にはこのソゴンフとそっくりのハープを使っている。ロンドンの大英博物館に所蔵されている、とのことだ。写真の楽器は韓国文化院所蔵。
楽器分類: ソゴンフ(小箜篌) / 弦鳴楽器 / ハープ属

2008年06月07日
ギタ / マリ共和国
Guita / Mali   File : 296


2008年06月07日(土) 
乾燥した直径60センチほどの大きな球形の瓢箪を真っ二つに切っただけの楽器。ギタとはこの土地では瓢箪という意味だ。地面や床に伏せて置き、上から手で叩く。もともとはマリの生活用具で、水を貯めたり主食であるクスクスを作るのに使われているものだそうだ。演奏は手の平のふくらんだところを打ちつけたり、棒で叩いたり、また鋭い音を出すときは、太めの指輪を指にはめる。瓢箪を叩くだけなのに、手の平の音や指輪、または棒による音がこれほど微妙な音の変化とリズムを生み出すのにはびっくりである。アフリカはリズムの大陸だと言う人が多い。小さいときからリズムが体にしみ込んでいるらしい。次のような話がある。太鼓やパーカッションの数人の合奏で、布などの仕切りをして、お互いに姿が見えないようにしておいても、初めての即興演奏なのに終わるときは同時にピタット演奏が終わるそうである。民俗音楽学者でもう亡くなられた小泉文夫氏が、以前そう話しておいでだった。ピタット終わる法則はどのように調べても解析できなかったそうである。
楽器分類: ギタ / 体鳴楽器 / 叩く 

2008年06月14日
パーランクー / 日本 沖縄
Pahrankoo / Okinawa, Japan   File : 297


2008年06月14日(土)  
沖縄に伝わる赤い枠の小型片面太鼓。沖縄の民族芸能に用いられ、特にエイサー祭りでは大勢の人たちが手に持って踊りながら打ち叩くさまでよく知られるようになった。直径20センチほど、皮面の裏側は赤い色の幅5センチほどの枠になっている。皮面と枠の内側に指を入れることができるので踊りながら持ち、打ち叩くのに都合がいい。左手に持ち、右手のバチで叩きながら踊る太鼓だ。このパーランクーが活躍するエイサーの祭りは、もともとはお盆の行事で、先祖の霊を供養することから始まったものだ。現代では供養はもちろんのことだが、生きているものが生を楽しむ行事ともいえる南国の色鮮やかなお祭りになっている。旗頭、太鼓踊、手踊、チョンダラー(京太郎という、いわばピエロ)、地謡など100人ほどの大グループが幾組も、町なかの細い路地などをものともせず練り歩く。そのなかで3種の太鼓である大太鼓、締太鼓、そしてパーランクーの音と踊りが場を盛り上げ、熱気に包まれた場を作り出すことになる。右の写真はパーランクーの裏側から見たもの。今年2008年の「沖縄全島エイサーまつり」は8月22日(金)〜8月24日(日)の3日間。
楽器分類: パーランクー / 膜鳴楽器 / 枠型 / 鋲止め / 片面

2008年06月21日
ウィーハ / ハカス共和国、ロシア
Yykh / Hakas, Russia   File : 298


2008年06月21日(土)
ロシア中部の最南端、ハカス共和国に伝わる素朴な擦弦楽器。木をくりぬいた胴と、それにつながる棹の先端まで全長およそ80センチ、2弦 の弦楽器だ。胴の表には皮が当ててあり、皮を胴の裏側で紐で締めてある。弓で弾いた場合、皮の締め方で音色が変ってくると考えられる。強く締めれば乾いた鋭い音になり、ゆるく締めれば鈍い音になり、変化が楽しめそうだ。棹にフレットはないが弦に面した部分はなだらかな凹凸がつけられている。音階に多少のズレを作り出す工夫なのだろうか・・・。ハカス共和国はモンゴルの北西部に接した国なのでモンゴルの音楽と互いに影響され、似たところがあるようだ。モンゴルの有名な二重の声・ホーミーは低音のドローン発声から別の声のメロディを生み出す。このハカスでは英雄叙事詩を歌うとき、ハイとよばれているが、男も女も信じられないくらいの超低音で歌を歌う。バリ島の竹のガムラン・ジェゴグやクラシック音楽で言えば楽器・チンバッソに匹敵するような低音だ。しかし、一方タハパハと呼ばれている民謡があり、低音音楽に加えて一般的な歌謡もある。すでに紹介したチャトハン(筝)やスィーラス(縦笛)、テュール(太鼓)などと一緒にこのゥィーハが活躍しているようだ。
楽器分類: ウィーハ / 弦鳴楽器 / リュート属 / 擦弦楽器

2008年06月21日
トゥンティルネ / インド
Thuntirne / India   File : 295


2008年05月31日(土) 
1975年、アーメダバードの博物館で見つけた2弦の不思議な格好をした楽器。1弦の同類の楽器もある。共鳴胴は風呂で使う手桶の大きさで、材質は金属製と木材をくりぬいたものとがある。共鳴胴の底にヤギの皮を張る。胴の外側に70センチほどの竹の棹が取り付けて
あり、棹の先端から共鳴胴の底の皮まで弦を張る。博物館の学芸員の説明によると、左わきに共鳴胴をかかえて、右手にもった小さな棒で打って演奏するのだそうだ。ムンバイ(ボンベイ)のあるマハラーシュトラを中心とした地域の民俗音楽や宗教的な民謡に使われた楽器である。メロディの面では表現力がないが、ドローンに似た持続音に魅力がある。トゥンティルネに似た楽器に、民謡や宗教歌謡の伴奏に使うエークターラや、ベンガル地方のバウルという宗教的大道音楽家の歌の伴奏に用いる楽器・ゴピチャンドなどがある。陳列してあるトゥンティルネの説明文には「乞食が使った楽器」と書いてある。吟遊詩人や托鉢僧もこの楽器を使ったのだろうに・・・。
楽器分類: トゥンティルネ / 弦鳴楽器 / リュート属 / 撥弦 打弦
(検索語:トゥントゥネ Tuntune)

2008年06月28日
ノゴ / 韓国
Nogo / Korea   File : 299


2008年06月28日(土) 
朝鮮王朝の世宗時代(15世紀ころ)から使われていた組み合わせ太鼓。今日では文廟祭礼楽(孔子の廟)の音楽演奏の時にだけ用いられれいる。胴の長さ20センチほどの2個の鋲打ち太鼓をたがいちがいに縦棒に刺してあり、棒の上部は鳳凰が飾られ、下部は2頭の虎が棒を支えている。太鼓の胴の中央には細い紐がぶら下げてあり、紐の端はかた結びにして、棒をくるくる回すと結び目が太鼓の皮に当たって鳴るようになっている。日本の伝統的なおもちゃ、郷土玩具のでんでん太鼓がある。ノゴがヒントになってでんでん太鼓が作られたのかもしれない。
楽器分類: ノゴ / 膜鳴楽器 / 両面太鼓 / 鋲留め

2008年07月05日
ドゥンカル / チベット、中国
Dung_dkar / Tibet, China   File : 300


2008年07月05日(土)
白い大きな巻貝に金属の吹き口と金属のラッパ部分をとりつけたチベット古来の気鳴楽器。いわゆる法螺貝で、ラマ教の法要に用いられている。カップ状の吹き口にあてた唇を震わせて音を出す、トランペット系の楽器である。チベットは山の中だから海の貝は遠くインドから陸路を経て伝わってきたのだろう。ドゥンカルの吹き口は数段のくびれがある。また、ラッパの部分はf不思議なことに先に向かって細くなっている。細くくびれたその先は杯状のものが音の出口を塞ぐように宙に浮いて取り付けられているのが特徴だ。また、貝の上には、宗教的な意味があるのであろう、金属の帯が取り付けられ、刻まれた文様の間にルビー色の石やトルコ石がはめ込んである。ドゥンカルを実際に香の煙に満ちたラマの寺院で聴くと、日本で聴く法螺貝の音とは非常に違う。楽器の構造の違いなのだろうか。あるいは土地の空気やお堂の雰囲気が音色変えてしまうのだろうか。
楽器分類: ドゥンカル / 気鳴楽器 / カップ状吹口 
検索語:

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