熱中症について <topに戻る><保健医療福祉情報に戻る>
熱中症とは熱に当(中)たるという意味で、一般に、高温多湿の環境で 発生する障害をいいます。 通常はスポーツや職場の環境で発症しやすいのですが、それに関係なく特に、 幼少児、老人、病気を持っている方、以前に熱中症になった方、 ある種の薬を服用している方でもなりやすいと言われています。 熱中症は熱失神、熱虚脱、熱けいれん、日射病、熱疲労、熱射病の総称で、 症状や治療法が異なるので、上記のように分けられています。 ただ現在、分類も識者によってはバラバラのようです。 熱中症の症状は、多彩です。 症状:発汗(無い場合もあり)、口渇、めまい、頭痛、吐き気、嘔吐、腹痛、 身体各部の痛みを伴うけいれん(こむらがえり)、頻脈(動悸)、顔面蒼白、 全身倦怠感(だるい)、脱力感、失神(数秒間程度)、 体温上昇(正常から40℃以上まで)、昏睡(意識が戻らない)等。 軽症から重症まで順を追って各疾患について説明します。 軽症:熱けいれん、熱失神、熱虚脱、日射病 中等度:熱疲労 重症:熱射病 熱けいれん:塩分欠乏性けいれんとも言う。大量に汗をかいて       水のみ補給したとき起こる。       症状;発汗口渇、めまい、頭痛、吐き気、腹痛、          身体各部の疼痛を伴う筋れん縮、          筋痙攣。体温上昇は軽度       治療:脱衣、涼しい環境、          水500mlに茶さじ1杯(5g)の食塩を入れて飲ませる          生理的食塩水の点滴。 熱失神:運動直後に起こることが多い、数秒間程度意識を失う。     症状:血圧低下、頻脈、顔面蒼白、全身倦怠感、脱力感、        めまい、体温は軽度上昇、        熱虚脱と同じと思われる。     治療:体を冷やし、下肢挙上、水分補給。 日射病:頭頚部が直射日光に照射されて発生する場合、上記の症状が出現する。 熱疲労:脱水性ショック、水分と塩分の減少。     症状:心拍出量の低下、血圧低下、頻脈、皮膚蒼白、        全身の倦怠感、脱力感、頭痛、めまい、悪心嘔吐、        失神、体温中等度上昇、        重症の熱射病に移行する可能性有り。     治療:体を冷やし、        点滴による補液(高張性と低張性脱水では治療が異なる) 熱射病:熱産生に熱放出が追いつかず体温調節機能が破綻、うつ熱状態、     更に高体温による細胞障害のための     多臓器不全(脳心肺肝腎等の同時の障害)が加わったもの。     症状:意識障害、おかしな言動、行動、過呼吸、ショック、        体温は40℃以上になる。     治療:体の冷却、集中治療室のある病院へ移送。 参考図書:新臨床内科学、今日の診断指針、今日の治療指針、中高年のスポーツ医学、      産業医実践ガイド,CECIL TEXTBOOK OF MEDICINE 

<topに戻る>