当院外来での点滴静脈注射の適応基準  <TOPに戻る>

Q:外来での点滴注射の必要な場合はどんなときですか?

A:患者さんがよく点滴を希望することがあります.点滴をすると病気がすぐ治ると考えている方がおられます.必ずしも正しい考えではありません.
そこで点滴が必要場合、不要(有害)な場合について述べてみたいと思います.
患者さんが様々な病気で薬物治療を受けなければならない場合、外来では経口投与(口から服用)による治療が原則です(保険診療の場合).闇雲に点滴すれば病気が早く回復するわけではない.逆に危険な場合もある.例えば、点滴注射の場合は経口投与と違って、薬剤が肝臓(解毒作用がある)を通過せずに目的の臓器に直接作用するので効果は速効性であるが、それだけ副作用(ショックや蕁麻疹)も出現しやすい.
それでは外来で点滴が必要なときはどのような場合でしょうか?
明確な判断基準はないようですが、当院では下記の時必要と考えております.

1.薬の経口投与が困難なとき(嘔吐、下痢を繰り返して食物の摂取ができないとき等)
2.経口摂取が可能でも消化吸収が不良の場合(癌、寝たきり老人等)
3.脱水が認められるとき(熱中症等、嘔吐、下痢も含む)
4.治療において、薬剤の血中濃度を高めなければ治癒困難な場合(喘息、肺炎等)
5.速効性を期待して、緊急事態(蕁麻疹、喘息発作、ショック等)を回避したい場合
6.治療薬剤型が点滴注射となっている場合
単に、点滴するとすぐに良くなると感じるから、疲れるから、だるいから、元気をつけたいから、調子が悪いからだけでは適応(必要なとき)ではないと思います.その方の病気の状態(病態)によって上記に当てはまるかどうかを診て、判断するわけです.
ご意見、ご批判いただければ幸いです  amarume@js3.so-net.ne.jp
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