インターネット悪戦苦闘記(50の手習い)
前文:50才でも、やる気があって少々のパソコン購入資金があれば、独学で、 パソコン、インターネットが出来るようになることを示した貴重なエッセイ? 失敗をおそれず冷静に、しかし若者のように勇敢に立ち向かう. test&errorは当たり前、トラブルが起これば、患者さんの診断治療予後を 判断するようにあらゆる手だて(本を見る、本屋にゆく、パソコンショップに ゆく、メーカーに聞く、有知識者に聞く)をすることが大切. しかし最終判断は自分である。自慢じゃないが今までウィンドウズ95の 涙の再インストールは5回+?ほど行っている.まさに習うより慣れろである。 必要は成就の母?1996年まだ初心者だった頃の拙文を読んでいただいて、 デジタルおじんでなくとも、パソコンは出来るという希望と勇気と気力が わいてくる感動のエッセイ!
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余目内科クリニック  鈴木孝雄
 本文:今思えば1995年パソコン業界にウィンドウズ95フィーバーが
あり、何かすごいことが起こっているなとマスコミを通じて感じていました。
後輩の先生方に聞いても、マッキントッシュ(アップル社のパソコン)と
操作性が同じレベルになった位で大したことではないとのこと、
そんなものかと思っていました。もっともマッキントッシュも
小生知らないので変な感心の仕方でしたが。又今までワープロ(オアシス)は
使用していましたが、それで間に合っているなら、わざわざパソコンを
購入して、その操作性をマスターしなくても良いのではとの後輩の先生方の
アドバイスがあったので、それで納得していました。
ところが月例の同門会で後輩の先生方にパソコンの話を聞くと、
データーベース(データーを大量に蓄積し整理して、コンピューターが
処理しやすい形にしたファイル、又はその集合をいう。
−パソコン用語事典より)の作製に便利であるとのことでしたが、
大学の先生方のような研究をしている訳でもなく、
まず今のところ必要なしと判断しました。
しかし気になるので新聞、雑誌等でパソコン、インターネット関連記事は
目を通していました。その時、気づいたことはカラスの泣かない日はあっても、
インターネットの記事が新聞にの載らない日は無いということでした。
 1996年正月、郡山在住の親友Tより届いた年賀状に昨年マックを
買ったと言う文面でした。早速、Telしたところ、なにやらマウスというものが
あってクリック(クリックの意味もそのとき教えてもらった)すると
画面の操作が簡単に出来るんだわと言う話でした。今なにに利用しているのと
聞くとワープロ程度だとのことでしたので先を越されたと言う気持ちは
あっても、小生には必要ないなとまだ思っていました。
 ところがです、1996年5月の同門会総会で相馬で開業しているE先生
(6年先輩)がウインドウズでは画像が今一なのでマックを
もう一台購入したこと、相馬にはアクセスポイント
(ネットワークでサービス側が設置した利用者との接続点)が無いので、
福島のプロバイダー(インターネット接続業者)と契約して市外電話を
使用してインターネットをやっていること、
福島にいる人がインターネットを利用しないのはもったいないと
さらりと言われました。ちょうどその頃インターネットブームで、評論家が
パソコンを持っていない人は世界一周旅行をするときジェット機を
利用しないで豪華客船で行くようなぜいたくな人だとか、
パソコンでインターネットしなけりゃただの箱だとか言っていました。
保険医協会のインターネットと医療というビデオや、
医師・医療関係者のためのインターネット(大江和彦編)を
みて医療情報を収集すると便利ではと、思うようになりました。
以上のような経過でパソコン購入する必要があると決めました。
友人に聞くと医系の人はマックが良いと言うし、その他の人はウィンドウズが
良いとのことでした。パソコンのカタログを見ながら悩みました。
小生にとってこのような悩みは楽しく、心弾む悩みで、機種の比較一覧表を
作ってみたり、書店にある本を片っ端から買ってきて見たりしました。
その結果老眼の気があるのでCRT(画面)は17インチとする。
値段が安くソフトの豊富なメーカーとする。
中年のおじさんでも出来る?一番売り上げの良い機種と決め、
高倉健がイメージキャラクターになっている製品(CPUはペンテアム133MHZ、
メモリーは16MB、ハードデスクは1.2G、6倍速CD-ROM)にしました。
7月20日に入荷し、マニュアルと首っ引きで約2時間位で立ち上げができ、
ウィンドウズの画面が出てきた時は感激しました。
ちょっと大げさかも知れませんが、なにぶん一人でセッテングを行ったので
ハラハラドキドキ、もしうまく行かなかったらどうしよう。
大枚はたいて買った機器類がただのゴミになってしまうと思ったからです。
 次にインターネットに接続する通信回線をどうするか迷いました。
今使っている電話回線(アナログ)を使うとパソコンにモデム
(変復調装置)がすでに付属しているので、直ちにインターネットが
出来るが、インターネット接続中はこの電話回線はお話中になって
しまうこと、処理速度がデジタル回線に比して遅いこと等言われて
いました。その頃、TVでNTTのISDN(サービス統合デジタル網)の
コマーシャルがながれ、デジタル回線にすれば1回線でインターネット、
FAX、電話の3つが同時に出来る事を知りました。
ただ諸々の情報によるとデジタル回線の工事は混んでいて3ヶ月から
6ヶ月待たされるということでした。また場合によっては電話番号が
変更になる可能性もあると言うことでした。とにかくNTTに
電話してみました。すると相手方より何に利用なさるのですか、
と言う話でしたので、これからは医療も情報収集にインターネットが必要で、
文部省や厚生省等のホームページ(インターネットで情報を提供する文字、
画像、音声。個人で持つことが出来る。)やデータベースを利用したいので、
速やかなISDNの工事をお願いしたいと話しました。すると相手方が、
わかりました、しかしもしかすると番号が変わるかも知れません調査して、
後日連絡しますということでした。数日後NTTより電話があり
電話番号の変更の必要がないこと、1ヶ月後の8月に工事を
行うとのことで、番号が変わらずほっとしました。この間プロバイダーを
どこにするか調べましたが、その頃ISDNを利用できる福島の
アクセスポイントを持っている業者はJust System(一太郎のソフトの会社)で、
幸いブラウザ(閲覧ソフト)のJustNetが購入したパソコンに
組み込まれていたので、これを利用することにしました。
JustNetはパソコン通信ですが、これを通してインターネットが出来ると
マニュアルに書いてあったのでこの会社に決めました。
 8月20日の午前中NTTの請負業者が二人来て工事を始めました。
院長室にパソコンがあるのでそこまで配電盤から配線しているようでした。
小生診療中でしたが、気になって、時々配線工事を見ていました。
昼前頃工事が終わったとの連絡があったので、行ってみると
DSU(data service unit)とTA(terminal adapter)を
パソコンに接続していてくれて、後は環境設定と
アカウント(ID,パスワード)を取得すれば、インターネットが
出来る所までこぎ着けたとおもいました。
速く午後の診療が終わり速やかに諸々の設定をしたい待ちどうしい気持ちと、
不安でいっぱいでした。今考えるとこういう時が、楽しく乗っているときで、
雑念が取り払われ一つに集中している時だったのですね
(宗教でいう解脱でしょうか?宗教家に怒られますか?)。
 いよいよ夜が来て夕食も程々に、院長室に舞い戻りダイアルアップ接続の
操作に入りました。まるで仏壇に向かってお経を読んでいる修行僧のように、
一心不乱でした。なぜならマニュアルと首っ引きでパソコンの操作を
しているのですが、文章明瞭、意味不明であたかもお経を解読している
ようでした。
曰く、ダイアルアップネットワークのインストール、ダイアルアップアダプターの
インストール、TCP/IPのインストール、JustNetのアクセスポイントなどの設定、
JustNetログインプログラムで必要な設定を行う。夜中の0時を過ぎても
設定が終わらず、家内もあまりに静かなので死んでいるのではと様子を
見に来る始末で、翌日再試行と言うことでその夜は諦めました。
悔しいけれど三分の二位は設定が終わったので明日は接続するぞと思って
ベッドに入りました。 8月21日は昨日出来なかったところを診療の合間と
昼休みに、五月雨式にやりましたが、一心岩をも穿つ(一心パソコンをも穿つ)で
しょうか、不思議にも昨日トラブっていたところが、スムーズに行き
午後4時頃にはオンラインサインアップ(インターネット上で登録、契約すること)
もうまく行き、ID、パスワード、メールアドレス(電子メールを利用するときに
必要なインターネット上の住所、氏名に相当)も取得出来ました。
万歳、やったぞと叫びたい気持ちでした。
まさに、49才と9ヶ月の時でした。早速ネットサーフィン
(インターネットでホームページを渡り歩くこと)を楽しみました。
電子メールは大学生の甥に送信しました。内容は”どうか届きますように”、
返信が来たときには感激しました。現在は医療関係のホームぺージに
アクセスして楽しんでいます。1997年1月からは日本医師会のホームページも
出来ました。又医療関係のメーリングリスト(特定の話題に関心のある人々の
電子メール、アドレスを記録したデーターベース)にも参加しています。
小生のE-mailはamarume@jsn.justnet.or.jpです(注1)。
将来は自分のホームページを作りたいと思っています(注2)。
(福島市医師会報97年4月、第106号、31pに掲載一部改変)
注1:現在はamarume@ma2.justnet.ne.jpになっています。
注2:現在はhttp://www2.justnet.ne.jp/~amarume/mhome.htmの
     ホームページアドレスを持っています。
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