Rock Princess









悲劇の天才 Jeff Buckley (ジェフ・バックリィ)



ジェフ・バックリィは90年代に彗星のごとく現れた天才的シンガーソングライターです。ロックの枠にとらわれない シャンソンのような憂いを含んだ粋で不思議なメロディーを歌い上げるジェフの声は美しさと力強さを兼ね備えていました。 あまりにも短い生涯をまるで象徴するように、ライブ音源と未完成のアルバム音源以外で発表されているアルバムは たったの一枚しかありません。たった一枚のアルバムとは言え、彼の3.5オクターブの歌声と感性が90年代のロック会 に大きな衝撃と影響を与えたといえます。


誕生からデビュー前まで

ジェフ・バックリィ(1966.11.15)の父親は60年代に活躍したシンガーソングライターのティム・バックリィ。 5オクターブ以上の声と卓越した才能の持ち主であった父ティム(やはり短命)とは生涯で一度しか顔を合わせた ことが無いほど家庭運にあまり恵まれなかったジェフでしたが、18歳のときにロサンジェルスの音楽短大に進学した ことをきっかけにバンド活動をはじめ、本格的に音楽家としての道を歩み始めました。
無名の演奏家としてバンド活動をしていたジェフ・バックリィですが、1990年にニューヨークに転居したと直後に 転機が訪れました。1991年に父親のティム・バックリィが突然この世を去り、ニューヨークの教会で行われる追悼コンサート に参加することになり、それまで一般には無名だったジェフ・バックリィに注目が集まります。
ステージに立ったジェフの姿が死んだはずのティム・バックリィの若いころに瓜二つだったために観客一同は驚いた と言われています。しかし、観客たちをもっと驚かせたのはその歌声でした。父親の葬儀に立ち会う事ができなかった ジェフは天国の父のために長年の募る思いをその日の歌に込め、観客はその歌声に圧倒されたと言われています。

生涯唯一のアルバムGrace

色々な人から注目されるようになったジェフは、1993年によくライブを行っていたSin-eで録音された音源を元に、 Live at Sin-eをリリースします。この当時ライブ活動を一緒に行っていたGary Lucasが後のジェフの代表作となる GraceとMojo Pin作曲しますが、ジェフは自分のバンドを立ち上げるためにGary Lucasのバンドと分かれました(とは 言え、スタジオ版のGraceとMojo pinではGary Lucasがギターで参加しています)。
ジェフがヴォーカル、ギターにMicheael Tighe、ベースにMick Grondahl、ドラムにMatt Johnsonと言うラインアップ でジェフのバンドは活動を始め、1994年にアルバムのGRACEを発表することになります。Graceはメジャーバンドの 煌びやかさや派手さも無ければ若々しさもない(ジェフはこの当時まだ20代)のですが、その音楽性は多くの ミュージシャンが認めるものでした。

早すぎる死

その後、アメリカを始めヨーロッパや日本にもツアーでやって来るほど名がしられるようになります。1995年には二枚目のライブ版Live at Bataclanを発表し、 順調で充実したミュージシャン生活を送っていたジェフでしたが、1997年5月、二枚目のアルバムに向けてのレコーディングを 行っていたメンフィスで悲劇は起きます。到着してまもなくジェフの姿が見当たらなくなり、5日後に水死体となったジェフが 近くのウルフ川から引き上げられます。詳しい原因は分かっていませんが、川に泳ぎに行って溺れてしまったと言うのが 定説になっています。自殺や麻薬による錯乱などが疑われましたが、自殺する原因もなく、又、捜査や検死の結果、 麻薬を使用してた形跡が無かったことが分かったために結局のところ、彼の死の原因は分からずじまいになってしまいました。
ジェフ・バックリィの場合、死後に発表された音源の方が多く、未完成となったアルバム(My Sweetheart the Drunk)の音源を元に して作ったThe Sketches for My Sweetheart the Drunk)やライブ音源を元にしたMystery White BoyとLive at L'Olympiaが 発売されています。  (Funky_renegade 2006)

YoutubeにアップロードされているGraceのPVをごらんください。




Discography






Live at Sin-e(Columbia 1993)
ライブ版






Grace (Columbia 1994)
1. Mojo Pin とてもヨーロッパ的な雰囲気の美しい歌です。
2. Grace  静から動への動きが実に見事。後半の絶叫には心を奪われる。
3. Last Goodbye
4. Lilac Wine シャンソンに似ています。
5. So Real シュールな曲とそれ以上にシュールなPV
6. Hallelujah  レナード・コーエンの名曲を美しく歌っています。
7. Lover, You Should've Come Over  歌い上げ系のバラードです。
8. Corpus Christi Carol  子守唄。。。しかも声が高い。。。
9. Eternal Life  一番ロックらしい曲です。
10. Dream Brother 何だかアジア的な響きではじまります。Radioheadに似ています。






Live from Bataclan (Columbia 1996)
ライブ版






Sketches for My Sweetheart the Drunk (Columbia 1998)

アメリカ人なのにレイディオヘッドやベックのようなイギリス系ロックの雰囲気が強い。
Disc One
1. The Sky Is a Landfill
2. Everybody Here Wants You
3. Opened Once
4. Nightmares by the Sea
5. Yard of Blonde Girls
6. Witches' Rave
7. New Year's Prayer
8. Morning Theft
9. Vancouver
10. You and I



こちらの方がより実験的でありながらもアメリカっぽい曲が多い。
Disc Two
1. Nightmares by the Sea
2. New Year's Prayer
3. Haven't You Heard
4. I Know We Could Be So Happy Baby (If We Wanted to Be)
5. Murder Suicide Meteor Slave
6. Back in N.Y.C.
7. Demon John
8. Your Flesh Is So Nice
9. Jewel Box
10. Satisfied Mind






Mystery White Boy (Columbia 2000)
ライブ版





Live at L'Olympia (Sony 2001)
ライブ版




Songs to No one
Grace発表前のGary Lucasとのコラボレーション音源をアルバム化したもの



Jeff Buckley's picture is found in the official site, www.jeffbuckley.com.

The video "Grace" is a publically uploaded video at www.youtube.com.