初心者の館

ええっと、ABARAYAKATAのメインページになっている「レイズナー」と「ファイアーエムブレムの紹介です。
未見、未プレイの方、機会があったらヨロシクね!おススメです!


蒼き流星SPTレイズナー
 昭和60年から61年にかけて放映された、(株)サンライズ制作のロボットアニメです。監督は「太陽の牙ダグラム」「装甲騎兵ボトムズ」「機甲界ガリアン」などのロボットアニメを手がけた高橋良輔(最近では「ガサラキ」で久々にロボットアニメに復帰してくれた)。なお、SPTとはスーパーパワードトレーサーの略で、要するにこの世界における戦闘用人型ロボットのこと。

<ストーリー>
第1部
月に数万人が居住し、更に火星にも米ソの軍事基地や国連の基地が設置されている近未来(1996年!)。国連宇宙局主催の火星体験学校の生徒達が火星に降り立ったちょうどその日。正体不明の機動兵器の攻撃を受けた国連火星基地は壊滅、体験学校の少年少女たちも大半が犠牲となる。そして、死の恐怖に怯え、混乱する彼らの前に、エイジと名乗るひとりの若者が現れる。
 彼は、宇宙にまで進出しながら軍拡競争をやめない地球人の好戦性に危惧を抱いた異星人グラドスが、将来の禍根を取り除くべく、地球に侵攻しようとしていること、そして自分は地球に急を知らせるためやってきた、地球とグラドスの混血児であること告げる。
 生き延びるため、そして地球に危機を知らせるため、地球の少年少女たちとエイジの逃避行が始まった−−−
第2部
 第1部から3年後。3年前の戦いでグラドスに敗れ、今はその支配下にある地球。ある日、ニューヨークでレジスタンス活動を続けるアンナの前に、3年前の戦い以来、ずっと行方不明になっていたエイジが現れる。再び、エイジたちとグラドスの権力との戦いが始まったのだ。
 しかし、第1部では生き延びるために戦う子供だった少年少女たちも、、それぞれに成長し、別々の道を歩んでいた。あるものはレジスタンスとして武器をとり、あるものは失われつつある地球の文化を守ろうと書物を手にし、またあるものは、やむなくグラドスに忠誠を誓って無為な日々を送っている。積極的にグラドスに取り入り、グラドス軍に重用されている者すらいた。3年前の約束−「生きてもう一度、みんなで会うんだ」−は果たされる日が来るのだろうか?

<解説>
  地球人と異星人の混血のヒーロー、謎を秘めた主人公メカ、更にはそれが主人公エイジの父親によって開発されたものであること、そして地球とグラドスの間の秘められた関係など、ロボットアニメのセオリーを駆使しながら手垢のついた印象を与えない緊迫したドラマを演出した。異星人であるエイジと仲間の少年たち、また地球への逃避行の過程で出会う人々と次第に理解し合っていく描写や、エイジが兄とも慕うゲイル中尉との最後の対決は見応えがある。国家間の対立を乗り越えて手をとりあった地球が、それでも圧倒的な力を有するグラドスの前に敗れ、征服されてしまうという展開もいままでになかったと思う。
 第2部は3年後という設定で、キャラクターデザインや物語の雰囲気もだいぶ変わり、1話完結型に近くなっていた。第2部の見所は惜しみなく発揮されるようになったレイズナーのV−MAX(いろいろ理屈づけはあるけど要するに必殺技)と敵SPTとのメカアクション、地球の旧来のシステムが破壊された後の、一種荒んだ世界で権力と戦う若者たち、(それとワタクシ的にはグラドス軍の総司令官ル・カインと、その地球人の部下ロアンとの複雑な友情)といったところが見所になっている。作風の転換は視聴率対策だったとも聞くが、第2部が始まったちょうどそのころ、スポンサーの問題で打ち切りが決まり、物語が佳境に入ったところでいきなり終わってしまったのが返す返すも残念である。
 作品全体を通してみると、同じ高橋監督作品であるボトムズのような特異さはないが、ありふれた素材を用いながら工夫を凝らして新鮮な驚きを与える演出、地味ながら緊迫したドラマは、第2部に見られるお遊びや打ち切りのマイナスを差し引いても見るべきものがあり、ガンダムに始まるリアルロボットアニメ全盛時代の黄昏どきに生まれた佳作と言える。
 その後、TV放映されなかった打ち切り部分をまとめたビデオアニメが発売され、一応のストーリーはわかるようになっているが、この後に更に描かれるはずだった「グラドス編」を惜しむ声は多い。
 なお、TV版・ビデオ版ともにセルビデオ、LDになっているが、最近はレンタルビデオも出ているので、未見の方にはおすすめしたい。

 

ファイアーエムブレム

任天堂株式会社制作。いわゆるシュミレーションRPGの草分け的作品。敵味方の各キャラクターをユニットとしてマップ上に配置し、敵味方のユニットと一対一で戦い、相手ユニットを倒すことによって自軍ユニットがレベルアップし、敵ユニットの全滅などの目標を達成すればその章をクリア、というゲーム進行(スーパーロボット大戦シリーズなんかはこのシステム。)。シリーズにはファミコン版の「暗黒竜と光の剣」と外伝、スーパーファミコン版の「紋章の謎」、「聖戦の系譜」がある(外伝は未クリア。ごめんね)。先日スーファミ書き換えで新作「トラキア776」が発売された。つい先日FEの名は冠していないものの、同じ流れをくむ「エムブレムサーガ(改めティアリングサーガ)」がPSで発売されたほか、ゲームボーイアドバンスでの新作発表の計画もあるらしい。
 第1作のファミコン版「暗黒竜と光の剣」は、竜人族マムクートの王・暗黒竜メディウスに滅ぼされた小国アリティアの王子マルスが、滅亡に瀕したアカネイアを救うため辺境の島国タリスから挙兵、圧政にあえぐ人々を解放しながら次第に仲間を増やし、ついにメディウスと対決する・・・というストーリー。スーパーファミコンで出た「紋章の謎」は2部構成で第1部はファミコン版のリメイク、第2部は第1部で滅ぼされたはずの闇の司祭ガーネフとメディウスが、更なる奸計を用いてアカネイアを脅かし、窮地に立たされたマルスが戦いの旅を続けるうち、アカネイア王室成立の秘密、更には竜人族が生み出されたいきさつにまで辿り着き、再びメディウスらと対決する・・・というもの。
 「暗黒竜」「紋章」「外伝」は登場キャラが被ったりしているが、「聖戦の系譜」は前作とは直接の関係はなく、架空の大陸「ユグドラル大陸」を舞台に、邪神ロプトウスを奉じる暗黒教団と、主人公シグルド・セリスの親子二代にわたる戦いを描いた作品。シグルド編で成立したカップルの子供達がシグルドの子・セリスの軍に加わってくれるのだが、シグルド・ディアドラやキュアン・エスリンなどの既定のカップルをのぞき、誰と誰が結ばれるかはプレイヤー次第。このカップリングによって、子供の能力が全然違ってくる(たとえば魔道師と僧侶の子供は魔力は高いが力はからきし。ところが、職業は選べないので、役立たずの騎士ができたりする。)。
カップリングには相性もあるが、マップ上で近いところに配置したり、傷をなおしたり、会話イベントを経ると結ばれやすくなる(ちなみに一度カップルになってしまうと、ただ一つの例外をのぞき、絶対に心変わりはしない。)。
 ちなみに最新作「トラキア776」は「聖戦の系譜」の外伝的作品で、セリスの従兄弟で聖戦の系譜にも登場するリーフ王子の成長と戦いを描いた作品である。
 システムは若干違うが、どの作品にも共通するのは、抗いがたい歴史の流れのなかで、自分の信じるものを貫いて生きようとする人々の姿、愛と憎しみ、呪いと赦しの鮮やかな対比である。たとえば、紋章の謎でも聖戦の系譜でも登場する、竜騎士の国マケドニア、トラキアには、貧しい祖国を豊かにするためには他国への侵略も辞さない野心家が登場し、それに反対する家族(マケドニアのミシェイル王子に対しては妹ミネルバ、トラキアのトラバント王には血のつながらない娘アルテナ)との激しい葛藤、そして最後には彼らの死が、ある種の共感をもって描かれている。そして、黒幕である紋章の謎のマムクート王メディウスや、聖戦の系譜の暗黒司祭マンフロイの人間への憎しみも、元々は人間側の心ない迫害が原因となっている。だがマルスやセリスの、人が犠牲になることを見過ごせない世間知らず「的」鷹揚さ・純粋さの前には、その憎しみの力でさえ、どこか色褪せるのだ。
 各章の冒頭とラスト、そして特別の会話イベントをのぞいては言葉で心情を説明したりすることはないので、感情移入しにくいと感じる人もいるらしいのだが、ひとつひとつの台詞からその裏にある心情、更にはその背後にあるその人間のバックグラウンド、世界の動き、歴史の流れ、といったものを感じ取ってしまう、「波長の合った」人は・・・エムブレマーになるしかないのである。
 メディアミックスという点では、商業ベースでもノベライズやコミック版が何種類も出ているのも特色。特にコミックは、いわゆるゲームコミックの範疇を超え、作者なりに自分の物語として咀嚼し作品化している(つまり、ディープなファンの作品)ことが窺える。