書体制作のプロセス

1.画線エレメントをデザインする
はじめにフォントのニーズを探ってフォントデザインのコンセプトを明確にする。コンセプトにしたがって、てん・はね・はらいなどの各エレメントや主要なへんや冠などのデザインを十分に検討し、エレメントが不統一にならないようにする。少なくとも1000文字の漢字が必要になるので、途中でのデザイン変更は大きな時間のロスになってしまう。
2. ペンツールで字体を描く
イラストレーターのペンツールで文字の骨格を直接描きすすめる。漢字は全体のバランスを見て画線の粗密が目立たないように留意する。「かな」のデザインは特にバランスが取りにくいのでペンツールの前にスケッチブックなどで十分ラフスケッチを繰り返し、字形を検討しておくと良い。
3. 画線の字幅を決定する
タテ画をやや太くした方が文字が安定するので、タテ画とヨコ画の太さの比率を10対9にする。ペンツールで描かれたパスに線幅を設定した状態で縦方向に110%拡大する。そして、パスをアウトライン化して縦方向100%に戻せばタテ画とヨコ画の比率は約10対9になる。
4. アウトライン化した細部を微調整する
ストロークパスをアウトライン化したままの状態では、てん、はらい、とめ部分など起筆終筆部がぎこちないので形を微調整する必要がある。仮名のむすび部分も慎重に形を吟味して完成させる。