このマニュアルでは,TrueTypeフォント制作の概要を解説しています。
Illustrator,Fontgrapher,漢字エディットキット等を使用して,高品位なフォントを生成することができます。
細かな設定が用意されていますので詳しくは各ソフトウエアのマニュアルをご覧ください。
1.タイプフェイスデザイン
◎文字の用途としての特定の企業や商品,特定の世代や風俗などターゲットを絞るようにするとデザインコンセプトが明確になる。コンセプト,イメージをもとに書体のデザイン方針を決定する。
◎エレメントのデザインを決める。書体をエレメントで分類すると明朝系書体,角ゴシック系書体,丸ゴシック系書体,カリグラフィ系書体,ファンシー系その他デザイン書体等がある。
◎文字種の確認をする。文字の用途によって必要な文字数が決まる。漢字(教育用漢字1006字,常用漢字1945字,第一水準2965字,第二水準2965字),平仮名,片仮名,記号類など。
◎ラフスケッチを作成する。漢字のデザイン的統一感を保つため,また,効率的に制作するためには,使用頻度の高い偏や旁・冠・にょう等のデザインは十分に検討すべきでしょう。
▲アウトラインデータ
2. 原字のデータ化/Illustrator
◎手書きの原字をスキャニングしてアウトラインを生成する。または,スケッチのスキャニングデータを下絵にして、Illustratorのペンツールでアウトラインをトレースする。
◎仮想ボディを決めて文字を配置する。仮想ボディに対する漢字の字づらは90%前後、仮名の字面は漢字よりやや小さめにするのが一般的でしょう。拗促音は,かなの字づらの75%から80%程度に縮小してかなの画線の太さと合わせるため,やや太めにする。
◎文字を仮想ボディごとピクトコピーする。(仮想ボディの塗りと線はなし)文字を画線ごとに書いている場合は、アウトラインを合体しないほうが後の修正には便利です。
▲フォントウインドウ
▲アウトラインウインドウ
3.1バイトフォントの生成/Fontgrapher
◎新規フォントファイルを開きフォント情報ウインドウでフォント名、ファミリー名、アセンダー、ディセンダーの数値を入力する。
◎フォントウィンドウを開きJISコード表にしたがって各スロットにピクトコピーをペーストする。
◎アウトラインウインドウを開き、ボディ枠の消去、パス方向の調整、オーバーラップ削除コマンドを実行する。そして字形を微調整をする。
◎すべてのスロットに配置が終了したら「フォントファイル作成」を選び,コンピュータを「Macintosh」、フォーマットを「TrueType」に設定してコンポーネントファイルを生成する。
◎日本語フォントでは複数のスロットが必要です。スロット1[1バイトキャラクター]、スロット2~3[句読点、括弧、記号類]、スロット4[全角欧文]、スロット5~6[仮名]、スロット17~48[第一水準]、スロット49~85[第二水準]、スロット86[縦組用句読点、括弧]、スロット89~90[縦組用拗促音]など。

▲ロールアップツール

▲フォント名設定ウインドウ
4. 2バイトフォントの生成/漢字エディットキット
4.1 バスデータの生成 Roll-up Tool
◎ロールアップツールで「JIS Encording」を選択する。
にFontgrapherで生成された1バイトのTrueTypeフォントファイルを自動配置機能を使って、JISの各スロットに配置する。
◎「フォント生成」でロールアップしてバスデータ「Rolled Font」を生成する。
4.2 2バイトTrueTypeフォントの生成 BASS-Packer
◎生成された「Rolled Font」をバスパッカーのアイコンに重ねる。
◎[Mac]用フォントか[Win]用フォントかを選択する。
◎フォント名/フォントメニューに表示される日本語名を入力。PSフォント名/ポストスクリプトフォント名(半角文字)を入力。フォントID,バージョン,コピーライトなどを入力する。
◎「OK」をクリックして日本語フォントスーツケースを完成させる。