|
和楽書体エレメント解剖
●エレメント解剖●書体制作過程●フォント作成●組版ルール●組版資料集
|
タイプフェイスのポイント
本来は、タテ長、ヨコ長、丸、三角、などの外形を持つ「かな」の字面をやや強引に
タテ長とヨコ長の二種類に集約した。全体のデザインはゴシック体を基本としたが、
「かな」は単調になりやすいので筆跡を強調して一部エレメントを草書風に処理。ま
た、堅さを感じさせないように複雑な画線は省略し、カジュアルな民芸風スタイルを演出した。
[かな]のデザイン
漢字を簡略化して創られた[かな]は、仮想ボディーの正方形
いっぱいにデザインすると不自然な字形になってしまう。そこ
で、縦長・横長の二種類のプロポーションに集約し、[かな]
本来の形を保ちながらもやや造形的なデザインにした。
|
●
●輪のかえし
輪のデザインは単調になりやすので書でいう筆の
かえしの箇所をカットしてアクセントにする。 |
●横長の文字
上下の空間を十分にとって左右に広がったデザインにする。これはひらがなもカタカナも同様。
●ふところ
横長の文字なので、あまりふところが空き過ぎないように起筆と終筆のつながりを強調しておく。
|
|
●縦長の文字
縦長にしても不自然にならない文字は、大胆にデフォルメしてデザインする。しかし、横長の文字とは大きさをそろえるように注意をはらう。
●運筆部
部首の一部をとってつくられたカタカナは画数が少ないので単調に見えてしまうで、画線を連結することにより染色の型絵染めのような味わいを演出する。
|

●つながり
ところどころにはねの形を残しておくことで終筆から起筆への線のつながりを感じさせるようにする。
|
例外処理
|
|
●画線が多い部分を省略1
漢字のすそ部分にきゅうくつそうに配置されているこころは、画線が込み合い煩雑になってしまう部分だ。本来は4画でできている文字の画線を連結し、3画に省略することで文字の黒みを調整する。
●画線が多い部分を省略2
「よつてん」も画数が多く、デザイン的にも面白みがないのでアレンジしたくなる部首のひとつだ。よつてんを三つ点のようにデザインしているのだが、あくまでもよつてんの変型であることを意識して慎重に字形を検討する。
|
●まばらな印象の文字
放射状に広がるまばらな印象をあたえる文字は、なるべく画線をつなげるなどしてまとまりを持たせるようにする。画線と画線が重なりやすい部分はやや細めに調整して重くならないようにする。
●画線が重なる文字
3本以上の画線が重なる部分は黒みが目立ってしまうのでなるべく避けるようにしたい。この文字の場合、2画目の縦画をステンシル文字のように切って画線が重ならないように処理する。
|
●さんずい
3本の画線をすべてつなげ、おもいきった草書風のデザインにする。さんずいの各画線の角度は微妙に変えて単調にならないようにリズミカルにバランスをとる。
●横画
何本か連続する横画は筆跡を強調して草書風の処理をする。すべての横画を連結してしまうと古風になり過ぎる場合もあるので、字形のバランスを見ながら調整する。
●はね
先端の角度は線画のストロークの角度によって変化する。一定のルールではねの角度を決めておく。文字の統一感をつくりだす重要な要素です。
|
●アキ
起筆部にすこしアキを与えると、起筆の位置が分かりやすくなり文字としての視認性が良くなる。この切り文字風の処理が民芸の味わいを感じさせるひとつの要因にもなっている。
●こざとへん
垂直線と曲線の対比がおもしろい部首だ。少しコミカルなたのしいデザインにした。

●とめ処理
つくり部分の右はらいは、ゴシック体のデザインでは払いの形が一般的だが、安定しすぎているのでカジュアル感を出すために留めの形に処理する。
|
|トップ| |ホーム| |